Saitolab 「なにもせんほうがええ」

婚しては妻に従い ボケては猫に従う

SMC PENTAX-DA 18-55mm 1:3.5-5.6

2010年11月18日 | 修理・工作・技術
PENTAXのジャンクレンズを入手した。海水を被ったものらしい。マウント部に塩の跡。内部にも砂浜の砂粒がリアルに残っていた。上手くいけば光学部を全移植してヴェラかトプコールのKマウントAFレンズでも作ろうかと考える。先ずはレンズを分解して汚れと錆を落とす。幸いなことに光学系は無傷。基板や電気ターミナルも無事。カメラマウントに装着したまま冠水したのが幸いしたようだ。被害はAF駆動部のみ。ボディーとのAF結合部が錆びて固着していた。鏡胴から光学系を一旦降ろして砂を落とす。くすんだレンズマウントは磨いておく。このレンズはカメラボディー側モーターでフォーカスを駆動するタイプ。ヘリコイドのピニオンギアを降ろして部分的な軽い錆を落とす。次にカメラとのクラッチ部を全分解する。驚くべき事にこの部分は極小ローラーベアリングで支えられていた。大4個小3個のローラーを分解し錆を落とす。更に0.2mm程度のボールベアリング9個を研きグリスアップ。こういう部位は手抜き構造が多いのだがこれ程に丁寧な設計はなかなか無い。エントリーモデル用レンズキットの標準ズームなのにこれは好感が持てる。分解したベアリング部はピンセットを両手に元通り組み立てる(画像丸内)。光学系ASSYを鏡胴に戻し金メッキ電気接点5ピンを組み付ける。組み立て後、ヘリコイドやズーミングの動きを確認し修理は完了。カメラにセットし正常動作を確認。撮影した画像も問題なし。修理完了。こうなると当初の目的であった光学系の移植構想も断念せざるを得ない。しかし同じレンズを二本持っていても仕方ないジレンマ。仕事が立て込んでくると、こういう作業でストレスを発散し頭を切り替える。気分は軽くなるが作業が深夜に及びちょいと寝不足気味。
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4 コメント

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DAの修理方法について (negative go)
2011-02-09 02:59:03
はじめまして。DAL 18-55mmの修理方法を調べているうちに行き着きました。
現在、バラして破損箇所を修理したのですが、組み立て治すことができません。もしよければ教えてもらえないでしょうか?
現在上の画像のように組み上げたあと、外側のカバーと中のレンズ群を重ねるところでうまくいきません。溝を合しているのですが、最後まで挿し込むとなぜか傾いて入ってしまいます。
コツなどありましたら教えていただけないでしょうか?
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DAの修理 (研究員)
2011-02-09 09:10:48
negative goさん

はじめまして。
このレンズの修理ですが特に苦労した記憶がありません。傾くのだとしたら先ずは傾く原因を特定してみてください。AF駆動のシャフトが嵌っておらず、つっかえ棒のようになっていませんか?レンズ外側のズーミングとフォーカスの位置も組み合わせを変えながら光学ユニットの差し込みの整合性を調整してみてください。ご理解頂いていると思いますが力任せの押し込みだけは避けてくださいね。呑気なようですが高度なパズルと思って楽しんでみてください。これも修理の醍醐味だと思います。
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ありがとうございます! (negative go)
2011-02-09 14:25:11
なんとか中身をはめ込めました!お返事のおかげで、しばらく熱中してましたら何とかなりました。
しかし接着剤でくっつけたプラスチックの部分がまた割れて、信号ピンが飛んでいきました・・・。もう諦めてリバースマウンタ付けてあそびます。
アドバイスありがとうございました!
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信号ピン (研究員)
2011-02-09 15:22:25
信号ピンが飛んだとのこと。同情いたします。
私もよく飛ばします。(^^;)飛んだピンは部屋のどこかにありますので諦めず探してみられては如何でしょうか?強力なネオジウムの磁石で床をなめてみるとかすれば磁石に吸いついてきます。最終手段として掃除機の紙パックを新品に交換して部屋を掃除してみます。運がよければ紙パックの中に入っています。修理は根気勝負ですね。
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