昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

ピアノ発表会

2009-06-28 20:04:22 | アート・文化

Dscf0172_edited かーたんの音楽教室の発表会があった。会場は、いつもの「中町ふれあいホール」。今年は約20名の参加者。いつになく、ちょっとこじんまりした発表会だった。そんなわけで、オカブも穴埋めにフルートで飛び入りでの出場。デュティユーの『ソナチネ』の『アニメ』を演奏した。伴奏はかーたん。最近、笛を触っていないので、勘を取り戻すのに苦労した。生徒さんの子供たちは、上手い拙いはあるが、それぞれ全力を傾けての熱演。それぞれ頑張っている様がいじらしい。エルさんも小学校3年までは、発表会に参加していたが、今ではすっかりソフトボール少女。ピアノには縁遠くなってしまった。今日も家で留守番。かーたんの講師演奏は、シューベルトの『鱒』とレハールの『メリーウィドウ』から『ヴィリエの歌』。かーたんは声楽もピアノもこなす音楽家。いろいろな場面で重宝されているが、この日はちょっと声楽のほうは練習不足で、最後のハイC音が上手く出せなかった。お互いにもっと早くから自分の演奏の練習をしておこうというのが今年の反省。9時に会場入りして設営などを済ませ、午前中リハーサル、終わったのが17時前という長い一日だった。かーたんの伴奏を引き受けてくださったTさん、毎年、名司会で会を盛り立ててくださるDさん。どうもありがとうございました。驟雨に濡れて持ってきた器材一式をやっと捕まえたタクシーに積み込んで家に着いたのは7時。夕食はスーパーのパックの寿司で済ませた。お疲れ様でした!


  五月雨に追われて昏し家路かな     素閑





 


またまたウィンナ・シュニッツェル!

2009-06-15 20:21:58 | グルメ

一昨日、表参道のウィーン・レストラン『ラントマン』に行ってウィンナ・シュニッツェルを食べ、かーたんによるオカブ特製のシュニッツェルとの比較で完敗を喫したのが頭に残っていて、リベンジしようと、4月23日に引き続いてまたもや我が家でオカブ手料理のシュニッツェルが食卓に上ることになった。それに、今日はオカブの会社の登記完了予定日である。ウィーンのカツを食ってビジネスに「勝つ」の意気込みだ。オカブはいわゆるグルメではないが、人並みに食いしん坊である。そして、食に関することを一種の趣味にすることは、経済的観点からして、なかなか宜しいことだと思っている。誰しも、一日に何回かは必ず飯を食い、どのような内容であろうと一食を摂るにはそれなりの金額を投じていることになる。どうせ金を使うなら、使った結果が豊かになるように心がけたほうが賢い選択といえよう。使う金の多寡はまったく問題にならない。これは身の丈にあった額で満足するに如かずである。なにも高額の金を払って一流の料亭に行かなければ、食道楽はできないというものではない。たとえば、家庭で白い御飯と梅干だけの食事というのは、なかなか乙で、美味求心の極みだと思っている。だから、今日の食材はサミットで買った200グラム足らずで定価528円のサーロインステーキ用のオージービーフが半額になったのを狙って買ってきたものである。仔牛の肉などという贅沢は言わない。というか、オカブはシュニッツェルは豚肉のほうが好みなのだが、牛肉好きのかーたんの趣味に合わせてビーフにした。折角だから料理のプロセスを写真で追いながら作り方を解説していこう。食べるだけでなく、自ら料理も趣味にしてしまえば、これはもう北小路魯山人や先代坂東三津五郎並みの道楽の極致と言っても良かろう。

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肉である。サーロインステーキ用のオージービーフ。半額特売で一切れ214円。本場の高級品は仔牛のフィレ肉を使うが、オカブ家では高嶺の花。

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肉叩きで、薄く薄く延ばす。向こうが透けて見えるくらいに薄く延ばさないとシュニッツェルとはいえない。多少、肉が千切れても気にしない。叩いたあとは塩、胡椒をしておく。

