昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

2016年大晦日

2016-12-31 23:59:56 | 日記・エッセイ・コラム

2016年も今日で終わりである。
今年は、かーたんの癌との闘いと教会でのカルトとの闘いに明け暮れた一年であった。
仕事で結果は出せなかったし、やったことは後ろ向きのことであったが、不思議と悔いはない。
年末にはエルさんと父娘二人旅行にも行けた。
人生塞翁が馬、足るを知ることで道は開ける。
今日は、午後に知人とかーたんとで三茶で食事をし、7時過ぎに手作りの蕎麦を食べ、その後『こうもり』を見た。
いつもの、カルロス・クライバー指揮、オットー・シェンク演出のバイエルン国立歌劇場のシルヴェスター公演のものである。ブリギッテ・ファスベンダーのはまり役のオルロフスキーで最高に楽しい、『こうもり』の決定版の『こうもり』だと思う。
今年の第九は国音の合唱がなかったので見なかった。見たかーたんの感想によるとプロムシュタットは余り好感が持てなかったし、東京オペラシンガーズの合唱は確かにプロの演奏ではあるが、国音の一回しか出演できないという緊張感と清新さに欠けるとのことだった。
11時半から東急ジルヴェスター・コンサート。
小倉智之が出ていたので非常に不愉快であった。こいつは親しくもない外国人をファースト・ネームで呼ぶしか能のない男である。獨協の外語卒がそんなに偉いのか!?と言いたい。
今年のカウントダウンは歌劇『イゴール公』より『韃靼人の踊り』。
かーたんと新婚旅行のウィーンで聴いた想い出の曲である。
今年も暮れていく。
カウントダウンは2017年0:00:01秒に少し早かった。

新年おめでとうございます!

 甲斐もなく独りごちたる晦日かな   素閑


エルさんと信州旅行 Part2.

2016-12-27 20:31:25 | 旅行記

雨の朝である。
これで旅情は細やかなものになった。
6時に起きて露天風呂を使う。
8時半朝食。
8時ころエルさんに携帯でメールを入れたら、エルさんはもう起きていた。
朝食は非常に吟味された、リッチなもの。十分に食べた。

一夜を過ごした宿ともお別れである。もう一度、複雑な構造の、宿の中を見ておく。

宿に荷を預けて北向き観音と、安楽寺、常楽寺に向かう。出しなに、傘を貸してくれる気持ちのいい宿であった。
別所の温泉街を抜け、北向き観音を見る。
エルさんには慈覚大師と別所温泉の由来などの蘊蓄を垂れる。

安楽寺の山門までは長い石段を上る。
安楽寺では国宝八角三重塔を見た。
雨のせいか、長居する気にもなれず、周囲を眺めただけだった。
塔は墓域の中にあった。
塚を見るほうが相応しいような天気だった。

常楽寺に向かう。
重文の多宝塔は厳重な囲いがしてあった。
なにか不自然だ。興が薄い。
常楽寺の美術館は閉まっていた。
庫裏に声をかけると、親切な梵妻さんが出てきて、年末年始は休みなのだが、特別に開けてくれるという。
紅葉狩りの絵巻が見たかったのだ。近代の作だが何故か惹かれる。
エルさんに平維茂と紅葉狩りの解説をしてやる。

しかし、この子は知識はないのだが、好奇心はすごい。一言話すと、なぜ?それはなに?その関係は?と質問攻めに遭う。
宿から荷物を回収して、上田に戻る。

小諸に出て、懐古園を見ようというプランだ。
しなの鉄道で30分弱で小諸に着く。
懐古園は閑散としていた。
島崎藤村記念館など、博物館、美術館が園内にあって、それを見て回れる、共通券500円也を買った。
しかし、博物館を見るよりも、閑散とした城跡の中を散策したほうが情が深い。
まさに、「小諸なる古城の畔遊子悲しむ」の世界である。

懐古園娘と二人冬の雨   素閑


 

懐古園で3時間ほど過ごした。 
佐久平に出て、15時46分の新幹線で帰京した。
帰りの新幹線の中のエルさんとの話題は日本国憲法談義であった。
楽しい二日の旅はあっという間に過ぎた。
エルさんと、下北沢の『すし好』でビールを飲み食事をして、旅を締めくくった。 

 

 


