昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

2011年大晦日

2011-12-31 23:59:00 | 日記・エッセイ・コラム

今年も泣いても笑っても今日で最後。また年をとると思うとあまりめでたい気持ちもしないが、まあ世間様と歩調を合わせて、一通りの晦日と年越しの準備をやった。事務室の模様替えに手をかけたのだが、時間切れで途中まで。残りは年明けから。まあ、そんなに几帳面に考えないでもよかろう。そんなこんなで年末は結構忙しくて、深夜まで働いていたので、今日の起床は昼近くなった。寝正月を先取りした形だ。夕食には、恒例の蕎麦を作る。年越し蕎麦はいつもオカブの役目だ。海老天はかーたんが西友で買ってきてくれた。かーたんは海老天掛け蕎麦。オカブはもり蕎麦。天麩羅は別に後から酒の肴として食った。何回も言っているが、オカブは蕎麦と天麩羅を一緒に食うのは野暮だと思っている。掛け蕎麦に天麩羅を載せて、天麩羅蕎麦として食うと、折角、からっと揚がった天麩羅がくしゃくしゃになって台無しに。そうかといって、もり蕎麦と天麩羅を一緒に食う所謂「天ざる」は、天麩羅がもそもそして、蕎麦を粋につるっと手繰る醍醐味がなくなってしまう。蕎麦と天麩羅を一緒に食うなどという無粋なことをいったい何時、誰が考え出したのだろう?まあ、お銚子の酔いも手伝って、気分が乗ってきたころから「こうもり」のビデオを観る。今年は、カルロス・クライバー指揮、バイエルン国立歌劇場のシルベスター公演だ。ドイツ人の「こうもり」だからウィーン情緒には欠ける。だが、そのちょっとしたお上品さは大晦日の気分には丁度いいのかもしれない。この公演ではオカブの好きな歌手、ブリギッデ・ファスベンダーがオルロフスキーを演じているので好みのビデオだ。もう30年以上も前の録画だが、何回も観ている。オットー・シェンク演出というのもいい。終わったのが9時過ぎ。おかげで今年は第九を見逃した。その後、BSで辻井伸行のリサイタルを観る。まだ彼も自分のスタイルを完成していない未完成の奏者だが、まだ若いしずっと伸びシロがあり、今後が期待される。しかし、若い奏者はいい意味でも悪い意味でもくせがない。素直に弾いているのは好感が持てる。しかし、ラヴェルをあまり素直に弾かれると、手ごたえがなさ過ぎて拍子抜けだ。11:30より東急ジルベスター・コンサートを観る。今年のカウントダウンは金聖饗指揮ラヴェルのボレロ。スネア・ドラムの調子が合っていないのが気になる。終わりは24:00に5秒早かった。残念!

