昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

日曜日の午後『ムッティスクーヘン』でJause(ヤウゼ)

2017-04-30 16:58:44 | グルメ

日曜日。
教会に行った。
礼拝を済ませ、会計作業を済ませ、かーたんと三茶で晩御飯のおかずを買い出しに行って、ホコ天の茶沢通りを辿ってきた。
すると、どうしても素通りができないのが、代沢十字路のドイツお菓子屋さん『ムッティスクーヘン』
一休みして、ケーキにお茶をしていこうということになった。
店に入り、フラウと挨拶を交わすと、今日はかーたんが大好きなフランクフルター・クランツがあるという。
このバタークリームのこってりした味のケーキは、きっと誰もが魅了されることだろう。
とろけそうな味わいに、苦い珈琲の取り合わせで、今日の午後は大満足。
フラウと、5年前の5月のウィーンに行ったけれど、トラムやホテルでエアコンガンガンかけていたのにちっとも涼しくなくて、暑かったよね~、などと盛り上がる。
ヤウゼとはドイツ語で本来「粉」のこと。小麦粉の粉のお菓子を食べるおやつの意味に転化した。
結局、お土産にフランクフルタークランツ4つお持ち帰りで、店を出る。
明日からは5月。連休も中盤だ。

まぶしきや茶房の庭に躑躅咲く   素閑


ロシア人って変ですね?

2017-04-29 16:30:04 | 日記・エッセイ・コラム

いま、北朝鮮が注目!
アメリカとのチキンゲームで、どちらが先制攻撃をするか目が離せない。
老い先短い身にとっては、東京に核ミサイルが降ってこようが、さして身の危機とは感じないが、まあ、世間一般の人々にとっては大事だろう?
ここで、朝鮮半島を巡って、アメリカ・日本、そして緩衝役の中国、さらに第三者的な立場のロシアがあるわけだが、ロシアって日清戦争の時もこんな役回りを演じていなかったっけ?
日本と清による朝鮮支配のせめぎあいの渦中で漁夫の利を狙うのがロシアの立場だ。
思えば、ロシア、ひいてはロシア人って少し変だとしきりに思うことこの頃である。
ロシアという民族は北欧人のルスが、現在のノヴゴロドの辺りに移住して、そこで独自の集団を作ったのが最初とされる。
ノルマンの英雄オレーグと言えば、半ば伝説的な人物だが、それに近い実在の人物はいたことは確かだ。
そして、ノヴゴロド公国、モスクヴァ公国などと行政・支配的には分割統治されたロシア・スラヴは文化的には東ローマ・ビザンツ帝国と深く結びつき、宗教的にもギリシャ正教を崇めることになる。
群雄割拠のロシアは、やがてイヴァン雷帝のモスクヴァ公国が力抜きんでて、統一の中心となる。
そして、ロマノフ朝の長い治世下に服することになる。その間、イェカテリーナ女帝など珍妙な人物を輩出するのだが、その辺は割愛する。
ロシアが変だと思えるのは、帝政末期、本当に退廃と倦怠の文化の中で、ロシア人は何にもやる気のない民族だと思わせるところである。
その辺はその当時のロシア文学の小説を読んでみればすぐに感じ取れる。
ゴンチャロフのオブローモフ、チェーホフの『決闘』のラエーフスキー、ゴーゴリの『鼻』や『外套』や『検察官』に出てくる有象無象。そして極めつけはドストエフスキーの『罪と罰』の究極の虚無主義者、ラスコーリニコフ。
資本主義の勃興期にあって資本の原初的蓄積をなさねばならぬ時に、こんな非生産的な連中を抱えていたロシア帝国は風前の灯火とも思える。
まさに、倦怠と怠惰と妄想の中に無為に日々を送っているような奴らばかりである。
だいたい何等官とかって、帝政ロシアは、国民総公務員の社会主義国家なのかよって思う。
そうこう考えて、ロシアはもうダメ、となる寸前に、また180度指向の異なるとんでもない連中が出てくる。
言うまでもなく、レーニン、トロツキー、スターリンのご一党様である。ここでロシアは真逆に向きを変えて唯物論の国になる。
ここでは、財の生産が最重要視される国家が生まれる。
実際、ロシアはヨーロッパの辺境の後進国であったにもかかわらず、様々な製品を生産し世に送り出した。
しかし、その最たるものは軍事装備であった。
そして、第二次大戦を迎える。
ソヴィエト・ロシアは戦時において史上最大の犠牲者を出しながらも、その主たる陸軍兵器を駆使して、ナチス・ドイツ勢力を蹴散らした。
あの、何にもしない、キャベツのスープがない、自らの等級より上の官吏には媚びへつらわなくてはならないなどとと文句を垂れていた帝政ロシア時代の公務員国家がこの大事業を成し遂げた。
これでは、ロシア国民はやる気があるんだか、ないんだか分からない。デカダンなのかストイックなのか分からない。
大戦が終わり、米ソに大国家の間の冷戦下で、圧倒的に科学水準、経済力に勝るアメリカとよく伍して、覇を競った。
しかし、無理な社会主義体制の拘束に綻びが生じ、全世界的な雪解けの一環として、デタント、そして体制崩壊へと突き進む。
そして、ソ連邦が分割され、一応、自由主義陣営の一員になったロシアは、それでも、過去のクレムリンの恐怖・秘密政治を思わせる、プーチンの強面によって牛耳られている。
誠に不思議な国、民族と言わねばならない。
オカブは大学時代、第二外国語にロシア語を取った。その当時は米ソ二大国の時代になると思っていたからである。
ロシアは今では大国というにはおこがましい、二流国の地位に甘んじているが、その保持する文化、思想、国民性など、現代社会に与える影響は大きく、決して、学生時代ロシアの言語を勉強したことを悔いていない。
というよりも、なぜ、ロシアが上述したような変梃りんな歴史をたどってきたのか、今からでも勉強したい。
今日は、連休初日。かーたんと三茶に出かけた。
いつもの『きゃんどる』でランチをした。
美味かった。Aランチ珈琲、サラダ付きで1,000円である。
ほんとに、ここはいい店です。
初夏の薫る中、日の傾いた道をたどって帰宅した。