エルさんと信州旅行 Part.1

2016-12-26 23:06:52 | 旅行記

エルさんのクラスの生徒が真田丸ファンであるという。
その子は、かなりマニアックな子で、いろいろな知識を仕入れては披瀝したり、担任であるエルさんに質問してくるという。
エルさんもその対応で、いろいろ調べたり勉強しているうちに、すっかり真田丸ファンになってしまった。
そこで、冬休みになった早々、上田に旅行に行きたいと言い出す始末。
さて誰と行くか?
かーたんは一人旅は絶対反対。友達は、急なプランなので予定が合わない。でもかーたんはまだ仕事がある。
そこで、該博な歴史の知識をもち、暇もたんとあるオカブにお鉢が回ってきた。 
娘と二人だけの旅行。今からワクワクする。
3日前に東京駅発7時52分はくたかの指定券を入手し準備万端。
6時半に家を出る。
エルさんは眠そう。学期中の疲れがたまっているのだろう。オカブも昨日は半徹夜だ。
東京から北陸新幹線はくたかに乗る。
早速、朝食の弁当。オカブは鯛の押しずしにプレミアム・モルツ。エルさんはイクラとサーモンの寿司。
弁当を食べ終わると、大宮から軽井沢あたりまで目が覚めなかった。
上田到着9時17分。
すぐに上田城址へ足を向ける。
エルさんのお目当ては『真田丸大河ドラマ館』だ。
ここは、NHKの大河ドラマ『真田丸』のストーリーを中心に歴史背景などを解説するもの。
オカブには退屈だったが、好奇心旺盛のエルさんにとっては興味津々。
オカブは質問攻めに遭う。第二上田戦争で、上田に釘づけにされた徳川秀忠の参謀、本多正信のこと、それに対して反対意見を述べた戸田一西のことなどを話してやる。
それと真田昌幸が上杉攻めから帰陣し長子信幸の居城沼田を通りかかった折、留守を預かる信幸夫人の行動を見て、「まことに本多が女なり」と感嘆して、沼田を素通りしたことなども話してやる。

 上田場内は意外と狭かった。
櫓などに登るが、観光地ずれしていて、感興が薄い。
三の丸を回って、人気のない、静かな散策道が、唯一ほっとできる場所だった。
城見物が終わると、腹拵え。
大手門の脇にある適当な『草笛』という蕎麦屋に入る。ドライブインを兼ねているような大きな新しい建築の蕎麦屋である。
中は広く、観光客で混んでいた。
オカブは盛り二枚に濁り酒。エルさんは玉子蕎麦。
こりゃ、大人数向けの大量生産式蕎麦屋だなと思ったが、蕎麦は意外とうまかった。
本場信州では蕎麦にははずれはないということか?
ただ盛り二枚は多すぎた。一枚が凄いボリュームである。


 

城跡を後に上田駅に戻って、上田別所線を待つ。
30分ほどの小さな電車の旅だ。
3時過ぎに別所温泉の駅に着く。
可愛いレトロな駅舎だ。

 今日の宿、『花屋』に歩く。
駅から程ない距離だ。
部屋に案内されて、寛ぐ。
実は、エルさんのたっての要望で、部屋は一人一部屋で、経済効率を無視して、二部屋取ってあったのだ。
一休みしてまずは、風呂。
露天風呂はこじんまりした気持ちのいい湯であった。

枯れ枝の曼陀羅みつつ信濃の湯   素閑 

この宿は、まさに大正時代に建てられた建築で、大時代で古めかしいところはあるが、まさにそのものが大正ロマンであった。

 

風呂から上がって、ビールなどを飲んでいると、食事の時間。
食事は口通り、前菜から始まって、椀物、造り、煮たもの、台もの、焼き物、ご飯、みそ汁、デザートと続く、京風懐石風料理。
上品な汁物の味わいに、料理の確かさを感じた。
日本酒も吟味されているが、エルさんの手前、控えめに行った。
しかし満足、満足!

 

 夕飯後、こんどは内湯の大理石風呂に入り、部屋に戻り、後は前後不覚に寝た。


クリスマスですね。カルトが支配する教会と礼拝

2016-12-25 21:31:32 | 宗教

今年は24日の燭火礼拝に続いて翌日の25日が日曜日に当たり、クリスマス礼拝である。
クリスマス・イブが過ぎたというのに、そこそこの人数が来会した。
礼拝はいつもの、牧師のとってつけたような異質のものを受け入れなさいという趣旨の、要はカルトを受け入れなさいという内容の、実にくだらない説教。
礼拝の後は、ティーパーティーが催されたが、ここでもカルトの連中が仕切っている。
この連中とバックにいる組織は教会を乗っ取ることが誰の目に見ても明々白々なのにも関わらず、牧師と一部役員連中はサタンに魂を売ったのか、そもそも頭にお豆腐が詰まっているのか知らないが、ともかく狂気の沙汰である。
パーティーには出ないで、会計作業に取り組んでいた。罪人と飲み食いするのはなんら問題ないが、カルトとなると話が別である。
呪われよ、聖霊を冒涜する者ら。
家に帰って、かーたんがケンタッキーを中心とするクリスマス・ディナーを用意してくれた。
ワインを開けた。オーストリアワインである。セクト(スパークリングである)エステルハージ・ブラン・ド・ノワール。大変結構。
明日は、エルさんと信州旅行である。
カルトと旅行とで興奮して眠れない夜だ。

