昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

2014年正月元旦

2014-01-01 14:25:00 | 日記・エッセイ・コラム

年が明けた。
めでたくもありめでたくもなしの心境である。
今年は早く7時半には起き出し、お節の支度。祝箸に家族各人の名を毛書するのは毎年オカブの役目。悪筆を振るう。
さて、準備も整って、各人威儀を正し、お屠蘇の儀。年少のエルさんから順にオカブが杯にお屠蘇を酌む。
さて、お節。今年は目新しいものがない。叩き牛蒡と田作りがお手製であることは言うまでもない。辻嘉一翁の戒めを固く守っている。
お屠蘇をお銚子に3本飲んで、いい加減、酔いが回ってきたところで年賀状を見る。今年は、エルさんが大晦日の夜なか、というか元旦の朝までバイトで、それから年賀状のイラスト作りを始めるので、年賀状はできていないし、こちらからの分はまだ出していない。
お節の儀も済んで、かーたんと初詣に出かける。北澤八幡と太子堂の円泉寺。北澤八幡は参拝の列が150メートルほどできていてとても詣でられそうもないので、外から眺めただけ。それから円泉寺に足を向ける。こちらは境内には人が誰もおらず、静かな初詣ができた。
三軒茶屋まで出て、デニーズが空いていたので、そこでひとしきりお茶。
夜は、『2014年ウィーンフィル・ニューイヤー・コンサート』。バレンボイムの指揮は、ワルツではウィンナ・ワルツのテンポを的確にとらえていて楽しげ。『エジプト行進曲』でフィルの団員が歌いだすパフォーマンスも面白かった。また『ラデツキー』でバレンボイムが団員一人一人と握手を交わす趣向も好感が持てた。今年のニューイヤーは近年出色の出来。ブラヴォー!ダニエル!

寿ぐもなんにもなしや今日の春     素閑

 

 

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2013年シルヴェスター

2014-01-01 00:02:17 | 日記・エッセイ・コラム

今年も今日で終わりとなった。
早いものである。ついこの間、今年の正月を祝ったような気がする。
我が家の年末年始はどこにも出かけず、家に篭って、テレビとビデオと・・・・あとお酒三昧である。まあ、家族が作るおせち料理を肴に、なんにもせずグータラグータラし倒すのである。(いつもグータラしているではないかという声はそりゃ聞こえません)
今年の締めの会計が残務として残っているが、今回は目をつぶって、手を付けず来年の宿題とすることにする。1月10日までに国税に提出・納税する源泉徴収の所得税の数字も何とか帳尻を合わせた。まあ、そんなに心配することもなかろう。
3時頃からお節料理の炒り鳥作り。思ったほど手間暇かかる料理ではなかった。上手く作れた。
5時から蕎麦を茹ではじめる。今年の年越し蕎麦はエルさんがバイト先の『お山のすぎの子』で有難くも頂いてきたものだ。とにもかくにも有難く頂く。お銚子も一本つける。美味い。蕎麦には天麩羅。蕎麦と天麩羅を一緒に喰うのをかたくなに拒んでいるオカブとしても、年越しの蕎麦をただの盛り蕎麦で済ますのは忸怩たる思いがある。もとよりの主義主張には封をして、海老天を食うことにする。ただ、やはり、天麩羅を蕎麦と一緒に喰うのは、なんとも、もそもそして、蕎麦をつるっと粋に手繰る醍醐味を損ない、後悔することしきり。せっかくの年越しの蕎麦に味噌をつける結果となった。
蕎麦を食い終わり、一通り台所を片付けて、恒例の『こうもり』のビデオを観る。今年もカルロス・クライバー指揮、バイエルン国立歌劇場の1987年のジルヴェスター公演の録画である。この公演の目玉はオルロフスキー侯爵役のブリギッテ・ファスベンダーの名演。もう、彼女を超えるオルロフスキーは出てこないのではないのではないか?演出はオットー・シェンク。この公演は、間違いなく『こうもり』の最高峰の公演である。
『こうもり』がシャンパンの歌で幕を閉じ、N響の第九公演。3楽章の途中から聞いた。今年はソリストが全員日本人だったが、どれも質が高く安心して聞いていられた。ただ、ちょっとソプラノが、がなり気味の発声で気になった。
その後は、『吉田類の酒場放浪記』などを観て過ごす。今年からは教会に行かないことにしたので日曜がゆっくりできる。土曜の晩などのんびりと酒場巡りなどしてみようかなどとも、ふと思う。
11時半から、東急ジルヴェスター・コンサートを観る。『ニュルンベルグのマイスター・ジンガー前奏曲』はオペラの前奏曲としても大曲なので、タイミングが合うかどうかちょっと気がかりだった。曲の終わりと24:00がぴったりだった。お見事!
新年おめでとうございます!

静かなり妻ともに居るつごもりや    素閑

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