昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

ムッティス・クーヘンのお菓子でヤウゼ

2013-10-28 15:27:00 | グルメ

晴れた月曜日、仕事の合間を見てかーたんと晩のおかずの買い物に出た。代沢十字路のサミット、三軒茶屋の西友とまわり、少しお金の余裕があるので贅沢をしようということになり、代沢十字路の、隠れたドイツ菓子の名店、『ムッティス・クーヘン』でケーキを買った。サッハー・トルテと、チーズケーキと、カボチャのタルトと、ケシの実のケーキの4つを求めた。このムッティス・クーヘンという店は、茶沢通りからマンション脇の路地を入って、表向きのたたずまいは全くの民家の中に店舗と工房があるのだが出しているケーキはどれも逸品ばかり。家に帰り、特製のコーヒーを淹れ「ヤウゼ」。
この「ヤウゼ」というのは、ドイツ語で本来「粉」という意味だが、ウィーンっ子あたりの習慣で、カフェ・コンディトライでのお茶とお菓子の時間の別称として呼び習わされるようになった。
我が家で、極上のドイツ・ケーキと美味いコーヒーで至福の時を過ごした。

 

茶を啜り深まる秋をただおもゆ     素閑

 

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フォルツァ・ドンナ・ある日曜のディナー

2013-10-27 15:03:00 | グルメ

日曜の午後、かーたんの友人のDさんのリサイタル・コンサートに中野まで行ってきた。教会から開演時間に間に合わせるために、昼食抜きで駆けつけたので、終演になるころにはお腹がぺこぺこ。しかし、中野近辺で食事をするというのは中途半端だ。そこで、行きつけの若林のイタリアン、フォルツァ・ドンナで早いディナーをとりに行くことにする。しかし、とにかく空腹だったので、中野から三軒茶屋までの電車の中では、目が回って目が回って大変な思いをした。
さて、三軒茶屋から歩いて5時少し前に、若林のフォルツァ・ドンナに到着。もちろん、我々が最初の客だ。開店時間の5時前だったが、とにかく腹が減っていたので、遠慮なく入店する。
まずは、ビール。キンキンに冷えた冷たいのをキューと行って、これはなかなか油断のならない特製のアミューズで腹を満たす。
ところで、数日前の日経新聞の夕刊に、アメリカ人の日本文学者のインタビュー記事が掲載されていた。この方は、日本の居酒屋マニアで、まずは外国人が居酒屋に入って、いかに周りから浮かないで自分も楽しい時を過ごせるか、日本人客との触れ合いの心得など、話題は多岐にわたるのだが、その中で、店内で料理の写真を撮る客のことを批評していた。この日本文学者氏によると、居酒屋で料理の写真を撮るなどという行為は実に「野暮」な行いで、こういうのが一見客の場合、あちこちの店を回って、料理の写真を撮り、あの店が美味かった、料理の味加減は・・・などと御託を並べて、自分のブログに載せて、店のスタンプラリー気分を味わっているなんとも「粋でない」客筋だという。たしかに、他の客が、酒と料理を楽しみ楽しく談笑している中で、やおらデジカメを取り出し、パチパチと写真を撮るなどという輩はみっともないにも程がある。なにかオカブには自分のことを言われているようで、恥じ入った次第だが、この料理の写真を撮ってブログに載せるという芸当だけは、いかに野暮であろうと、オカブとしてはお許し願いたいところである。
フランスの食通は、一流レストランで食事ののち、勘定の段階になっても、すぐには金を払わないで、トレーに載せられてきた勘定書きを、じっと見入っているそうな。別にこれは、金額が間違っているかいないかチェックするというケチなシブチン根性でそうしているわけではなく、勘定書に書かれた料理の名称を見ながら、ここで味わった美味の数々をじんわりと思い返しているのだという。オカブがレストランの料理の写真を撮ってブログに載せるのもこれに類する行為だ。ただ、フランスの三ツ星レストランなどは、料理の名称が非常に文学的で、想像力を刺激するようなものが多く、その味を思い返すのに実に心憎いまでの表現がされているが、どうも日本の料理の名称は直截的でイマジネーションを引き出すのが難しい。そこで、なんとも「野暮な」やりかただが写真にとって記録しておくという方法に頼らざるを得ない。文に書いて記録しておけばいいじゃないかという向きもあろうが、オカブの文章表現能力では、味わった美味を再現する力が及ばない。日本の文豪の作品には、よく食べ物の描写が出てきて、それだけ読んでも涎が出てきそうな作品もあるが、まさにオカブの筆力とは雲泥の差だ。
そんなこんなで、オカブは何か月も前の食事の思い出をブログの写真ともに追想することがままある。
そこで今日、食した料理の数々。
まずは、ドンナ風生春巻き。イタリアンらしからぬ料理だが、香草たっぷりで、イタリアンのスパイシーとエスニックのスパイシーのコラボで実にマッチしている。
そして蒸し鶏の中華風ピリ辛サラダ。バルサミコのソースが絶品。
次はかーたんの好物の海老の香草クリームソース。これはなんといっても美味い。ソースがなんとも美味で必ずバゲットをとって一滴も残さずソースをすくう。
それから、この日は今日のおすすめメニューが大幅改定された直後に行ったので、いろいろといつもと違う料理をとったのだが、豚ばら肉のサラダ仕立て。これは豚肉の食材も料理の仕方も最高だった。
次に、牛すじ肉のグラタン。ソースも美味だし、この料理を創作したシェフに脱帽。
最後に白身魚のバジルクリームソース煮。もう言うことなし。
この店はもちろん、パスタやピッツァも美味なのだが、こうしてシェフの考案になる料理の数々を味わい尽くすのが最も美味求心の王道を行っているし、毎回のオカブたちの味わい方だ。
さらにドルチェは、二人ともキャラメルアイスクリーム。
これだけ食べてビール5杯とジンジャーエールを飲んで、払いは8000円ぽっきり!!!びっくりするでしょう?店を出るときはシェフがドアまで見送りに出てくれる。裏通りの本当に見落としてしまう隠れた名店である。

