昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

玄米食の効用

2013-05-18 06:08:00 | 健康・病気

玄米食を始めて、2か月が経とうとしている。
いろいろ外食の機会があったり、献立が合わなかったりで、玄米食自体が三日坊主に終わろうとしている。それどころか、このところ暴飲暴食が続き、玄米食による食生活の改善どころではなくなっている。

玄米食の効用は、先にも書いたが、玄米を食べることもさりながら、玄米に合う副食物が低脂肪、低塩分のものなので、総合的な観点から健康的な食生活が期待されるというもの。こってりしたトンカツやジュージューいう焼肉をおかずに玄米を食べたいとは思わないだろう。だから、ことさら「玄米を食べる」ということのみに拘らず、伝統的な庶民の和食を中心とする副食物へ転換することを心がけるのが重要である。

今日は久しぶりの玄米ご飯。おかずは鰯の煮付けに里芋の煮ころがし。まあ、なんとか健康的な献立と言ってよいだろう。

妻と子を苺の花見て想いたり     素閑

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鮭のファルス・トマトハーブソースかけ

2013-05-11 05:13:00 | グルメ

世間は一応休日であろうが、会計年度末にあたって溜りに溜まったデスクワーク。伝票からの記帳等、会計作業。非常に煩わしくて投げ出したいのだが、他にやる人もいないので最後までやり遂げるしかない。今月末には決算。まあ、だいたいもう数字は固まっている。それに係る作業が鬱陶しいだけである。決算が終わると梅ヶ丘の北澤税務署と渋谷の都税事務所に申告に行かなければならない。これも面倒だ。ああ面倒だと言っていると仕事が成り立たない。オカブのようなものぐさはそもそもビジネスに向いていないのであろうか?
そんなオカブを労ってくれるのか、かーたんが夕飯にご馳走を作ってくれた。「鮭のファルス」とあるが、どうも正確な名称は不明のようだ。ネットで検索したレシピらしい。
ソースのトマトの酸味とニンニクの香りとハーブが効いている絶妙な一皿だ。美味しくいただく。ついでに黒ビールを開ける。いい気持になって満腹になって・・・・
少し、働いたと思ったら食っちゃあ寝の怠惰な生活である。

明け空や天地も広し初夏の今日     素閑

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誕生日

2013-05-06 03:46:00 | 日記・エッセイ・コラム

連休最終日、5月6日。オカブの云十云年目の誕生日である。
誕生日と言っても、特に祝い事は無し。
かーたんとエルさんは昼からお出かけ。オカブはずっと事務所の片づけ。
時は残酷に進んでいく。これから、あと何年生きなければならないかなどと考えるとぞっとする。
そして心身の老いは容赦がない。できるだけ早めに鬼籍に入ることを願うばかりである。
夕飯は、ある台湾出身のご婦人から戴いた粽を食う。台湾風の粽で、もち米に豚肉や海老が入っている。だから菓子の粽とは一風、異なる。美味かった。二つ喰ってやめにしておいた。
ここのところ食って寝てばかりで体重が気になる。
まあ、そんなことを気にしても仕方がない年齢であるが・・・・
肥満して、年老いて・・・なにか醜い。

これでまた齢かさねて粽喰う     素閑

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端午の節句

2013-05-05 03:28:00 | 日記・エッセイ・コラム

5月5日、子供の日。端午の節句である。
しかし、都会のこの日は鯉幟もなびかないし、なにか心寂しげである。毎年、連休が果てようとする憂鬱さと物寂しさがあいまった、5月にはふさわしくない気分のする日と思うのだがどうだろう?
しかし、オカブのような自由業者はまだいい。あしたからまた満員電車での通勤が始まろうとするサラリーマン諸氏にとっては辛かろう。
めまいがするので教会は休み。昼から菖蒲湯を沸かしてはいる。我が家の湯殿は、窓を開けると隣家の桃の木が眺められ、四季の移ろいが入浴時に楽しめる。今は、青葉若葉が五月の陽光に照らされてまぶしい。めまいはまだ残るが天下泰平楽である。
なにはともあれ今年も一つの節目を過ごした。
ここにあたって気楽ではあるが、甲斐性もない。
なんともはやである。

青空に新緑混じゐり菖蒲の湯     素閑

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憲法論議

2013-05-04 03:13:00 | 国際・政治

先日の憲法記念日のエントリーで、手続法改正先行論のようなものをぶった気がする。
多少舌足らずで誤解を招くので、ここで捕捉しておきたい。

憲法記念日に相前後して、テレビ・新聞において、それぞれ改憲・護憲の立場から議論が闘わされる番組・記事が目立った。
その中で気になったのは、改憲論者による、96条改正、手続法改正先行反対論である。彼らの論旨はおおよそ次のようなもの。
①まず、憲法改正の中身自体を、最初に議論すべきであって、手続法を先に変えようとする論は「アンフェア」である。
②硬性憲法の枠組みを破れば、時の多数派が自由に改憲できるような状況に陥り、国家の根幹が揺らぐ。
③改憲発議に要する議会の三分の二以上の賛成の要件は世界の大勢である。

