ようやく寒気がゆるんだ多摩川添いの散歩道。うるおいのない枯れ草色の土手にも緑鮮やかな草むらが広がってきた。写真の桜は昨日の午後。10日前の下の写真と比べると、ちょっとはじらいながら「いつのまにか少女は」と口笛を吹きたくなってしまう。
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何も知らずに猫は眠っている。夢見ているのか、ときおりクゥとつぶやき寝息をたてている。いつもは2匹の、くっつきあった腹に手を入れて暖をとったり、ヒゲをつまんだりするのだけれど、今はそっとそのまま眠りを見守る。何も知らないのに猫が見つめている。何か考えているのか、ときおり見つめ合いため息をつく。おびえているのか、不安なのか何も知らないのに、小さな物音に耳をぴくりと立てて姿勢を低くする。その姿を見守って . . . 本文を読む
食卓の懐中電灯を確かめて、そろそろかなと息をひそめていたら、突然眠りに落ちたように部屋の灯りが消えた。初めての夜の「計画停電」だ。人工のホタルみたいな灯りと携帯ラジオをつける。音楽が小さく流れる部屋を出て、玄関を開ける。暗闇かと思っていたら、道が白く伸びている。街灯も消えているのに、と見上げると夜空に月。地面には屋根や立ち木の陰がくっきりと写る。哀しいくらいに月は明るく、地球がゆっくり回る。 . . . 本文を読む
先日は「輪番停電」と表記していたのが、いつの間にか「計画停電」と呼び方が変わっていた意図的な停電プラン。東京の西多摩地域に属する住まいは「第３グループ」に含まれると、ようやく確認できた。趣旨はわかる。できる範囲で協力したいから節電も意識している。にしても電車。JR青梅線は立川～拝島間しか動かない。拝島駅までは歩けない距離ではない。でも拝島で乗り換える西武線も終日止まっている…。グーグ . . . 本文を読む
玉川上水散歩道を少しはずれて歩いていたら「たまリバー50キロ」の案内標識を見つけた。玉川上水の取水口がある羽村市から羽田の大師橋緑地まで、河原に沿って整備された道が続く。いつの頃か、都がこのコースの名称を募集して決めたとのこと。実際には50数キロあるらしい。山梨・笠取山の源流から、流れ流れて海まで続く多摩川。最初からしまいまでたどったら楽しいだろうな、元気なら。と、天気もいいし少し足を伸ばしてみる . . . 本文を読む