明けましておめでとうございます。

語ること語り尽くして晦日蕎麦     素閑

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2011クリスマス・イヴ・キャンドルライト・サーヴィス

2011-12-24 09:27:00 | 日記・エッセイ・コラム

今年もいよいよやってきました。クリスマス・イヴの燭火礼拝。日本の一年の教会の行事予定はすべてこの日を目指して組まれているようなものである。本当はキリスト教的にはイースターのほうが重要な行事なのだが、世間の浮かれように合わせて、教会でもクリスマスを最も盛大に祝うようになった。今年のクリスマスイヴは土曜日。したがって、たくさんの来会者を予想して入念に準備が組まれたようだ。(これは本来、オカブが中心になってやるべきことなのだが、今年は諸般の事情によって、お役ご免にさせてもらった。)婦人会の早い人は当日の午前10時頃から教会に集まって準備に当たる。キャスト組が午後1時から集まってリハーサル。礼拝にリハーサルと言うのはちょっと変だが、この燭火礼拝は特別に聖書朗読と音楽礼拝のような形式をとり、悪い言葉で言えば「ショー」のような演出がなされるために、リハーサルが必要なのだ。だから保守的な教会では、通常の礼拝に蝋燭の灯を加えただけの純粋な礼拝を墨守している。うちの教会はチャーチ・オブ・クライストに属しており、何事にもこだわらないことを旨としているので、こんな形式の礼拝が許されるのだ。さて、ミーちゃんハーちゃんが喜ぶような「ロマンティック」な演出をしたからには会衆を呼び込まなければならない。そこで、午後6時から太子堂の大通りに繰り出して、大掛かりにキャロリングと称するものを行う。これは路傍伝道というか、通りで賛美歌を歌い燭火礼拝の前宣伝をやるもの。これも本来は礼拝が終わってから、しずしずと信徒の家を廻って門口で賛美歌を歌うというものなのだが、それがこんな形に変形してしまった。まあ、いいだろう。そして、7時礼拝開始。かーたんのオルガン前奏で、バッハの「パストラーレ」。オカブは今年はフルートも吹かず。その後、会衆賛美、聖書朗読、聖歌隊奉唱、かーたんの独唱奉唱、牧師による説教、祈祷、献金などがあり祝祷のあと閉会唱「主よわれらを祝し」で礼拝終了。この後、今年はハンドベルの奉奏があり会衆は聞き入った。すべてが終わって、簡単な打ち上げ。しかし大勢の人が残ってくれた。その後やったーうーまんら5人と簡単な二次会。終電に間に合わせる必要の或る人もいるため、1時間弱の二次会だった。これでクリスマスのすべての行事が終わった。

Merry Christmas!

明き星われら導き聖誕祭     素閑

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レッド・タイカレー(コリアンダーかけ)

2011-12-22 22:05:58 | グルメ

木曜はオカブは週末に向けての準備的な仕事が山ほどあり、かーたんはレッスンが遅くまであるため夕食を始めるのが10時近くになる。そこで夕飯の献立も非常に簡単なものにならざるを得ない。そんな訳で、木曜の夕飯メニューはレトルトカレーが定番となってしまった。しかし、ただのレトルトカレーでは飽きてしまううし、なによりも献立としては非常に寂しい。そこで、オカブ家はレトルトのタイカレーを食うことにしている。タイカレーなら時間の貧困さと財布の中身の乏しさからくる惨めな気分も多少和らぐというものだ。オカブはこのタイ料理に大量のコリアンダーをかけて食うことに決めている。このコリアンダーという香味野菜は、オカブが大学時代ヨーロッパ・ヒッチハイク旅行の折、フランスはストラスブールで居候になっていたカンボジア人の家の食事で初めて口にしたものだ。参照それから帰国して数十年日本で普通に生活していたが、たってこの激臭のする香草にお目にかかることはなかった。しかし、ここ数年というものエスニック・ブームも手伝って、近在のどのようなスーパーでもこのコリアンダーを求めることが出来るようになったのは喜ばしい。そのフランスのカンボジア人というのは、カンボジア内戦を逃れてきた難民なのだが、金のない薄汚れた無銭旅行者のオカブを何くれとなくもてなしてくれ、丸のままの鶏の煮込み料理や、カンボジア素麺の料理に大量のコリアンダーを添えて出してくれた。そこで、オカブはストラスブールにいる間、この野菜にぞっこん病み付きになったのだが、その当時は日本人にあまりなじみがなかったので、日本に帰って以来、忘れてしまった。その幼馴染の恋ともいうべきコリアンダーを大量にかけて、タイカレーを食うことが出来る幸せを今、かみ締めている。これは実に美味いオカブのお気に入りの献立だ。お好きの方はぜひ一度、お試しあれ。ただし、くせが強いので、そのほうが苦手の方は避けたほうがよい。今日のタイカレーはレッド・カレーだ。これは大量の赤唐辛子で強烈な辛味をつけたもので、オカブはこういう強烈な料理をひーひー言いながら食うのが好きだ。

 