それに対してオカブの反論の要旨は次のとおりである。
①手続法は「改憲できる」という現実的状況を踏まえて定められるべきである。「改憲できない」状況を前提に、いくら改憲の内容を議論しても無意味である。「改憲できる」という前提があって初めて改憲・護憲の緊張感のある議論が展開でき得る。
②時の多数派が自由に改憲発議を行ってなにか問題あるだろうか?もとより憲法は国家の最高法規である。その最高法規を時の多数派が定められなくて、何の民主主義、国民主権、政治参加であろうか?
もとより現行憲法は、日本人によって定められたものではない。日本人はそもそも市民革命を 経験していないので、極めて政治参加意識が薄いし近代国民国家の意識にも欠けている。こうした状況を打破するためにも民主主義の大原則にのっとって、国民の全面的参加のもとに、改憲・護憲は議論され、実施されなければならない。
硬性憲法の条件は国民投票法がある限り、その要求を担保されるであろう。
③従来まで、日本国会での改憲の三分の二以上の発議という条件は非現実的であった。しかし今の政治情勢で、もし仮に自民党が参院選で大勝してそのハードルが達成されれば、護憲派は唯々諾々と多数決に応じるのであろうか?そんなことはあるまい。そうした状況でこそ、護憲派の本領を発揮してもらいたい。だから、三分の二以上だ、二分の一だ、という議論は無意味なのである。
以上のようなものである。

夕飯は、かーたんが陶樵山人から送ってもらった筍を若竹にしてくれた。
まだ、めまいでぐるぐる目が回る。
とんだゴールデンウィークになりそうだ。

若き日は五月の休暇は旅の空     素閑

 

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ぶっ倒れてしまった!

2013-05-03 19:24:15 | 健康・病気

昨日の夜遊びがたたってか、朝からめまいがして、ぶっ倒れてしまった。一日のほとんどを布団の中で過ごした。めまいは、十数年前にメニエール病をやって、一週間ほど東邦大学付属大橋病院に入院したことがある。それ以降も、何回かくらくらと目が回る発作に襲われたことはあるが、今回はそれ以上にひどい症状だ。
今日は祝日なので医者もやっていない。ただ布団にもぐって何とも言えない不快感と闘うのみである。
また今日は憲法記念日。いまは世上で改憲護憲論議が喧しい。オカブは一方的な改憲論者ではないが、党派を超えて、護憲、改憲を論議することを可能にし、憲法を世論の俎上に載せる必要はあると思う。現今のように改憲を口にするのも憚られるようにタブー視することは正しくないと考える。そういった意味では九十六条の改正には賛成である。手続法上改憲を可能にしたうえで、護憲・改憲を議論すべきであろう。根本的な原理・原則をすっ飛ばしたア・プリオリな改憲論も護憲論も好ましくはない。少なくとも憲法は時代に合わせた生き物である政治支配原理であり、不可触・絶対のものではないはずだ。そこを踏まえた上での憲法論議を国民一般が活発化させるのが望ましいのではないか。
夕飯にはかーたんが昨日、陶樵山人から送ってもらった筍と鶏とで竹の子飯を作ってくれた。めまいで食欲はないのだが、なんとか箸をつけたら美味しく食べられた。
歳とともに身体にガタがきて弱っていくのは侘しいものである。

