晴れ時々休み

雨でも晴れでも地球は回る。夏でも冬でも日は昇る。だから一歩ずつ時々休んで前向いて歩く♪

頭脳スポーツ・囲碁熱戦

2010-11-24 | ●青梅山里暮らし
アジア版オリンピックとも呼ばれる「アジア競技大会」が中国の広州で開催されている。大会全体の金メダル数は476個で、中国がその過半数を占めるのではないかと予想されている。メダル獲得数で中国に続くのは韓国、日本、北朝鮮にイランでだが、中国の強さは圧倒的だ。

大会には数々の競技があるが、今回から新たに追加された種目で興味深いのが、チェスと囲碁、中国象棋。頭脳スポーツという位置づけだが、選手は運動選手と同様にそろいのユニフォームで試合に臨んでいる。普段はスーツ姿で、大きな棋戦では羽織袴で対局する棋士が「選手」として「体操着」で戦う姿はちょっと奇妙な感じもするけれど、囲碁ファンとしては、これで国内の注目度があがり、囲碁人口が増えればなあと思う。

しかし、日本選手は苦戦している。囲碁競技は、いわば混合ダブルスに相当する男女ペア戦と団体戦が行われるが、最初のペア戦では日本の3組とも予選敗退。現在は団体戦の途中だが、優勝候補の韓国、中国との対戦は苦戦が予想される。

一昔前は、囲碁は日本のお家芸だったが、今は国際大会でも韓国、中国、台湾の後塵を拝する状態。国内囲碁人口の減少が影響しているのだ。強豪国と比べると子どもの競技人口がはるかに少なく、スポーツ競技で必須の強化費もないし、囲碁の総本山「日本棋院」の運営方法なども問題視されている。
一度覚えれば、高齢になっても楽しめる「スポーツ」だし、手軽に入れて奥深い囲碁、これを機に注目が集まればいいのに、とファンの一人として競技結果に注目している。

ところで、23日に行われた韓国との団体戦で、数年に一度起こるかどうかと言われる「3コウ」が発生した。ルールをご存知ない方にはわかりにくいと思うが、「コウ」とは、交互に相手の石を取れば元に戻る状態のことで、そのままだと無限に反復してしまう。これを避けるため、石を取られた対局者は別の地点に着手しなければならないルールがある。ところが、このコウが3箇所ヶ所にできて、双方がこれらの石を順番に取ると、無限反復になってしまう。しかし「別の地点に着手する」というルール違反ではないため、この場合は無勝負(再勝負)となる。

この「3コウ」、織田信長が寂光寺で囲碁を観戦した時にあらわれて、対局は無勝負となった。ところがその夜本能寺の変が起き、信長は明智光秀に討ち取られた。そこから「3コウ」は不吉の前兆とされるようになったのだ。もっともこの時の棋譜(囲碁のスコア)が残されていて、そこには3コウになりそうな場所はなく、後世の作り話だろうとも言われている。

それでも不気味なのは、3コウが発生した23日は、北朝鮮が韓国に突然砲撃を行った日だ。最悪の場合には局地戦から全面戦争にもなりかねない大事件。3コウが不吉の前兆にならなければと願っている。

*写真は「フリー写真素材 接写でござる」から
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