土曜日の多摩川散歩。午後から雷雨かも、という予報を聞いたから、いつも持ち歩いているお出かけバッグの底のストラップに折り畳み傘をくくって出かけた。阿蘇神社近くを通る散歩Bコースを歩いている時、急に冷たい風が吹き、木々の枝が揺れ、木の葉が舞い落ちてきた。と思ったら遠くで雷が光り、あ、と思う間に土砂降り。でも準備万端、サンダルばきの足元はびっしょり濡れたけれど、かえって気持ちがいい。
写真はその直前に撮影した桜の古木の根元に咲く野草。図鑑で調べると「ヤブラン」らしい。薄紫の花は車山高原近くの八島ヶ原湿原で見た「ヒメトラノオ」にも似ているけれど葉の形が違うし、河原の近くの木陰に咲くこともないだろうしね、と納得する。
それよりも問題は「あぶない! まむしがいます。」の看板だ。本当はこの先の河原まで歩いて水辺の花を撮ろうかなと思っていたのだけれど、ま、まむしかあ、うーむ、危険と引き換えにしてまで今撮る必要もないし、と撤収した。にしても、もしヤツと遭遇してかまれでもしたらどうしたらいいのだ。万一の場合はこれこれの応急措置をほどこしてから、どこどこの救急病院に走れ、とか、簡単な説明くらい入れておいたらどうだい、教育委員会その他関係者、と思った。
にしてもヘビ、ペットして一部には根強い人気があるとも言うけれど、あの体温を感じない目つき、音もなくくねくねと移動する姿、形、とても仲良くなれそうもない。
で、マムシ対策だけれど、そもそも今回のように、Tシャツに短パン、そしてサンダル履きといった自然をなめきった恰好は論外。群馬県太田市のジャパンスネークセンター(へび研♪)では「マムシ対策研修講座」が9月まで開講されているけれど、サイトにはその対策は掲載されていない。そこでマムシ被害の多い自治体サイトを調べるとだいたい以下のことがわかった。
足元は長靴か登山靴で固める。手袋着用、しかも軍手では効果がなく、ゴム手袋がお勧め。遭遇した場合、マムシは飛ばないから、彼我の距離が50センチくらいあれば大丈夫。そおっと退避すればいいのだ。マムシに限らずヘビ類は雨上がりに地上に出て身体を乾かすという。だから特に雨に濡れた森や林に陽が当たり、急激に地表温度が高くなってきたような時に最大注意。
考えたくもないけれど、かまれたしまった場合。市販の吸引器(ポイズンリムーバー)を持っていればそれでただちに毒を吸い出す。といってもそこまで準備して敵地に出かけるのは研究者や探検隊くらいだ。だから傷口から毒液を吸い出すか水で流しながら絞り出す。もし毒液を飲んだとしても毒の成分はタンパク質だから大丈夫。せいぜい唇がはれる程度らしい。それも嫌だが贅沢いえるような状況ではない。少しでも毒を出せば軽症ですむから、実行したい。
ただし、ナイフなどで傷口を切り、そこから毒を吸い出すという方法はダメ。神経を切ったり二次感染のおそれがあるからだ。心臓に近い部位を包帯などで縛るとよい、とよく言われるが、強すぎると血行を止めてしまうからそれもあぶない。だから幅の広い包帯などで、傷口を中心にして前後に大きく巻いて圧迫するのがよい。お出かけバッグにはバンダナも入れてあるから、こんな時には役立ちそうだ。
そしてできるだけ安静の状態で病院へ直行。必要なら血清を打ってもらうだろうし、あとは医者にまかせるしかないのだ。これで安心。看板の奥の河原の野草写真は、まだ急ぐこともないから秋になってから撮影することにした。
でも、危うきに近寄らずは正解ですよね。
昨年も恒例の畑の溝掃除で1メートル以上の青大将なんか・必死に逃げる奴を追いかけてスコップで切り付けたお兄さんがいましたが・・
ちょっとそこまでしなくても、と思ったりしました。
子どもの頃は田舎で青大将の抜け殻を見つけて、だいじにしまっといたりしました