世の波濤激しく天皇誕生日   素閑



やっと礼拝を休めた!

2017-04-23 13:49:36 | 宗教

今日は、日曜日。
本来なら教会の礼拝なのだが、やっとサボれた。
この一年というものカルト対策やら、期末の教会会計の決算の数字合わせに追われ、絶対休めなかったのだ。
先週の金曜から土曜にかけては、夜中の3時まで、教会で教会会計の数字合わせをやっていた。 
今日くらいサボっちゃえと、礼拝に行かなかった。
キリスト教会、特にプロテスタントは日曜日の礼拝出席にうるさい。
近年になって、教会離れのトレンドが顕著になってくると、一段と礼拝出席にうるさくなってくる。
教会の中には、週報に「聖日厳守」などと物騒な字を刷り込んであるところもある。
それで、ますます人が離れていくことになる。
まことに愚かなことだと思う。
今日は行く春の麗らかな春の日の下、思い切り自分の休日を楽しんだ。
たまにはこういうことがあっても良いと思う。
安息日は人のためにあるのだから・・・

わが園に光満ちたり春行きぬ   素閑 



久しぶりに『フォルツァ・ドンナ Forza Donna』ご無沙汰!

2017-04-22 23:16:55 | グルメ

今日は、午後にリタの山野でのコンサートを聴きに行って、バタバタしていたので、晩御飯は外食にすることにした。
若林の名イタリアン『フォルツァ・ドンナ Forza Donna』である。
8時過ぎという、いつもに比べると遅いご入店。
マスターのHIROさんの元気の良い声に迎えられる。
いつもの奥の定席に着くなり、まずはキンキンに冷えたビール。実に美味い。寒がりのかーたんはホットウーロン茶。
おつまみにトントロのサラダと鯖のスモーク。それにシーザース・サラダ。
トンチロと鯖は定番のアペタイザーだが、これが実に美味い。
それからこれも定番の海老の香草マヨネーズ和えと、新たにかーたんが気に入ったドンナ風ハンバーグ・グラタン。
いつもの定番の味です。
さらに、ドンナ風春巻きと白身魚のクリーム煮。これらは絶品。
今晩はドルチェまで頼んでパンナコッタ。舌がとろけそう。
これだけ食って、ビール5杯飲んで、お支払いは7,000余り。
この『フォルツァ・ドンナ Forza Donna』本当に味佳し、サービス佳し、値段佳しの名店であるので、ぜひお勧めする次第である。
ただし立地は非常に悪い。
若林という、ほとんど地元民しか縁のない土地に店を構えている。
オカブ達はは自宅から20分ほど歩いて通っているが、三茶から歩いて15分ほど、バスで行くなら成城学園行きのバスに乗って若林で下車といったところか?
店に常連はいるが、フリデ入ってもぞんざいに扱われることはない。
ほんとにいい店です。
ただし隠れ家的な店なので、千客万来・押すな押すなになってしまっても困るのだが・・・ 

またたける星の麗し行ける春   素閑



 


