
海の家がちょっと面白かった。
働いてる人はいっぱいいるのだが、
機能してるのは、オーナーとおぼしきおじさん一人で、
その他の坊主狩りのバイト君たちがことごとく役にたたない。
もちろん明確にこちらから声をかけないと何もしてくれないし、
お勘定お願いします、というと、
「あ・・」と言って一回ひっこみ、オーナーのおじさんに聞き、
戻ってきて「注文したものは?」というので
「生ビールふたつ」と答えると、
「あ・・」と言ってまたもう一回ひっこみ、またおじさんに聞いて
「1500円です」と帰ってきて言う。
「生ビール750円」とそこらじゅうに貼ってあるんだから、わかるだろう、
と思うが、終始そんなかんじである。
ここでは荷物を預かってくれるというので、
そこにいたバイト君に
「荷物預けたいんですけど」と言うと、
「あ・・・はい、今」と言って、そばにあった階段へ上がっていってしまった。
そのまましばし待つが、そのまま戻ってこない。
何だったんだ?一体。
待っても戻ってこないので、おじさんを呼びとめ、荷物をあずけたいと言うと
そこで受け取ってくれた。
その後、その海の家でお昼を食べながらふと店の奥を見ると、
謎の扉が開いた奥の高い位置に椅子が設置してある空間がある。
神様でも座るのだろうか?で、何か奉納でもしそうな雰囲気である。
よく見ると「荷物預り所」と書いてある。
そうか!。これであのバイト君の謎の行動が理解できた。
バイトくんは、階段を上っていって、この預り所の椅子に座りに行ったのではないだろうか?
で、私たちがここに荷物を持ってくるのを待っていたと。
というか、どうせ上に上がっていくのなら、そのまま荷物を持っていってくれればいいのに。
「荷物はここで受け取る」と教えられていたから、
「荷物預けたいんですけど」と言われて、役割を果たしに行ったのかもしれない。
まあそれにしても、店の奥に、神棚のように設置されたこの
荷物預り所は、なんだかシュールで面白かった。
と、笑っていたら、バイトくんがここに座った。
また誰かに「荷物預かってください」と言われたのだろうか?
しばらくそこへ座っていたバイト君だが、
この椅子の高さと枠の高さのバランスもよくなく、
座ると目線が隠れて前が見えないのだ。
で、しばらく座っていたバイトくんだが、
「誰も持ってこないな。。。」と思ったのか、また引っ込んでしまった。
ひと夏限りとはいえ、バイト君を使うというのも大変だなあ
とオーナーのおじさんの苦労を感じました。