昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

下北沢に買い物

2016-06-25 18:29:30 | お出かけ

かーたんが主宰する音楽教室の発表会が7月3日にある。
その盛り花を手配するために下北沢の花屋さんに用事。
オカブも銀行で振り込みの用事があり、夕飯のおかずのお使いも兼ねてかーたんと出かけた。
途中通りかかった、アーケード街の居酒屋『三芳野』が珍しく閉まっていた。ここまで頑張ってきたが遂に立ち退くことになったのか?
野暮用はすぐ済み、暑いので、北口のセガフレード・カフェで一休み。
とにかく今日は蒸し暑い。
ビールを一杯ひっかける。
かーたんはここで昼食。紅茶とバニーニ。
ビールは甘露甘露。
かーたんは発表会が終わると抗癌剤治療が始まる。その方法も選ばなくてはならない。しかし、オカブはその話題を切り出すことが出来なかった。
かーたんとは、専らとりとめのないことを喋くる。エルさんの話題が中心だったかな。
一時間ほど暇をつぶして、オオゼキで、オカブにとっては今年初の鰹を買って、帰りに、王将の向かいの古着屋さんで、かーたんの夏物ドレス(古着)を買う。
かーたんの手術以来、初めての息抜きらしい息抜きだった。

汗拭い妻と街に出夏物買い   素閑 


焼き鮎

2016-06-24 22:16:53 | お惣菜

今年初めての鮎を食った。
もちろん自宅でスーパーで買ってきたものを焼いたのである。養殖物に違いない。しかし二尾で480円もした。まあ季節の味覚である。
辻嘉一翁は著書『味覚三昧』で、鮎の醍醐味を味わう食べ方は、尻尾、鰭を折り取って、尾から齧り付き、肉を歯でしごきとるという何とも豪快な方法を提唱されている。
オカブはそんなことはしない。頭から齧り付いて、頭も骨もガリガリと齧り喰ってしまう。まあ邪道な喰い方は承知の上だ。
スーパーの鮎だが蓼酢が付いている。なんとも薄い情けない蓼酢だが、鮎を浸して食った。
かーたんは、相変わらず病人食。カレイの煮つけとグタグタに煮たほうれん草。かぼちゃの煮つけ。味噌汁。柔らかい御飯など。
来月からは、抗癌剤治療で、吐き気など現れる可能性もある。副作用に負けなければよいのだが・・・

若鮎や乙女傘さす小降り雨   素閑 


かーたんの手術後経過。

2016-06-20 22:35:18 | 健康・病気

かーたんの手術後の外来診察で東京医療センターに行ってきた。
術後の経過を主治医に報告し、病理学検査の結果を聞いた。
リンパ節に2か所の転移があると告げられた。
今後、放置するか、飲み薬中心の抗がん剤治療をするか、同じく点滴中心のものにするか、3つの選択肢から選んでくださいという。
放置した場合と、抗癌剤治療した場合のリスクの差は数パーセントというが、その数パーセントは大きい。
しかし2種の抗癌剤治療でも、副作用や、治療にかかる時間的負担で一長一短がある。
特に飲み薬の抗癌剤治療では、手足に痺れが出る副作用があり、ピアノ演奏を職業としているかーたんにとってはどうしても避けたい方法だ。
残るは点滴による治療だが、初期に入院して肩にスポットを埋める手術をして、その後、一か月に一回、48時間の点滴療法を自宅でやらなければならない。これも負担が大きい。しかし7月11日の次回外来までに決めなければならない。
最善の方法を祈るばかりだ。

先ごろから、我が家の庭の紫陽花が見頃となっている。シーボルトは日本での愛人のことを「マクロフィラ」と呼んだ。紫陽花のことである。何かもの哀しい。
シーボルトは、アルフォンス・ドーデーの短編『盲目の皇帝』にも出てくる(『月曜物語』所載)恵まれない晩年だったようだ。

紫陽花や我が麗しの恋ありて   素閑 

 