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小麦粉をまぶす。オカブは小麦粉にベーキングパウダーを混ぜるが、そこはお好みで。あとはトンカツの要領である。

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溶き卵をからめる。卵は三人分で四個を使った。

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センメル・ブレーセル(センメル粉)をまぶす。
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センメル・ブレーセル。いわゆるパン粉だが、日本で売っているパン粉とはちょっと違って、粒がはるかに細かい。カイザー・センメル(ドイツではゼンメルと発音するが、ウィーンでは濁らない)というオーストリア独特の固パンを粉にしたもの。手にはいらなければ、フランスパンを粒にしたものをすり鉢ですってさらに細かくするように書いているレシピもある。

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センメル・ブレーセルのパッケージ。ウィーンに行くと必ず4箱ほどは仕入れてくる。ウィーンのどんなスーパーでも必ず売っている

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高温のたっぷりのサラダ油で揚げて出来上がり。オーストリアでは少量のラードで揚げ焼きにするそうだがラードは家庭の揚げ油としてはいかにも使い勝手が悪い。付け合せは茹でジャガイモ。お好みで生野菜、バターライスなど。   

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オーストラリア(カンガルーが棲んでいる国のほう)産のミュスカデ。スーパー期末の見切り品、740円也。中辛のミディアムボディとラベルにはあったがデザートワインにしてもいいくらいの甘口。まあ、いい開業祝だった。

ウィンナ・シュニッツェルは、行進曲で名高いラデツキー将軍がイタリア遠征の際、ミラノ風カツレツをウィーンに持ち帰ったのがその起源といわれている。衣をつけて揚げた黄金色の様が、ハプスブルク王朝の栄光を象徴しているとして尊ばれたそうだが、焼いて食べてしまえば物足りないほんのわずかな肉でも、延ばして衣をつけて揚げれば結構腹が膨れるもので、究極の経済食と言える。神聖ローマ皇帝の衣鉢を継ぐハプスブルクの栄華のお膝元などと威張ってみても、ヨーロッパの辺境にあって、庶民をはじめとする大多数の国民の生活は貧しいものであったようだ。

さて、肝腎のシュニッツェルの出来はというと、かーたんは美味しいと言ってくれたが(明らかにおさんどんをしてもらった亭主へのお世辞)、安い肉を使った素材の劣勢はさておいて、揚げ加減の悪さ(写真でお分かりのように、からっと揚がらず、油ぎっている)はいかんともしがたく、まだまだ修行の余地あり。まあ、これからシュニッツェルの免許皆伝を目指すつもりではいる。




   紫陽花や届かぬ手紙待ち呆け     素閑

 


エルさんの試合を観にいってきました(帰りにラントマンでランチ)

2009-06-13 17:57:00 | グルメ

Dscf0131_edited うちの一人娘、エルさんは高校三年生。高校最高学年でもあり、ソフトボール部で唯一の高三生として、部長、キャプテンの責を果たしてきた。そのエルさんのチームが、地区予選を勝ち抜いて、都大会に出場することになった。予選はくじ運がよく、ラッキーに勝ち進んだが、都大会となると相手は強豪ばかり。今日の試合が、エルさんの実質上の引退試合になると思うと感無量、親としても黙っていられない。かーたんと応援に駆けつけた。右の写真は、先攻後攻のくじを引くエルさん。試合は1回の表、エルさんのチームが1点先取点を挙げ、6回まで相手を無得点に抑えていた。しかし、7回に得点を許し、それから、8回、3点を取られ惜しくも敗退。しかし、出ると負けの弱小チームが強豪校を相手に互角の勝負で善戦したいい試合だった。エルさんは二打数ノーヒットワンエラー。しかし、素人で高校からソフトを始めてよくここまで来た。高校最後の試合に悔いはない。試合が終わり、2年半、ソフトに青春を賭け燃焼尽くし、涙涙のエルさんを後輩が囲んで、激励のエール。親としても思わず泣けてきた。エルさんたち、生徒と先生は学校に帰り、打ち上げ。