降誕の夜に妻子らの笑顔かな   素閑


 


メリー・クリスマス!カルトに囲まれた24日燭火礼拝

2016-12-24 23:55:31 | 宗教

今日はクリスマス・イブ。
日本中の、いや世界中のほとんどの教会では、夜に燭火礼拝(キャンドル・ライト・サービス)がもたれる。 
オカブもかーたんもこのキャンドルライトサービスの企画・演出・進行を受け持った。
しかし、カルトに囲まれた燭火礼拝であった。
このような、異常な状況を許している、というか自ら歓迎してカルトに阿っている牧師及び一部役員を神は決して赦すことはないであろう。
礼拝の前奏では、バッハの『羊は安らかに草を食む』をかーたんのオルガン伴奏で、フルートのテーマを吹いた。苦々しい思いしかない。
牧師の説教も白々しい。
怒りがこみ上げるクリスマス・イブであった。
しかし、これが本来のクリスマスのありようであるかもしれない。
困難、苦悩、苦痛のなかにあってこそ、本来のクリスマスの本質がわかるものともいえよう。
カルトたちが管を巻き、阿保な教会員がお追従している打ち上げを無視して、席上献金の会計処理を済まし、さっさと、かーたんと教会を出た。
まさに、この教会こそ悪魔の牢屋である。
来年こそはカルトと対決すべき年である。
決意も新たに、かーたんと空いていた茶沢通りのイタリアンに入った。
クリスマスに合わせてというか、仔羊のステーキを取った。
その前にモエ・エ・シャンドンのシャンパーニュで乾杯。
その前に、前菜三種盛り。
その前にフィッシュ&チップス。
カールスバーグをグラスで三杯。
グラッパで締め。
寒空の夜道を自転車を押して帰宅した。

悩めける降誕の夜の痛飲や   素閑



 


再びまたまたフォルツァ・ドンナ(Forza Donna)で食事

2016-12-23 23:07:44 | グルメ

今日はクリスマス・イブの前日である。
クリスマス・イブに行われる教会のキャンドル・ライト・サービス(燭火礼拝)の準備のため、教会に行った。
礼拝の準備だけではない。オカブは今日までに、会計のバック・ログを片付けてしまわないと、来年早々1月4日の役員会で、収支報告ができない。
そこで、かーたんと連れ立って、教会へ行った。
しかし、こうして働いていても、大胆不敵なカルト連中と、それにおもねる牧師、一部役員に対する怒りの気持ちがわいてくる。
来年度は牧師交代がある。そこを見計らって、教会の防衛策とカルトの撃退策を具体化しなければ、教会は終わりである。
仕事で遅くなったので、夕飯は、いつもの若林のイタリアン『フォルツァ・ドンナ Forza Donna』にまたまた参上することにする。
三茶から自転車を押して、6時過ぎのご入店。
先ずは生ビール。 
それからお通しに、スモーク・チキンと、トントロと、カボチャサラダ。
美味い。
そしてかーたんが身体が冷え切っているので、温野菜の料理を取る。
野菜のバニーニャカウダーソース。その他。
魚介と野菜たっぷりのトマト煮。
その他豆腐ステーキ。
今日はビールをあまり飲まなかったせいか(それでも5杯(爆))、お勘定はこれだけ食って5780円。
もうこの店には頭が下がります。また来ます。
若林から、太子堂を抜けて、夜道を自転車を押して帰宅した。

星冴ゆる今日で待降終わりしか   素閑


 


冬至ですね^^

2016-12-21 15:28:02 | 日記・エッセイ・コラム

今日は冬至。一年で一番昼間の短い日である。
しかし、この日闇の支配は終わり、光の世界が開ける、と言ったら、モーツァルトの『魔笛』の世界だが、クリスマスの由来もこの辺からきていると、聞いたことがある。12月のクリスマスの起源は古代ゲルマンの原始宗教、ミトラ教の太陽の祭りだという。
ちょっと、教会に用事があり、三茶に出て、かーたんと『きゃんどる』で食事。
いつもいつもAランチにレーベンブロイの生大ジョッキのオーダーだが、この店のAランチは日替わりで変化に富んでいて、お客に飽きさせない。
珈琲と前菜のセットをつけても、なんと1,000円である。
こちらのお店でも、サービスのデザートを出していただいた。
素晴らしい!
大満足で、西友でおかずを買って、ご帰館。

