昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

屠蘇

2019-01-01 16:22:47 | 俳句

昨晩から年が変わってからも遅くまで起きていた。
家族ともども三々五々、寝床を出て、元朝の膳につく。
御節など有らばこそ、スーパーのテイクアウトである。
まぁ、酒にありつければよい。
年始の挨拶にも疎く、ただ、だらだら時を過ごすのみ。
普段暇なのだから、新春ぐらいは引き締めていけばいいものをそうは行かない。
物臭と言うのも因果な性である。
日の暮れないうちに書き溜めた年賀状を出してきて、元旦が過ぎていく。
今年の抱負とてない。
ぐうたらも極まれりである。

一年の愚痴を聞かされ屠蘇酌めり   素閑

寝間にては埃だらけも屠蘇酌めり   素閑

細々と生きるもよしか屠蘇の朝   素閑

老妻も健やかなれと屠蘇酌めり   素閑

養老の屠蘇もこれより何年か   素閑

楽ありて苦もあり屠蘇のとしはじめ   素閑

屠蘇の酒酔うて腿膝濡らしけり   素閑

相模灘望みて旅の屠蘇に酔ひ   素閑


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初春

2019-01-01 00:13:59 | 俳句

かーたんと大晦日の晩をテレビを観て過ごしている。
テレビなど観たのは何か月ぶりだろう。
『こうもり』のDVDを観て、第九を聴いて、東急ジルベスターコンサートを聴いて・・・
なにか音楽尽くしの年越しだ。
さて、今年のカウントダウンはアンドレア・バッティストーニ指揮、東フィルでヴェルディ、アイーダの『凱旋行進曲』。
曲の終わりが2019年1月1日0:00にはかなり早かった!!!
引き延ばして苦しかったところは今年の初笑いか?
明けましておめでとうございます!
迎春

世に出でてすることもなくけふの春   素閑

愉しかり日々の去来す玉の春   素閑

おともなくただ日の落ちる春のけふ   素閑

諦めり抱負きかれて初春や   素閑

朗々とひびく謡やあさの春   素閑

心づきとなりにすそ分け花の春   素閑

校庭に人影なしや明けの春   素閑

電車待つ列も乱れむけふの春   素閑

和装する子のまぶしさや春老ゆる   素閑

寿齢えるわずらわしさや初の春   素閑

初春やみどりなき山華やぎて   素閑


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