もうみなさん飽き飽きだとは思うけれろも、セイコーのTYPE IIをもう一個精進しちまった。七対子病の再発。状態は不動品のガビガビ。機械を降ろすと油切れ。パッキンも劣化で硬化しパキパキ。
ケースは磨いては水洗いを繰り返す。内部の機械はクリーニングして注油、新品電池をセットする。初めはぐずっていたが数十年の眠りから目覚める。
ケースも丹精こめて磨く。この時計のオーナーは溶接工だったのか溶接時のスパッタを浴びまくった痕跡があった。50年以上昔の腕時計では時々こういった溶接ダメージを受けた時計にあたる。溶着してしまった金属粒を精密鑢で落として水ペーパーで磨いて痕跡を消す。最後は微粒子コンパウンドで鏡面に磨く。仕事から帰って夜中に無心でケースを磨く。こういう作業が心の均衡を保つトランキライザーたるのかも知れない。因みにこの個体も76年11月諏訪製造。このブルーグラデーションはひと月のうちに集中生産されたロットなのかも。
コメントをいただきありがとうございます。
カメラや腕時計など新品の頃は喜ばれて
使われていたであろう製品ですが
痛んで朽ちて放置されているのは
忍びないものがあります。
折角持っている機能を復活させてあげることが
ささやかな喜びであります。
機械も愛情注げば、
変わるんですねぇ😄