あのブロッコリーのような木は何ですか? と、ときおり来園者に聞かれる樹木は「多行松」(タギョウショウ)だ。言われてみれば、根本から空に向けて大きく手を広げるような樹形は、ブロッコリーに似ている。赤松の園芸種で、毎年この時期に剪定が行われる。数人がかりで1本ずつていねいに作業する。古くなり変色した葉を落とし、こみあってきた枝を落とし、樹皮も落とす。病害虫予防や見栄えをよくするための作業だと聞いた。一 . . . 本文を読む
くさのなはしらずめずらしはなのさく。(草の名は知らず珍し花の咲く)回文です。自作ではないけれど。週末、公園正門入り口わきの広場で、花の展示即売会「花市場」が開かれた。商品の選択、管理は花屋さんだけれど、会場の設営、売り上げ集計などを売店スタッフが手伝う。商品は市販よりも安く、珍しい鉢植えも用意されるから、毎月楽しみに訪れる常連客も多い。花のいろどりが乏しいこの時期は、そっと春待つ姿の小さな鉢が人気 . . . 本文を読む
懸案の奥歯のインプラント(手術)がようやく完了。では歯をいれますからね、と頭上からの声。診察台は水平に倒され、眼鏡の奥の冷酷なまなざしが目に入る。そういえば治療を受けるときはいつも目を開いたまま。ぼーっと天井をながめていたけれど、普通はどうなのだろう。目をつぶったままなされるがまま、という患者もいるのだろうか。ともあれ、左下の(もとの)奥歯があったあたりのアゴの骨に「チタン製です」と告げられたネジ . . . 本文を読む
保育園の職員劇で「かさじぞう」をするから、背景にする絵を描いてほしい、と依頼された。じいさん、ばあさんの住む小さな家の囲炉裏がいい、と聞いて、ならばざざっと筆のタッチいかした粗いのがいいかと考える。囲炉裏といえば、木彫りの魚に自在かぎ。そこにかかった鉄鍋だ。雪の降る夜、囲炉裏ばたで一杯。いいなあ、それに露天風呂がついてたら言うことはない。まだ実現していないけれど…。などと夢想しながら . . . 本文を読む
今日は朝からインフォメーション・センターで内勤。窓口に立ち寄る来場者への応対をしつつ、春の園内マップの準備。自分のPCではないし、新しいOSだから何かと気疲れし、久しぶりのパソコン仕事は、1時間も続けると目がしょぼしょぼ。休憩サポートもあるからと、時々事務所を抜け出し、チャリで売店をまわる。まだかなり雪が残っていて、風は身を切るようだけれど、外気は気持ちいい。首をすくめて園路を走る。センターに付属 . . . 本文を読む