星もなく冬至の夜の静かしむ     素閑

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まんまるの木でクリスマス・コンサート

2011-12-18 18:09:00 | 日記・エッセイ・コラム

今年も恒例のクリスマス・ジョイント・ミニ・コンサートが三宿の「まんまるの木」を会場に4時から開催された。主催者はかねてより知悠のオージー、チャールズである。そして彼はかーたんの歌の生徒でもあるのだ。その他の出演者を含めて合計7組が音楽の競演を行った。チャールズによるこのコンサートの主旨はジーザス・クライストの降誕を祝い記念すること。したがってクリスチャンとしてクリスマスの催し物の背景としてはまことに相応しいものである。最初に、チャールズの簡単な挨拶があって、「まんまるの木」のS嬢による「アメージング・グレイス」のソロ。その後、教会のクリスマスの祝会が終わってかけつけたかーたんの伴奏によりチャールズのワーシップ・ソングのソロがあって、かーたんの「ジェス・バンビーノ」の日本語版と「オー・ホリー・ナイト」のソロ。その後ジョンの「聖なる聖なる」を初めとする、デュエットのアカペラと、クリスマス賛美歌のみんなで歌おうコーナー。これは観客も一体となって高らかに歌い上げ大いに盛り上がった。その他の出演者も好演。素晴らしいコンサートだった。コンサートが終わり、チャールズとジョンのカップル、そしてかーたん、オカブの5人で「まんまるの木」特製のグリーンカレーを食べながら歓談。その前に、オカブがチャールズのご指名により食前の祈りを英語で。「天にまします我らの主。御名を崇めます。この食事を感謝します。クリスマスの御子のご降誕をお祝い申し上げます。世界中の食事をもとれない人々にあなたのご慈愛が届きますように。御子イエス・キリストの御名によってこの祈りを捧げます」実に簡単な祈りだったが、英語で祈ることなどこれが2回目なので実にどぎまぎした。チャールズが御茶ノ水で英語のバイブル・クラスを持っているという話から、旧約聖書は人間的な立場からすると理解するのが難しいね、と水を向けたところ、チャールズは、すべて神のご計画によるもの、クラスではそのことに関しては一切、質問を許さない、と喝破した。なるほどと思いつつさらに話の興は尽きなかったが、明日のこともあるので、9時にお開き。冷たい夜の舗道に出てとても温かい心を抱きながら、皆に別れを告げた。

民草の町こそ来れり待降節     素閑

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千歳烏山で蕎麦を食ってきた

2011-12-11 14:51:00 | グルメ

所用があってかーたんと千歳烏山まで行き、所用を済ませた後、夕飯に蕎麦を食ってきた。千歳烏山は近くに寺町があって、見に行きたかったのだが、今回は用事を優先して、見に行かなかった。さて、蕎麦は、高円寺と野川を結ぶバスの千歳烏山駅前のバス停のすぐ近くにある「藪乃大作」という店。バスから降り寒い路に出て、思わず明るい灯に誘われて入った。客は広い店内に一組だけ。流行っていないのかもしれないと少し不安になったが、オカブたちが入ってから立て続けに何組も客が入店してきたので安心した。さて、まずはかけつけに熱燗。ちょっと温目の燗。オカブは蒸篭二枚。かーたんは天丼セットというのを頼んだ。蕎麦は「藪」と言うだけあって二番粉で打った色の黒いもの。つゆは辛め。蕎麦を肴に飲む寒空の蕎麦屋酒はまた格別。十分に堪能して、蕎麦湯でゆったりと蕎麦の余韻を楽しみお勘定。蒸篭が一枚500円、天丼セットは750円。熱燗は一合で350円。まずまずのお値段。まあ、町のお蕎麦屋さんというところだろう。京王線で明大前、下北沢経由で帰宅した。

