先週のニシン祭りでオタモイ岬を調べていてその断崖に「夢の里オタモイ遊園地」なる大リゾート施設があったことを知る。昭和11年に完成し戦時中は一時休業、戦後になって営業再開目前に漏電により焼失したとのこと。今も断崖に手掘りされた遊歩道やトンネルが残るも落石と崩落が進んでおり数年後には立ち入れなくなりそうな状況。そこで完全崩壊前にと撮影取材を試みた。場所は交通の便が悪くバイクでの移動とした。国道5号を石狩湾に沿って小樽を目指す。小樽駅を通り過ぎ岬の左側を迂回するように回り込みオタモイの集落から海岸に出る。九十九折の道を下れば広場に出る。そこからバイクを捨て徒歩で遊園地(龍宮閣跡)展望台を目指す。人がすれ違うのがやっとの細い断崖道を辿ると落石や安全柵の倒壊を目にする。手掘りトンネルの入り口にはセメントで龍宮城を模したゲートが設えてあるがこれもすでに退色と崩壊が進みホラーなオブジェと化していた。ようやく辿り着いた展望台、かつて龍宮閣のあった場所からの眺望は美しかった。崖下をのぞくと龍宮閣の基礎部分が確認できた。この展望台から先にはオタモイ地蔵が祀られており、更にその先が海水浴場へ降りる道であったが巨大な崩落で海岸への道は既に断たれていた。廃墟リゾートの次は函館本線の廃駅「張碓駅」を目指す。このレポートはまた後日。
かつてのオタモイ遊園地写真
本日の走行距離 84.37km、ロード積算 5941.8km
かつてのオタモイ遊園地写真
本日の走行距離 84.37km、ロード積算 5941.8km