薬屋と古着屋に満ち溢れた町に住んでいる。
薬屋は、それができる前は医療費はもっと安かったのではないか?
昔は普通の診療だったら薬代含めて1,000円以内で収まった。
それが今では初診なら、5,000円は握って出かけないと不安である。
どうも政府の行政のやることはおかしい。
一方、古着屋だが、これがちっとも安くない。
バリ島で民芸品を買うようなレベルである。
新品でユニクロの製品を買うほうがよほど安い。
いや、ユニクロならずとも、一般の通販で新品を買ったほうがよほど安い。
こうした町は廃れていくだろう。
我が町なので残念だが、商行為に合理性のない商店街なのだから仕方がない。
一念奮起する大志を持った町の起業家は現れないものか?
尤も、誰かを?を待っているだけの老害も邪魔なだけであるが・・・
疎林抜け冴ゆるいただき日のわずか 素閑
面白き寄席も終わりぬ神田冴ゆ 素閑
八畳も広しとおぼゆ夜の冴え 素閑
鉱山の跡の荒れ様夜冴ゆる 素閑
遠き灯も集めてゆれじ冴ゆる村 素閑
月昇りするどき光冴えざへと 素閑
冴ゆるかな破れ障子の四畳半 素閑
去年の夏暑さをおぼゆ冴ゆるかな 素閑
冴ゆるかな古女房の皺のつら 素閑
さへざへと水面の風のかたさかな 素閑
冴える夕園の玉砂利はておもし 素閑
風とおしほとけののづらの冴ゆるかな 素閑