フルーティスト・・・リタ・ダルカンジェロ女史と新横浜で会う

2017-04-19 20:14:42 | フルート

一昨年、フェイスブックで知り合い、コンサートを聴きに行ったのがご縁で知り合った、イタリア出身でベルリンを拠点に活躍しているリタ・ダルカンジェロ女史が再来日した。
彼女は、かつて兵庫のオケで主席を務めていた日本通で「再」来日はちょっとおかしい。
関西での公演活動を終え、東京に移動した彼女は新横浜のプリンス・ホテルを宿舎にするようだ。
今日、正午にホテルで待ち合わせる。
三茶から田園都市線で新横浜に向かう。
今回の面談は、彼女からちょっとした相談を持ち掛けられていたことから、では会おうということになった次第。
まずは、ホテルのロビーで3年越しの再会を喜び合う。
駅ビルのパリ・スタイルのカフェ『ブラッスリー・ラクラス』に席を移して、ランチオン・ミーティング。
なかなか無理難題を持ち込まれたが、なんとか考えてみるよ、と答える。
貴女はゴールウェイ卿の正統な後継者だと水を向けると、肩をすくめていた。
リタはゴールウェイの高弟であり、有力なナガハラ・ユーザーでもある。
オカブからすればこんな才能が市井に埋もれているのは勿体ないと思う。
なんとか応援して力になってあげたいと思う。
それが今日の、面会に繋がったというわけ。
リタは土曜日に銀座の山野でエグジビションをやり、日曜日に帰国するという。
土曜日に山野のコンサートを聴きに行くことを約して、2時間ほどの食事を終えた。

晩春の光は盛り相模野に   素閑


 


行者葫

2017-04-18 23:43:30 | お惣菜

太子堂のO青果店で、行者葫が2月頃から店先に並んでいる。
気にはなっていた。
こんな時期に行者葫もないものだろうと思った。
深田久弥の『瀟洒なる自然』によると、日高の山の尾根で昼飯に行者葫を摘んで食ったと出ている。こんな老登山家が日高の山に登れるのは、雪の消えた夏に決まっている。いくら寒冷地の北海道とはいえ、行者葫の旬はだいたいそんな時期である。
だから2月に行者葫は奇異である。
でも、これが無性に好きなオカブとしてはいたたまれず、ついに今日になって買ってしまった。
1パック350円である。決して安くない。
家に帰って、酒の肴に生で味噌をつけて食うつもりである。
早速開けてみると、日が経って身が崩れ腐りかけている。
ラベルを見ると案の定「促成栽培」と書いてある。
まぁ、いい。元山屋の意地の汚さで、腐った野菜も、あればこそ、ガリガリ食う。
酒もガンガン飲む。
行者葫の原産地は中国奥地、天山山脈の辺りだという。深田の本に書いてあった。玄奘三蔵が、この野菜が天山山脈に生えているのを見て、同山脈を「葱嶺」と名付けた。これも深田の本に書いてある。
食った本人は気付かないが、このニンニクを食った臭いの余塵は凄まじかったらし、かーたんはたまらず夜、寝所を共にすることなく、階下に逃げ出した。
明日は、イタリア出身の女性フルーティスト、リタ・ダルカンジェロと会わねばならない。
いいだろう。ニンニクのにおいにまみれて、破れ布団に潜り込んだ。

忍辱の臭い強きを妻厭う   素閑 


イースターおめでとう!Happy Easter!

2017-04-16 20:31:07 | 宗教

今日はイースター(復活祭)である。
では、毎年、4月16日がイースターかというとそうではない。
面倒くさいことだが、イースターとは春分の日から最初の満月の直後の日曜日がその日に当たる。
だから、イースターは毎年日曜日である。
キリストが金曜日に十字架にかかり、3日目の日曜日に甦ったことを記念する祭りである。
しかし、春にこの祭りをやることに、なんらキリスト教側の歴史的根拠はない。クリスマスがそうであるように、キリストの復活が春とも冬とも聖書には書いていないからである。まぁ、宜しい。
日曜日であるから、当然、教会へ行った。
そして、奏楽の補助として、前奏のバッハBWV249『イースターオラトリオ』のテーマをフルートで吹いた。
讃美歌のテーマも吹いた。
うちの教会はイースターは召天永眠者記念礼拝である。遺族がこの日ばかりは教会に押し掛けた。このことに対する文句は以前にもいろいろ、さんざん書いた。
礼拝の後、愛餐会があった。持ち寄りのポットラックである。 
その後、大変有り難いが、大変苦痛な、大量の献金の会計処理である。
どっと疲れた。
しかしカルトのいないイースターのなんと晴れ晴れしたことか!
神に感謝しよう!

