最終回文庫◇◇雑然と積み上げた本の山の中から面白そうなものが出てきた時に、それにまつわる話を書いていきます◇◇

※2011年9月以前の旧サイトで掲載した記事では、画像が表示されないものがあります。ご容赦ください。

私のコレクション 星新一原作「宇宙船シリカ」の放送台本

2023年07月09日 | 台本

昭和35(1960)年にNHKテレビで放送された、竹田一座による人形劇「宇宙船シリカ」(原作=星新一)の、記念すべき初回放送の台本です。

わら半紙にガリ版印刷なので、変色している箇所もあります。

テーマソングの歌詞は台本に印刷してありますが、打ち合わせで手が入ったのか、台本を手書きで書き直してあります。

 

「宇宙船シリカ」は1960年9月5日~1962年3月27日までの全227回放送されましたが、映像で残っているのは第123回の「イクチオザウルスの最後」(1961年3月17日放送)1本だけ。それでも、台本はすべて残っているそうです。(「ウィキペディア」による)

 


ふるさと伝説の旅10 中国 風土記の国

2023年06月27日 | 赤江瀑

赤江瀑氏の生前に刊行された著作(単独著作、アンソロジー、エッセイ等が収録された本)は全部集めたと思っていましたが、こんな本がまだ抜けていました。

『ふるさと伝説の旅(全13巻のうちの第10巻) 中国 風土記の国小学館 昭和58年10月30日発行

この中で、山口県 「琵琶の音にむせぶ亡霊――耳なし芳一」を執筆しています。

 

表紙。

 

その目次部分。

 

 


私の絵本コレクション カレル・チャペック "DASCHENKA"

2023年05月30日 | 絵本

カレル・チャペックが飼っていた愛犬ダーシェンカをモデルに、その成長を記録しています。

文/絵/写真 全部をチャペックが担当し、1933年に発表されました。

本書はベルリンの BRUNO CASSIRER VERLAG から1935年に出版されたドイツ語版の初版。

布装なので経年の汚れが目立ちます。

 

数日前に愛犬を亡くした身には、なんとも言えない思いがあります。

 

 

 

 


装画本の展示会  ~会期終了~

2023年05月30日 | 展覧会

「弥生坂をのぼると 落田洋子装画本にあえる」展 会期終了

(企画/川地素崇氏)

 

日本推理作家協会賞全集(双葉文庫)初期の56巻のうち55巻に使われている表紙(版画)を担当(装丁は菊池信義氏)した落田洋子氏の装画本と、ご主人の落田謙一氏、従兄弟の金子國義氏の装画本をあわせて展示し、会期終了後に販売。

 

 

会場弥⽣坂 緑の本棚 ⽂京区弥⽣町2-17-2野津第2ビル1F ☎︎03-3868-3254

会期:2023年5月28日(日)〜6月11日 (日) 休み/月曜、木曜

時間:13:00-19:00(日曜は18:00)

   ※時間変更があるので、事前にご確認ください。 

 


私のコレクション 星製薬関係資料

2023年04月16日 | 星製薬

星製薬の創業者、星一著『活動原理』大正15年3月1日 學而會/発行 

企業理念など、星一の経営哲学をひとつにまとめた一書。

 

 

 

 

 

 

こちらは「ホシのクスリ」の効能を解説したものに、星製薬の製品カタログを付したもの。

発行/星製薬株式会社 昭和9年5月1日発行の第三版

 

 


星新一作品 海外で翻訳出版された本(ポーランド)

2023年04月15日 | 星新一

『悪魔のいる天国』 発行/ワルシャワ大学出版/2021年12月。新書版サイズ。

『悪魔のいる天国』に収録されている作品の中から「夢の都市」「愛の通信」「合理主義者」「殺人者さま」「情熱」「契約者」「となりの家庭」「薄暗い星で」「肩の上の秘書」「シンデレラ」「サーカスの旅」の11編を収録。翻訳:ワルシャワ大学応用言語学研究所の学生。

 

 

 


謹賀新年

2023年01月01日 | あいさつ

本年もよろしくお願いいたします

 


「詩世紀」における長谷川敬(赤江瀑)その2

2022年12月01日 | 赤江瀑

過去記事 「詩世紀」における長谷川敬(赤江瀑)で、すでに明らかになってはいますが、「詩世紀」の第二次 創刊号が目に留まり、値段も安かったので入手しました。

 

掲載されている作品名は「彼のオリーブ」です。赤枠で印をつけました。

 

その表紙です。

 

 

 


素敵なプレゼントをいただきました

2022年11月13日 | 特装本

宅配便で四角い荷物が届き、品名は「書類」とありましたが、開けてみたら中は本で、アトリエ・ミウラが2004年に刊行した三浦功大/著 『蓮への招待』の超特製限定12部本でした。

著者の三浦功大氏は写真家で、来日した名だたるジャズメンの撮影や蓮の研究家として活躍した方で、本書は蓮の研究をまとめた厚冊です。西田書店刊の市販本のほかに、アトリエ・ミウラが刊行した限定100部の特装本(青色の総革装)がありますが、本書は、臙脂色の総革装、三方金(三方の小口が金貼り)、朱色の箱帙に収められ、見返しに三浦永年作のオリジナルマーブル紙2種が使われ、著者/三浦功大、デザイン/ティ二・ミウラ、刊行者およびマーブル紙制作/三浦永年の三氏の署名が入っています。

 

 

 

 


くまの子ウーフ

2022年09月28日 | 気になる作家/画家

久しぶりの記事です。

本書のお二人の著者とは、一緒に絵本の仕事をしたことはありませんでしたが、いろいろとご厚誼をいただきました。

神沢さんとは、お母様の句集を私家版で出したいというご相談で、和装本を作るのに一緒に目打ちで穴をあけ、糸でかがって作り上げたことがありました。1924年のお生まれですから、今年98歳です。

井上洋介さんは2016年にすでに鬼籍に入られていますが、下町歩きに何度もご一緒させていただき、浅草界隈を主に歩いた思い出がたくさんあります。

 

ここで載せたことがある、おふたりの記事です。

私のコレクション 神沢利子『林檎の木のうた』(私家版 限定44部)

追悼 井上洋介さんとの思い出

追悼 井上洋介さんとの思い出 つづき

 

『くまの子ウーフ』は神沢利子さんのテキストに井上洋介さんが挿絵をつけた創作童話で、刊行からすでに50年以上が経つ、ロングセラー作品です。この本の初版を探していました。

児童書は、状態の良いものがなかなか見つからないものですが、ふと思い立ってネットで探したところ、非常に状態の良い初版が見つかりました。帯も付いていますが、その内容からすると、刊行後しばらくしてから付けられたものと思われます。初版発行時に別の帯が付いていたことも考えられます。

大切にしたいと思います。