熱燗が好ましくなり蕎麦屋酒     素閑

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三軒茶屋でちょっと一杯

2011-12-04 18:20:00 | グルメ

13_712月に入って、教会ではクリスマスの行事が立て続けにある。かーたんはそのすべてに付き合わなければならない。オカブは今年は逃げた。今日は三茶の教会が集まっての合同クリスマス礼拝である。オカブはすたこらサッサ。そういうわけで今晩の夕食は一人でとらなくてはならない。かーたんからお小遣いももらった。それでは何を食うか?普通なら、フォルツァ・ドンナかお山の杉の子に行くのだが、今回は趣向を変えてモツ焼などを食そうということで、三茶の裏通りにやってきた。世田谷通りから246に抜ける路地裏には怪しげな酒場が軒を連ねている。しかし、そういう所は一人では心細いので 、アーケード街にある少しは明朗会計そうな「エビスという」モツ焼き屋に入る。一人だが、と告げると、店の中央の小さな卓に案内された。このテーブル、ビールの箱に板を渡したいかにも場末の飲み屋と言う雰囲気を醸し出している。まずは飲み物。いつもならビールで行くのだが、ここは生レモンサワーとする。  お通しに古漬けがつくのだが、とりあえずは落ち着きたいので14早く出来そうなモツ煮をとる。このモツ煮、味噌仕込のモツ煮が多い中で清まし仕立てのモツ煮としゃれている。レモンサワーは丸のままの生のレモンを絞った本格派。モツ煮を頬張りながら、レモンサワーをちょびちょび。なんだか、「吉田類の酒場放浪記」にでているような気分がしてきた。レモンサワーが430円。モツ煮が400円。お値段もなかなか財布に優しい。

 

 

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焼き物はコブクロにシロ、レバとハツ。一本130円也。塩で2本づつ頼む。これも冷凍物ではなくなかなかいいお味。

時間が早かったのでまだそんなに、混んでいない。すっかり落ち着いて、レモンサワー3杯。で、お勘定は2970円。安い!また来よう。

かーたんは9時過ぎにご帰館。お互いに呑気なものだ。

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焼き鳥や背中を人が行きかいつ   素閑

 


2011年クリスマス賛美礼拝

2011-12-03 19:46:26 | 日記・エッセイ・コラム

かーたんの母校、ということはエルさんの母校ということもあるのだが、12月の第一週に来春の受験生のための学校説明会と、OG(女子高である)を集めたクリスマス賛美礼拝をもつ。クリスマスの礼拝と言うところからお察しのようにこの学校はミッション・スクールである。この時期はアドベント(待降節)である。キリストの生誕を待ちわびる時期で、俗界においてもクリスマス・シーズンとばかりに商店や飲食店が手ぐすねひいて待ち構えている。しかし、そんな世間とは裏腹にきわめて聖い時を持つのが「クリスマス賛美礼拝」である。賛美というから礼拝の中心は音楽である。かーたんの母校はきわめて音楽が盛んなミッション・スクールで音楽関係のクラブは、ウィンド・オーケストラ、ギター・マンドリン、ハンド・ベルと多彩にして活発な活動を行っている。(この他にも軽音楽とか音楽関係のクラブは枚挙に暇がない)これらが一堂に会して音楽礼拝をやるのだから、これは壮観である。クリスチャンでない素人の人もこれに参会すれば結構、感動するのではないか?そんなわけで、かーたんと一緒に12時前に家を出て三軒茶屋からバスで自由が丘に。学校に着いてすぐに開場となった。パイプ・オルガンの前奏で礼拝が始まり、ハンド・ベルがサブの前奏として入る。ここでPTA会長の祈祷となるのだが、いつも軽妙な語り口で名司会を務めるT先生は、うっかり忘れて、会衆賛美「もろびとこぞりて」を先にやってしまった。しかし、さすがにベテランのT先生、慌てず騒がず、気の利いたギャグを入れて自らの失敗に半畳を入れて、見事プログラムの流れを作ってしまった。祈祷の後、会衆賛美、教職員による奉唱賛美、ギター・マンドリン部の合奏、ウィンド・オーケストラの合奏、卒業生による特別賛美と続く。今年の特別賛美は、国音を出て藤原歌劇団に所属する牧師夫人によるクリスマス曲とグノーの「アヴェ・マリア」。学院長先生のメッセージは近年の悲惨な世界・国内の状況に鑑み、帰るべき家を持たない多数の民衆がいる、そこで救い主である主自身も地上に帰るべき枕するところを持たないが、われわれは神の恵みにより天に帰るべきところをもつのだという内容。そしてクリスマスはその帰るべき所が確かにあるということを再確認するものだというもの。献金の後、会衆賛美「きよしこの夜」を歌った後、「ハレルヤ・コーラス」の大合唱。祝祷 後奏、高等部長の挨拶で礼拝は締めくくられた。礼拝の後はラウンジでお茶の時間。同窓生、恩師が集まって昔話や近況報告に花が咲く。かーたんは5人も同級生が来ていて、かまびすしいこと。かーたんは今年、小六の受験生をピアノの生徒に持っていて、来年の受験に向けて先生方への紹介に忙しい。1時間ほどでお開きになって、同級生と打ち上げに行くかーたんと自由が丘で別れて、三茶経由で帰宅した。

