晴れ時々休み

雨でも晴れでも地球は回る。夏でも冬でも日は昇る。だから一歩ずつ時々休んで前向いて歩く♪

・めだかの分校

2006-08-28 | ●青梅山里暮らし


日曜日。午前中は八王子まで出かけて、美術部後輩のシバタにあずけてあった額を受け取る。この春の美術部OB展に出品した時の額(作品入り)をそのまま保管してもらっていたのだ。会期が終わったら自宅に飾るからと、搬出日に自分で持ち帰った友人も多い。それにひきかえ、10月の水墨画合同展覧会の出品が決ってから、そういえば額をあずけたままだったと気づくくらいだから、つまりはその程度の「作品」だったのだ、とあらためて愕然とする。

業務用の文字原稿もそうだけれど、「納品」した後は必要がない限り自作は見たくない。昨年、展覧会の当番で朝から会場に詰めていた時も、来場者が自分の作品の前で立ち止まった瞬間はその方向を正視できない。単なる照れや気恥ずかしさとも違う微妙な感覚。あ、そんなにじっくりと鑑賞したり、解釈しようとしないでね、お願いだから、という気持ち。謙遜という気質は持ち合わせないのだけれど、何だろうあの不思議なへっぴり腰。

もちろん、完成させるまでにはそれなりに集中して、その時にできる最高のものにしたい、という意欲はあるのだ。結果はともかく。でも自分の手を離れたら、もういいや、次回作ことが我が傑作だから、と言い訳したくなるその繰り返し。裏打ちしようがマットを切った額におさめて落款を押そうが、作品が生まれ変わるわけではないから、つまりは描き終わった時に自分の中ではもう終わっているのだ。よし次こそ、と。自虐的な楽観主義。そんなものがあるならば。

持ち帰った2点の額の包みはほどかずそのまま作業部屋に置き、午後からはめだかの分校作りに励んだ。これはとても楽しかった。画像は分校完成直後の写真だが、眺めているうちに気が変わって、ホテイアオイは茎からふたつにわけて一つをひきあげ、代わりに水草の「カバンボ」を入れた。ホテイアオイの根っこにからんでいた浮き草(アオウキクサかな)はていねいに外して水面に浮かべる。

あげすぎないように、と注意されていたけれど、水面にそっと落とした餌を小さな口でつつくさまが楽しくて、何度か追加してしまった。水草を買ったペットショップに、小さなミニチュアの素焼き土管も置いてあったからそれも追加して、土管のトンネルを通るめだかを30分も眺めていただろうか。魚とはいってもあまりに小さすぎるからか、猫は水槽にたいして興味をしめさない。こちらは一安心。

水槽に入れた数と同じくらいのめだかが実はもらってきた木の桶にいる。室内にはもう適当な空きがないから玄関の外に置いてある。こちらも同等に面倒みなければいけないのだが、やはり実際に泳ぐ様を横からも上からも見られる水槽分校に気がとられる。外の木の桶分校のほうがめだかにとってはいい環境なんだろうと思う。日が昇れば明るくなって夜は静寂。天井の蛍光灯に照らされたり、無遠慮にじろじろと見られることもないし。

でもなあ、ぐびぐびぐびとビール飲みながら眺めていたいんだなあ。そうだ、時々両方を入れ替えればいいか。いやいや急に環境が変わるとやつらも困るだろうし、とめだかの分校をめぐる悩みは続く。

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ・めだかの学校 | トップ | ・今日の夜食 »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
タイトルに感心、分校! (masa)
2006-08-28 20:23:45
待ってましたよー。めだか続編。



いいですねー、涼しげで。写真でみるとホテイアオイは鉢に入ってるのかな?

うちも昔娘にせがまれて、ひめだか飼ってたことあります。ほんと動きを眺めていると30分くらいすぐたっちゃうね。

あまり小さすぎて猫の標的対象外ってとこがおかしい。





ご自身の作品、観たくないって感情、フクザツな男心ですな。謙遜というより、ぺっぴり腰ね。ショージ君のマンガにそんな心象風景が出てきそう。



返信する
大丈夫_? (さくら 吹雪)
2006-08-28 22:09:48
我が家のにゃんずは,娘の水槽の中のめだかみたいな熱帯魚に興味深々で時々そっと手を伸ばしたりしてますよ~
返信する
あっ、そういえば… (masa)
2006-08-29 00:31:38
さくら 吹雪さん、今晩は。

masaと申します。

このコーナーでよくご一緒しますね♪ 猫を飼っていらっしゃるとのこと、勝手に親近感抱いてしまっています。よろしくお願い致します。



うちは猫と魚が同居したことがないので、そんなもんか~と笑っていましたが、そういえば、うちの猫(てっぺい)は、ハエはもとより蚊を少し大きくした虫さえも見逃さず、捕まえています。



猫は賢いから、飼い主の大事なものを分かっていて、無関心なふりしてるかもしれないですねぇ。

うちのてっぺいは、先住のセキセイインコと一年余り仲良く(と飼い主にはみえた)同居していたのに、インコが病気で入院したあと自宅で療養中、体力のないスキを狙ったのか、あっという間に襲い死なせてしまいました。



飼い主の、当時大学生だった娘の涙と、てっぺいへの複雑な思いといったら…。



うちのと違って、sakiさんちのヤスヒロは外にも遊びに出て捕獲本能を満たしているみたいだから大丈夫かもしれないけど、気をつけるにしかず。悪意があるなしは別にして、猫の好奇心はあなどれないかも。

一匹一匹を襲わないまでも、好奇心で水槽をひっくり返して全滅、なんてことになったら…。



寝る前にパソコンの電源を切ろうとのぞいて、さくらさんのコメントを読んであっと思っての緊急提言、でしたー。
返信する
ネコとめだか (saki)
2006-08-29 12:17:28
ご心配いただき、ありがとうです>masa、さくら吹雪さん。これまで観察した結果では大丈夫、という判定でした。でも水槽の置き場所などまだまだ検討して、共存できるようにしたいですね
返信する

コメントを投稿

●青梅山里暮らし」カテゴリの最新記事