Deja vu

今日も１日、目一杯仕事をして残業は１時間ほどで切り上げ帰宅。早く風呂に入って寝ることだけを夢見て車を転がす。携帯が着信を知らせる。番号を見ると同僚からだった。安全な路地に車を停めてコールバック。ロケーション設置筐体の不具合報告だった。仕方なく現場へ飛ばす。ロケ裏のコインパーキングに車を突っ込み現場へ。状況を確認し電気担当が来るまでの間に出来る作業をしておく。予備部材は預けてあったのだ。不具合部のアッセンブリを降ろして新品部材の交換手前直前まで作業する。これなら電気担当を待たずして作業完了かと思った矢先、予備部材のコネクター形状が違うことが判明。途方に暮れているところに担当が到着。状況を手短に説明する。手馴れた手つきでストリッパーを使い被服を剥き圧着端子で新規コネクターを作成。これで完成と思うもI/Oテストでは数値反応が逆転している。どうやらピンアサイン、線材の色ともデタラメらしい。持込の他社商品ゆえ仕方ないと諦める。幸いにも線材は３本だけ。６通りの組み合わせを試していく。６回目の挑戦でようやく適正値を示す。あとはキャリブレーションを行い工具を片付け作業完了。ヘロヘロになりながら車で帰途につく。渋滞でふと車窓に目をやると何やら見たことのあるマンションと自販機が目に飛び込む。既視感かと思いながらも暫くモヤモヤしていたがはたと気づく。そうだあそこは伝説のベスパエンスト全裸事件の場所であったか。虚脱感が加速する。