馴染みになっていた洋食屋が閉店する。
主人のご両親の相続の問題と店の権利も含めていろいろ複雑な問題があったようだが、詳しいことは分からない。
ただ、この近辺で昼食、夕食ともに手頃な値段で質の高い料理が食べられる店として、かーたんともども愛してきたの店なので寂しいとともに、残念だ。
また食うだけではなく、ご主人夫妻や店のスタッフとも懇意にさせていただいていたので、寂しさは募るばかりだ。
オカブの住む東京の郊外(23区内だが)では個人経営の飲食店の経営が非常に難しくなっている。
それでも新規に開店する店は多いので、競争は激しくなるばかりだ。
そうした中で、客としてこの店は大切にしたいという所に出会えたのは幸いだった。
もう十数年以上の付き合いになる。
今後の店の諸士の壮健を祈るばかりだ。
おの子らは湯豆腐さてもきらひけり 素閑
湯豆腐や吹く息湯気となりにけり 素閑
湯豆腐や松を揺らしてこほりあめ 素閑
人肌の湯豆腐茶屋の仲居かな 素閑
湯豆腐や小枝の梅の夜風かな 素閑
借り住まい鍋を仕入れて湯豆腐や 素閑
ながわずらひ床に座りて湯豆腐か 素閑
湯豆腐の湯気は伊吹の雲間へと 素閑
箸よりのかわし逃げるは湯豆腐か 素閑
湯豆腐や叔父は伊吹を越えたるか 素閑
湯豆腐や駒の蹄の橋の上 素閑