昼酒や冬至の日差しの侘しさや   素閑



日曜日クリスマス・ディナーに『お山のすぎの子』で蕎麦を。

2016-12-18 23:41:36 | グルメ

日曜日である。
教会にかーたんと行く。
毎日曜、その日の献金の入金と前週の銀行預金の入出金の処理を行い、記帳する。それに加えて、前の会計担当者が8か月分のバック・ログを残していったので、それも片づけなければならない。年明けには、収支報告をしなければならないので憂鬱である。 
そういう状況なので、カルト問題に加えて、個人的にも問題が山積していて、これから来るストレスを解消するために、今日のお食事は外食とすることに決めた。
久しく、三茶のうどん・蕎麦と和食の店『お山のすぎの子』に行っていない。 エルさんが学生時代、バイトで大変お世話になったので、そうそうご無沙汰もできない。そこで、かーたんと相談して今日の晩御飯は『お山のすぎの子』に決める。
その前に、三茶のふれあい広場で、クリスマスのイベントが行われている。かーたんは見たいという。特に『太子堂の歌姫』のステージが見たいという。
会場に来てみると、露店が出て、イルミネーションもあり、ちょっとした「クリスマス市」の風情。
『太子堂の歌姫』さんは来年、大学受験という。歌もお勉強ももうひと頑張りといったところか?磨けば光る逸材である。
『お山のすぎの子』には18時過ぎに到着。
マスターの笑顔に迎えられる。女将さんも元気そうだ。このお二人には、エルさんがえらくお世話になった。挨拶をかわし、生ビール大。バイト生が運んでくる。和食屋さんだからか、ここのバイト生は和風の素朴な子が多い。
美味しい料理を肴にビールを飲む。
いつものメニューをオーダーしたが、今日はお蕎麦のサラダ、シシャモのフライ、マグロのやまかけ、鶏の天ぷら、といったところが真新しく注文した品。
そして締めの蕎麦。吉乃川の熱燗の肴にいただく。かーたんは田舎汁粉で締め。
デザートをサーヴィスまでしてもらう。
満足、満足。
マスター、女将さんに別れの挨拶を差し上げ店を出る。
これで少しはストレスが解消された。

クリスマス待てるこの日の蕎麦屋酒   素閑


 


かーたんが突然、抗がん剤の副作用に冒された!?

2016-12-12 18:14:29 | 健康・病気

朝、かーたんが手首から手の甲にかけて、強張って痛いという。
かーたん曰く、これは抗がん剤の副作用に違いない。抗癌剤の服用を止めねばという。
オカブは、月曜は丁度、東京医療センターの担当の先生が外来の当番なので、相談して聞いてみれば?と言った。
そこで、かーたんは東京医療センターに電話してみた。外来のナースステーションの看護婦さんが応対したみたいで、すぐ来なさいという風に言われたと、とれた。
そこで予約の2時半めがけて、東京医療センターに、行ってみる。
外来の先生とご相談すると、これは抗がん剤の副作用ではない、この科に来るのはお門違いだと、きつ~い一言を頂いた。
かーたんは、かなりめげていた。相当、ショックのようだった。
本人曰く「まだ、大腸がんに罹ったという事実が受け入れられない」そうだ。
そうした、精神的なケアもしてくれる医療機関にかかりたいという。
すぐには、見つからないだろうから、オカブができるだけケアしてあげるよ、と言っておいた。
でも、かーたんの落ち込みは治らない。三茶へ向かうバスの中でもずっと涙ぐんでいた。
三茶に着いて、お昼ごはんが食べたいという。この人のストレス解消法の一番は、まず腹に何か入れることである。
スパゲッティが食べたいという。それでは、と三茶の『ジョリパ』に入る。
席にはすぐに案内された。
シーザース・サラダに、かーたんは魚介類のトマト煮パスタなるものを、オカブはペペロンチーノ、そしてデカンタで赤のハウスワイン。かーたんはドリンク・バー。
かーたんが、涙を拭いながら、生命の源である食物を必死に食べている姿は意地らしい。
オカブのワインというのが気が引ける。
お支払いは3400円余り。
西友で夕飯のおかずを買って、キャロットの地下に停めていた自転車を押して、家までとぼとぼ帰った。

妻は病み冷たい風の吹く街や   素閑


 


久しぶりの平穏な日曜日の午後

2016-12-11 20:40:09 | 日記・エッセイ・コラム

今日は日曜日である。
当然教会へ行った。
休もうと思えば休めたのだが、自分が当番に当たっているのと、クリスマス前なので気が引けて、重い足と心を引きずって行った。
カルトの連中も来ていたが、礼拝は平穏に終わり、その後も、陰での闘争はあったが、なんとか波風もたたずに過ごせた。
かーたんと『きゃんどる』にランチに行く。美味しい料理に、まずは心もほぐれる。
クリスマスは安らかに迎えたいのだが、クリスマスがカルトとの闘いの正念場になりそうだ。
憂鬱だが、覚悟を決めた。

待降の街は活気に満ち溢れ   素閑