 

食べログ

帰りはいつもの住宅街を代沢十字路目指してくねくねと夜道を歩いて。帰ったらまだ8時過ぎだった。

音楽会待つや久しの秋晴れや   素閑

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三茶アート楽市

2013-10-19 07:50:00 | 日記・エッセイ・コラム

またまた台風が近づき雨が降り出しそうな、土曜日の午後、かーたんと三茶アート楽市に行ってきた。緑道沿いに、女性用の小間物を中心にいろいろな露店がびっしりと並んでいる。かーたんはここで自分用のピアスを二点購入。雨の予想もあり、人通りはそれほどでもない。いろいろな店を冷やかしていくのは男でも楽しい。似顔絵描きの露店などもあった。露店街のはずれのこども施設での仮店舗にいつもいきつけの太子堂・若林のドイツ菓子の名店『ムッティス・クーヘン』の女性マイスターが店を出していた。これは無条件に購入。栗のトルテとナッツのトルテとレモンケーキだった。ついでに女性マイスターをぱちり。ドイツの民族衣装に身を包み、いつもとは少し違う印象だった。
帰りは太子堂商店街から。なにやらビルの前で大道芸をやっていた。車の往来が頻繁なので、その合間を縫ってという格好だ、しかし多くの人が見入っていた。
太子堂商店街の途中に『ラ・ポルト・デュ・ヴァン La Porte Du Vin』というテラスの張り出した店を見つけた。そのいかにもパリ風の店構えと、美味しそうな雰囲気に惹かれて、かーたんと店内に。少し寒いがテラス席に陣取る。パスタ・ランチ1200円也というのをとる。これが意外にも美味な佳肴。パンについたオリーブの味も素晴らしく、ペンネも素晴らしい出来栄えだった。これにグラスワインがつく。かーたんと、美味しいね、美味しいねを何度も言いながら食事をした。今日の晩御飯はもうお茶漬けでいいね、ということにして店を出る。
茶沢通りを歩き、帰宅して、ムッティス・クーヘンのお菓子を食べる。うーん美味美味。ここのお菓子も絶品である。

秋冷えて市の売り子の所在無げ     素閑

 

 

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銀婚式を祝う

2013-10-12 07:12:00 | グルメ

ご存じの方もいらっしゃるかとは思うが、われら夫婦の結婚記念日は10月10日である。ところがこの前まで祝日だったこの体育の日が移動祝日となったため、行動の自由が若干不便になった。どこでお祝いをしようかということになったが、やはり手近の馴染みで若林の『フォルツァ・ドンナ』にすることにした。前回来た時に予約をしておいた。土曜の5時過ぎにご来店。マスターもずいぶん早い客だと思っただろう。
この日もかーたんの食事のしきたりに従って、まずは野菜からの料理をオーダーする。生ハムとルッコラのサラダ、鴨と揚げナスのサラダ仕立て、温野菜たっぷりのバニーニャカウダ・・・・うーん、もう頬っぺたが落ちそうです。ところで、料理の間の会話のたまたま、この日が我々の結婚の25周年目、すなわち銀婚式にあたっていることに気付いた。なんとまあ、間の抜けた話ではあるが、まずはめでたい。かーたんとも25年も連れ添ったか・・・・感慨無量である。言葉少なに箸を動かすが(この店の料理はナイフとフォークで食べてもいいが、箸で食べるのが普通である)心は通じ合っている。
絶品のレア・ビーフの叩きも、豚ヒレ肉の香草パン粉焼きも、この上ない甘美な味覚を伴って胃の腑に落ちて行った。
そしてフィナーレはマスターがこの日の結婚記念日のために特別に作ってくれたドルチェ。うーんたまりません。素晴らしいお祝いだった。
夜道をたどって家に着いたのは9時前。かーたん、長い間ありがとう!

秋の夜も更けて夫婦の道行きか      素閑

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