知人からの手紙やオークションの郵便物の切手が捨てられない。それが記念切手であれば尚のこと。自分の子供の頃は小学生の男子の嗜みとして切手収集は必ず通る洗礼だった。記念切手の発売日は朝から郵便局に並んだりもした。切手帳は同級生の誰しもが持っていて友達との交換会なども盛んだった。信じられないかも知れないが当時は雑誌の懸賞やガムのオマケが海外の切手なんてことも珍しくなかった。そして本屋や雑貨屋の店頭にはパンパンに袋詰めされた使用済み国内・海外切手が300円や500円で売られていた。気の利いた商品だと「昆虫」や「建物」などジャンル別に整理されたものまであった。内職仕事なのか封書から乱暴に切り出された切手は袋の中身全てを見ることはできない。表面に見える切手を頼りに慎重にどのアソートがいいかを選ぶ楽しみもあった。今ではとっくに切手熱は醒めてしまったけれどとり置いた切手をファスナー付きの袋に溜め込んでいる。この袋を見ると子供の頃のドキドキ感がよみがえる。因みに切手お得袋や交換会で不人気の“ババ”扱いなのはいつも決まってブータン共和国の切手だった。
シャレード
シャレード
子どものころ、近所の古銭屋で古い使用済がばら売りされていたのをこまこま買っていました。2枚で10円だったように記憶してます。
いまは切手収集趣味が廃れたのと、過去のコレクションが遺品整理で大量放出されているので、当時あこがれだった切手が額面程度で手に入り、おもしろいですよ。