脚冷えゆ憲法記念の日を病みて     素閑

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二期会創立60周年記念公演『マクベス』を観る

2013-05-02 23:18:00 | アート・文化

表題の通り、『マクベス』をかーたんと観てきた。
今日は仕事を早めに切り上げ、5時に家を出てかーたんとバスで渋谷へ。渋谷から銀座線で上野は東京文化会館へGO!
6時半に開演。まずは魔女たちがロフト・ハウスのような舞台で魔宴をしているところから始まる。巨大な冷蔵庫のようなクローゼットがあったり、大道具のヨルク・コスドルフはなかなか凝っている。そこへマクベスとバンコー登場。マクベスとバンコーの衣装は、ブルーのベレー帽を被ったコマンド部隊の制服のようだ。マクベスとマクベス夫人はスコットランド王を簒奪する野心にかられる。二幕でダンカン王に扮する加賀清孝御大登場。今回はマクベスに暗殺されるためだけの出演でバリトンの美声は無し。
ダンカン王を暗殺し王位を簒奪したマクベスとマクベス夫人は、自らの地位を脅かすものの出現を恐れ、バンコーとその妻子をも刺客に命じて暗殺する。
四幕。マクベス夫人が狂死する場面。マクベス夫人の石上朋美は前から気になっていたがフルボイスの高音部がかすれてもうひと頑張りといった印象。しかし狂乱の場面のアリアではピアニシッシモが中心なので、安定してこなしていた。マクベスの今井俊輔もフルボイスで歌うと声が揺れて多少不安。それに対してバンコーの斉木健詞はバスであらが目立ちにくいからか無難な歌唱。さらにあらさがしをすれば、この演出であるならば、女声合唱はもっと華やかな艶のある音色を響かせてもいいのではないか?
そして最期。マクベスがマクダフに倒され、民衆の歓喜の歌で終わる。
それにさらに付け加わる魔女たちの最終場面。終曲を食卓の上に乗せたラジカセで聴いているところで幕を閉じる。
合唱とレチタティーヴォとアリアだけで構成されるベル・カントによるイタリア・グラン・オペラの真髄は細かいところを除けば如何なく発揮されていた。
ちょっとカーテンコールの際のブラヴォー隊がうざかったが・・・(二期会動員によるものであろう)
ペーター・コンヴィチュニーの演出は斬新でユニークかつコミカル。シェークスピア物のヴェルディとしてはなにやら楽しげな、哀しみや怖れよりも笑い出したくなるような『マクベス』であった。
客席には高丈二、多田羅迪夫らの二期会の大御所が顔を並べていたが、ここで観客席にビッグ・サプライズ!!!なんとあの白鵬関が若い衆二人を連れて、一階席左手中ほどの特別席で観劇しているではないか!これには皆、びっくり。幕間では観客の握手攻めに遭っていた。関取衆もオペラを見るんだなあ、と妙に感心。
帰りは、銀座線で表参道半蔵門線乗り換え三軒茶屋に出て、いつものフォルツァ・ドンナでオカブの一足早い誕生祝いをしてもらう。久しぶりのこの店だったが、料理は相変わらず美味かった。舌にとろける料理にビールをガンガン。今日はかーたんの要望で健康を考え野菜系を中心に注文する。しかし、甘味のドルチェはしっかりいただく。
家に着いたのは午前一時近かった。

悲歌劇を終わりて若葉闇に入る     素閑

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2013-05-02 13:28:14 | 日記・エッセイ・コラム

今日、榛名山の麓に住む学友、陶樵山人から筍が届いた。一昨日、メールで「送るから」と案内が来ていた品。
彼は山深いこの里で、半農で畑を耕し、そして風雅な工房をもって陶芸にいそしむ生活を送っている。都会の世知辛い世で生きているこちらとしては、まったく優雅な暮らしぶりで羨ましい限りである。彼とは大学の山岳サークルで知り合った。以来、数十年に亘る付き合いである。陶樵山人のwebサイトは下の通りであるから、山村の暮らし、陶芸、そしてセルフビルドの家にご興味のある方は覗いてみるといいだろう。

 

彼が、自前で家を建てたときには棟上げを手伝いにサークルのOB一同で榛名まで行った。実態は、棟上げの手伝いとは名ばかりで、OBが久しぶりに集まって、陶樵山人の敷地で獲れた山菜を肴に酒盛りをするという、竜頭蛇尾な結果となった。
彼の家の敷地には竹林があって夥しい筍が獲れる。それを今回おすそ分けにあずかったという次第。早速、今、かーたんが米糠で茹でている。
もう山にも久しく登っていない。陶樵山人ともここ数年会っていない。急にノスタルジーの感興に浸っているような今現在である。
若き日は遠くに去り、老残の身を晒すのみである。

竹の子を山家の友より貰いけり    素閑

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寒い5月1日

2013-05-01 20:00:10 | 日記・エッセイ・コラム

5月に入った。暦の上では初夏なのに、今日は実に寒い一日であった。
取引先のほとんどが、GWの休暇に入っているので、外には出ず、デスクワークをしていたが、オフィスの中ではついつい暖房をつけるほどの、狂った陽気だった。
今日は労働者の祭典であるメーデー。各地のあちこちでそれといった行事が繰り広げられているであろう。
こちらは経営側なのに、労働者よりもはるかに低い賃金で、無際限に働いている。これも世の矛盾というものなのか。もっとも経営側とはいえ、一人たりと従業員を雇用しているわけではないが・・・
夕飯は、かーたんが鮭と茸の和風炒め煮を作ってくれた。美味かった。
連休に沸く世間とはかけ離れた世捨て人のような生活だと我ながら思う。

メーデーや鉄炉の工夫ただ黙し     素閑

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