昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

冴ゆ

2019-01-09 16:13:16 | 俳句

薬屋と古着屋に満ち溢れた町に住んでいる。
薬屋は、それができる前は医療費はもっと安かったのではないか?
昔は普通の診療だったら薬代含めて1,000円以内で収まった。
それが今では初診なら、5,000円は握って出かけないと不安である。
どうも政府の行政のやることはおかしい。
一方、古着屋だが、これがちっとも安くない。
バリ島で民芸品を買うようなレベルである。
新品でユニクロの製品を買うほうがよほど安い。
いや、ユニクロならずとも、一般の通販で新品を買ったほうがよほど安い。
こうした町は廃れていくだろう。
我が町なので残念だが、商行為に合理性のない商店街なのだから仕方がない。
一念奮起する大志を持った町の起業家は現れないものか?
尤も、誰かを?を待っているだけの老害も邪魔なだけであるが・・・

疎林抜け冴ゆるいただき日のわずか   素閑

面白き寄席も終わりぬ神田冴ゆ   素閑

八畳も広しとおぼゆ夜の冴え   素閑

鉱山の跡の荒れ様夜冴ゆる   素閑

遠き灯も集めてゆれじ冴ゆる村   素閑

月昇りするどき光冴えざへと   素閑

冴ゆるかな破れ障子の四畳半   素閑

去年の夏暑さをおぼゆ冴ゆるかな   素閑

冴ゆるかな古女房の皺のつら   素閑

さへざへと水面の風のかたさかな   素閑

冴える夕園の玉砂利はておもし   素閑

風とおしほとけののづらの冴ゆるかな   素閑


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