親たちは渋谷に出て、表参道の『カフェ・ラントマン』にランチに行く。今年はウィーンというか海外に出る予定がないので、このウィーンの老舗カフェ・レストランのできて新しい東京店で、少々豪遊しようという腹積もりだ。

カフェラントマン→     http://www.giraud.co.jp/landtmann/

ラントマン(Landtmann)の本店は、ウィーンのブルク劇場の横手にある、1873年創業の伝統あるカフェ。日本にはジロー・グループが誘致したらしい。パリのFloをモンテローザが誘致したのと同様のことだ。

お手軽なセットもあったのだが、今日は金に糸目をつけずに、ウィーン料理を楽しもうということで(尤も勘定したら万札でお釣りが来たが)、食べたのは、ターフェルシュピッツのゼリー寄せに、シュニッツェル、ターフェルシュッピッツに、ザッハトルテ、そしてモーツァルトトルテというオリジナルケーキ、そしてアイシュペンナー。さらにはオカブは、もちろんビール。料理はもちろん美味しかったが、分量が本場物の三分の一くらいなので、ちょっと物足りなさも・・・・メニューにあるのは、だいたいウィーンの大衆的というか、ポピュラーな料理が多いので、お値段的にはちょっと高めかな?という感覚。青山・表参道という立地の場所代と考えるべきか?

お腹も一杯になり、エルさんの試合を振り返って、感慨にも浸って店を出た。渋谷まで汗をかきかき、歩いて出た。渋地下でかーたんの発表会用のドレスを新調して、バスで代沢十字路まで帰った。

白球に賭けた青春梅雨晴れや     素閑

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忍野村

2009-06-09 10:20:00 | 旅行記

Dscf0127_edited_3山梨県は忍野村へ行ってきた。

なんでまた、この忙しいのに、そんなところへ行ったのかといわれても困るが、夏休みの、教会のキャンプの下見という目的というか口実で行ったのである。

前日の8日の4時半にちっぷす先生とやったーうーまんと太子堂で待ち合わせて、ちっぷす先生の運転で、中央を快適に飛ばし、6時前には忍野村の「ふじとみた」旅館に着いてしまった。

「旅館ふじとみた」http://www.tim.hi-ho.ne.jp/innfuji/

 

 

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着くなり、10分ほどでお食事になります、との嬉しい御報せを聞き、一同、相好が崩れる。食事は山の幸を中心に、この家のご主人と女将さん、そして二人の娘さんの心づくしのものばかり。特に、季節の山菜の天麩羅は絶品。お酒も進んで、ビール二本に焼酎ボトル一本をすかーっと空けてしまった。

 

 

 

食事の後は、ご主人の辻さんと奥様を囲んで二次会。もうこの旅館と、ご家族とは長年のお付き合いで、ご家族とも気の置けない間柄。ますますお酒も進んで、夜の

11頃まで飲み続けた。

 

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翌朝は5時前に目が覚める。ちっぷす先生はまだすやすやと眠っておられるので、インスタントコーヒーを飲みながら、部屋の窓越しに、梅雨の合間に顔をのぞかせる残雪の富士を眺める。やがて先生もお目覚めで、コーヒーを一緒に飲みながら小一時間取り留めのない話に花が咲く。そして朝湯に浸かり、朝食。空気も美味しいし食が進む進む。

さて、「ふじとみた」を後にして、これからが本番の下見である。ところが、オカブは車に乗り込んで瞬殺で爆睡。昨日の酒が効いたのか、美味しいものを鱈腹食べて、お腹が膨れたからなのかは定かではないが、激しい睡魔に襲われ、これから帰りまで、車の中で眠り続け、肝腎の下見にはなんの役にも立たなかったというお粗末の一席。

帰りも中央を快適に飛ばし、談合坂で休憩して、ちっぷす先生に家まで送ってもらった。皆様本当に申し訳ありませんでした。面目ない。



    走り梅雨湯宿の富士のおぼろげに     素閑