かーたんが歌の練習を再開した。

2016-06-12 20:09:51 | アート・文化

かーたんの大腸がんの手術の退院から2日が過ぎた。
術後の経過は極めて良好で、みるみる回復していくのがオカブの眼から見てもわかる。
とにかく、手術の傷の回復のためには、かえって務めて運動したほうが良いというので、一昨日から二人で散歩がてら三茶に買い物に行ったりしている。しかし、「散歩がてら」といっても、かーたんの食餌療法の有機人参やら、林檎やら、白桃の缶詰やらをたんまり仕入れ、それを担荷するのはすべてオカブだから、オカブにとってはいい運動どころか、過酷な道中だ、
それと、かーたんは今日から歌の練習を再開した。
始めは声出し、発声練習、そして『ルサルカ』のアリア。最高音の音を伸ばすのがちょっときついが、なんとか通しで歌えたらしい。
練習の後は、また二人で三茶まで買い物。
早くなんとか全快してほしい。

空低し梅雨空破る恋の歌   素閑


かーたんの食餌療法

2016-06-11 19:53:17 | 健康・病気

かーたんが大腸癌の手術から退院して家での療養生活が始まった。
かーたんは3年前にごく初期の乳癌の切除手術を受けており、その時の教訓から、癌には肥満が大敵とばかりに、糖質制限食を試みた。
今回の大腸癌は、その時の偏った食餌内容が遠因ではないかと疑っている。
とにかく、ベーコン、ハム、ソーセージと加工肉を食べまくった。
加工肉にどれだけ発癌性があるかは別として、偏った食餌内容は絶対に身体によくない。
病院を退院するとき、病院側からかーたんは食餌指導を受けてきた。
当面は、病院食に準じたものを食べてくださいということ。どちらかというと脂と繊維質を避けた、柔らかい物主体の食餌である。
そこで、今日の夕飯の内容は、鶏笹身とニョッキ、人参、タマネギのシチュー。ぐだぐだに茹でたほうれん草。黒糖パンだった。 
かーたんが自分で作った。
ついでにオカブはツナ缶と玉ねぎ入りスパゲッティ・ナポリタン風。超大盛である。
オカブの飯は、台所仕事が面倒くさいので、惣菜で済まそうと思ったが、不経済なので自分で作ることにした。
しかし、惣菜にしても自作にしても内容が偏っている。
オカブのほうが先に逝きそうである。
今日の午後は、かーたんは歯医者に治療に、オカブは銀座の山野楽器にフルートの調整に行ってきた。
そろそろ我が家も普通の生活を取り戻しつつある。

五月雨の上がりて陽の陰妻の病み   素閑 


かーたんの退院。

2016-06-10 11:26:57 | 健康・病気

かーたんの大腸癌の手術から一週間、昨日、術後の経過も良好だから、入院治療するべきことはもうない。明日か明後日、いずれでも都合の良い時に退院してよい、との主治医からの指示があった。
そこで予定より一日、早く、今日の金曜日に退院した。
オカブは7時過ぎに病院に行き、煩雑な退院手続きを済ませて、タクシーで15分ほど飛ばして、家に帰りついた。
思えば、手術をしたのが先週の金曜日である。それが一週間で日常生活ができるまでに回復した。現代の医学の進歩は凄い。
今、かーたんは居間で寛いでいる。
昼食は、お気に入りの自家製野菜・リンゴジュースとお粥だ。
しばらく、病人食の食事が続き、湯船に浸かる入浴ができない他は、ほぼ普通の日常生活ができる。
手術の傷の快復の為には運動をしたほうがいいそうだ。
あとはリンパに転移していないことを祈るばかりだが、まずは一安心だ。

木々の葉も皆祝せよと梅雨の晴   素閑 


かーたんの手術の成功。

2016-06-03 23:13:20 | 健康・病気

今日、かーたんの大腸癌の手術が終わった。
9時30分より手術室に入り、2時40分に終わった。
最初、執刀医から5~6時間かかる手術と聞かされていたので、意外に早く終わったという感覚だった。
手術は理想的なプロセスで順調に進行したとのこと。
縫合不全も、合併症の可能性もほぼないだろうという説明でまずはほっとしている。
病院を出てきたときには、かーたんは身体に管を通され、ベッドに縛り付けられていた。
しかし、明日からは歩けるという。
快復が待たれる。
あとは、リンパに転移していないことを祈るのみである。

さわやかに晴れ渡りたる六月や   素閑