楽しみにしていた「ふたご座流星群」を浴びようと、勤務終了時間の5時になるとすぐに外に出た…。あ、き、霧が街をおおっている。始発電車に急ぐおぼろな人影と、ひっそり街角にたたずむ信号も霧の中、光は力を失ったようににじむ。
霧は駅のホームまで忍び込み、線路の向こうまで流れている。それでも青梅に近い駅前に降り立つと、そろそろ東の空が染まってきたけれど、二つ、三つ、空を横切る流れ星を見た。願う間もなくすーっと地平に吸い込まれてしまったけれど、にんまり、口をあけて明け方の空をながめていた。
霧は駅のホームまで忍び込み、線路の向こうまで流れている。それでも青梅に近い駅前に降り立つと、そろそろ東の空が染まってきたけれど、二つ、三つ、空を横切る流れ星を見た。願う間もなくすーっと地平に吸い込まれてしまったけれど、にんまり、口をあけて明け方の空をながめていた。