 

氷雨落つ学窓に鳴る聖歌かな     素閑

 

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再びまたまたヴィーナー・シュニッツェル

2011-12-02 10:58:00 | グルメ

4またか!?とお叱りを受けそうだが、またまたウィンナ・シュニッツェルのレシピの紹介である。今日はオカブの仕事の手が空いたので、ご亭主自らおさんどんをすることにする。そこで何を作るか?そりゃ、いつものヴィーナー・シュニッツェルに決まっているでしょう。そこでサミットへ買い物に。かーたん用に一切れ208円のオージー・ビーフのステーキ用を。オカブは一切れ257円の豚ロースのソテー用。オカブの豚のほうが高い! 右はかーたんのビーフである。シュニッツェルは本来、仔牛の肉を使うもので、豚

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肉や鶏肉を使うことはあるが、成牛の肉で作ることはあまりない。しかし、ここは日本。庶民が仔牛の肉など入手できるわけがない。そこで、安い安いオージー・ビーフの腿のステーキ用を使うことにする。

右はオカブの豚肉。ロースで脂身が多く使いずらそうだ。

 

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5 まず、肉をこれでもかと肉叩き(なければビール瓶などで)叩いて、ぺらぺらにする。この肉を叩くという作業は、シュニッツェル作りで非常に重要で、肉の厚いシュニッツェルなど、うどんのような素麺みたいなものである。

 

 

 

 

肉を叩いて延ばしたところ。かなり面積が大きくなっていることが分かる。

 

 

 

 

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お好みで塩・胡椒で味をつける。オーストリアではまったく下味をつけないシュニッツェルもある。

 

 

 

 

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トンカツを作る要領で小麦粉をまぶす。

 

 

 

 

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同じく溶き卵をまぶす。

 

 

 

 

 

 

Photo_2 センメル粉、センメル・ブレーセル。シュニッツェルを作るときの秘密兵器である。これはトンカツを作るときのパン粉に相当するもので、実際にカイザー・センメルというドイツのパンのパン粉なのだが、このセンメル・ブレーセルがあるのとないのとでは大違い。普通のパン粉で作ったシュニッツェルはただの薄っぺらいトンカツと化す。

 

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センメル・ブレーセル近景。普通のパン粉よりも粒がかなり細かく、乾燥度も高い。

 

 

 

 

 

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センメル・ブレーセルをまぶす。まんべんなく塗りこむように粉をつけていく。

 

 

 

 

 

11 サラダ油で揚げる。本場物はフライパンに薄くしいたラードで揚げ焼きにするというのだが、その「焼く」という行為と、擬似トンカツであるシュニッツェルとの接点が分からず、今までもフライやトンカツを作るときのようにたっぷりの油で揚げてきた。今回も、普通に揚げます。

 

 

 

13出来上がり。ウィンナ・シュニッツェルは、「ラデツキー行進曲」で名高いラデツキー将軍がミラノ遠征の際、ミラノ風カツレツをウィーンに持ち帰って宮廷料理として定着したという。揚げた黄金色がハプスブルグ家の繁栄と隆盛を象徴しているとも言われている。まあそんな能書きは抜きにして熱々にレモンをきゅっと絞っていただく。付け合せは茹でジャガイモ。ウィーンで食べたシュニッツェルの付け合せはほとんどがジャガイモだった。

 

 

 

 

 

家を出て寒さ募れる夕暮れや   素閑