芋と飯食うて祝えや復活祭   素閑 


『いきなりステーキ』でランチ

2017-04-15 20:31:05 | グルメ

ちょっと今日、かーたんが落ち込んだことがあった。
教会に関わることである。
少し、キリスト教、教会とご縁のない方に、ご説明しておくと、キリスト教の「教会」へ行けば、心の平安が得られるだろうというのは甚だしい誤解である。教会へ行けば、そこは当然人の集団なので、様々な軋轢や憎悪や対立が渦巻いている。大半の教会はドロドロした人間環境の中にある。このことに関しては、カルトがオカブたちの教会を乗っ取りに来た時の経緯をご紹介した際に触れた。
だから、オカブはキリスト教に興味のある人、あるいはキリスト教に救いを求める人に、無条件に教会に来ることを勧めない。
さらに、教会は地上の組織なので、それを維持・運営していくために、様々な膨大で雑多で子細な仕事が信徒に割り振られる。割り振るとそれを仕切る人が出てくるのは当然である。かーたんの落ち込みは、その仕事の割り振りと、仕切り屋に対する怒りと失望からくるものだ。
しかし、かーたんのストレスはすごい。この人のストレスはお腹に物を入れることで解消されることは去年書いた。
今回は肉が食べたいという。
しかし、まともな肉を食うには財布が乏しい。
そこで三茶の『いきなりステーキ』にする。
この店はかの有名な(悪名?)ホットペッパー系列なのは知っている。
だが、まぁいい。三茶で肉が食える店と言ったらここくらいしかない。
ここは、かーたんが主役だが、さりとてまずはビール。
かーたんはヒレステーキ200g、オカブはワイルドステーキ450gでいく。
かーたんを慰めながら、ビールをぐいぐい、ステーキをムシャムシャ。 
どちらが慰めているのか、慰められているのか分からない。
この辺は教会の事情にも少し似たところがある。教会の専従職である牧師は、本来、信徒を癒すためになったはずなのだが、その実、自らを癒すために牧師になった牧師のなんと多いことよ。
一通り喰い終わって、週末のごった返しの三茶の街へ出た。
明日はイースターである。

わが町の雲間に陽の差す受難節   素閑 


水曜日・三茶『きゃんどる』でランチをいただきました。

2017-04-12 18:04:07 | グルメ

一仕事終わって、もう一つの大仕事。
なかなか楽にはなれない。
眠る時間を削っての作業だ。
そうした中にも忙中閑あり。
昼にかーたんと三軒茶屋に行ってきた。
日用品のお買物と、ランチをするためである。
三茶のランチと言ったらここ!すずらん通りの『きゃんどる』である。
メインに魚と肉のついた盛合わせのAランチが900円。これにサワーキャベツの前菜と珈琲をつけて1,000円。これは、お値打ちである。それが証拠に、この店のランチは千客万来である。年金生活者らしい人品卑しからぬ紳士の夫婦も常連だ。
今日のメインはチキンのコンフィと鰆のポワレだ。
もちろんビールも付ける。 レーベンブロイ、ジョッキで830円也。酒は安くない。
かーたんとエルさんのこと、教会のことなどを話しながら、ナイフとフォークを動かす。
勢いに乗ってデザートもとる。ココナッツ・シャーベットと、ショコラ・テリーヌ。これが美味い!
さんざん飲み食いして、春の街に出ていく。
天下泰平である。

春熟れて武蔵野の原の陽炎や   素閑 


日曜日ですよ~。サイゼリヤで豪華ランチ。

2017-04-09 16:40:29 | グルメ

日曜日である。
教会である。
今日は早く終わった。
そこで、また、かーたんと下北沢に出た。
なにか、ランチを食おうということになった。
今は、お金が唸る程、財布に、金庫に詰まっているので豪華なものを食おうということになった。そこで『サイゼリヤ』に行こうということになった。
お金が有り余っているので、ビールはやめてハウスワインをカラフェで取った。しかも大きいサイズである。なぜかビールよりも安い。お金持ちとしては釈然としないが、セレブは食事の時、ワインを飲むものである。
デザートにチキンのサラダなどを頼んだ。ノーブルな客はメインだけで済ますなどというはしたない真似はできないのである。ちなみにサラダの値は299円。
ペペロンチーノも大盛りにした。なんせお金が捨てるほどあるからである。
かーたんは399円のハンバーグにした。
リッチな身としては、デザートも食わなければならない。 二人で一皿をシェアするような真似をせず、ちゃんと二つ注文した。富裕層の矜持である。
なんせ、高級レストランであるから、良家の子女が、スマホでゲームなどやりながら、パスタなどを食っている。
勘定は、なぜかテーブルではなく、キャッシャーでするのだが、これもセレブなレストランの斬新なサービスの企画の一環であろう。
また来よう。
帰りに、北澤川の桜を見た。
もう葉が出て、ちらほら花が舞い始めている。
花の命は短い。

来る年も花は咲けよと桜散る   素閑