最終回文庫◇◇雑然と積み上げた本の山の中から面白そうなものが出てきた時に、それにまつわる話を書いていきます◇◇

※2011年9月以前の旧サイトで掲載した記事では、画像が表示されないものがあります。ご容赦ください。

私のコレクション 星製薬関連資料 陳ビラ各種(2)

2014年12月29日 | ポスター・ちらし





前記事の続き。星製薬の大正期の陳ビラと、時期が不明なものも含まれるチラシ類です。



☆ホシ 小児専門薬。
カタログに載っているのは「ホシ 小児胃腸薬」「ホシ 小児下痢止」「ホシ 小児下剤」「ホシ 小児疳薬」「ホシ 小児風薬」「ホシ 小児去痰薬」「ホシ 小児蟲下し」「ホシ 小児胎毒下し」「ホシ マクリ」「ホシ 救命丸」などです。

     


☆ホシ 婦人座薬。

          


☆ホシ 風薬。カタログによると「四季の引風、劇しき頭痛痰咳に良し」

               


     実際の薬袋がこちら。
     そのオモテ。
     

     ウラ。
     

病気の時は「風」ではなく「風邪」と表記するようになるのは、いつの頃からなんでしょうね。


☆ホシ 目薬。

     

ホシ目薬のガラス製薬瓶が出てきたので、画像を追加します。高さ55ミリほどの小さなものです。

     


☆四季あれしらず。

     


☆紫雲膏。

     


☆ホシ ラクゲンのチラシ。
カタログによると「健胃、整腸、乳酸菌製剤 腸内の異常発酵及び腐敗を防止し蛋白質の消化を完全ならしめ、新陳代謝を順調にし、便通を整へ、健康を保ち衰弱■老を防止す」 (注:■の部分は印刷がかすれていて判読できません) 

      
 
その8ページの小冊子
     


薬ではないですが、「かまど」を販売していたんですね。星製薬の中に「燃料研究部」というのがありました。
☆ホシ 燃研竈の8ページの小冊子。燃料として燃やすものが、おが屑、もみ殻、綿の実、麦の穂、枯葉、紙くず、わら、薪炭、石炭、コークスなど、何にでも対応し、熱効率をアップさせているので、従来の燃料の半分で済み、ストーブにもなるというのが、この「かまど」の特長。

     

中の説明を読むと、燃やすものによって本体に取り付ける部品が異なり、部品代はそう値が張るものではないようですが、本体価格は6升用の大型で30円、5升用の中型で23円、4升用の小型でも19円50銭。


☆ホシ チヤーコール錠のチラシ。
カタログによると「胃腸の掃除役 一、消火整腸剤、胃腸の有害物を吸収排泄す。 二、健康者も一週に一二度胃腸を掃除するときは常に便通を良くす」

     









私のコレクション 星製薬関連資料 陳ビラ各種(1)

2014年12月29日 | ポスター・ちらし





星製薬の大正時代のポスターというか、陳列のためのビラ、いわゆる「陳ビラ」とチラシです。
資本金100万円とあるので、大正6年12月から翌大正7年9月までに作られたものだということが分かります。
ちなみに大正7年10月には資本金は500万円になっています。

以下の説明文中の「カタログ」とは、昭和初頭のものと思われるものから引用していて、カタログには載っていない、商品としては消えてしまったものもあるようです。

☆ホシ スター 「清涼剤スター」という商品があるので、同じなのでしょうか。
カタログの説明によると「食傷、吐瀉、頭痛、眩暈、悪酔、宿酔、船車の酔ひに用ひて効あり」

            


☆ホシ プラスター

     


☆ホシ コロダイン 
カタログの説明によると「気附薬 腹痛を即座に鎮め眩暈や、卒倒して胸苦しき時、気絶して手足冷たくなつた時、其他食傷等に用ひて良し」

     


☆ホシ チオールとそのチラシ。

             

ホシチオールのガラス製薬瓶が出てきたので、画像を追加します。高さが55ミリほどの小さなものです。

     


☆ホシ 胃腸薬 カタログによると「一、米穀を主食とする日本人の消化不良に用ひて効あり。二、健胃消化剤にして訪問旅行等の携帯に便なり」

     


☆ホシ 下剤。
  
カタログによると「便秘、逆上、耳鳴、眩暈、肩凝り、脚気等に良く、其の通じ方が極めて確実」

     


☆その逆の ホシ 下痢止のチラシ。

     


☆ホシ 去痰薬 カタログによると「気管支カタル、咽喉カタル、百日咳、其他の呼吸器病に伴ふたん、せきの妙薬」

     


☆ホシ 血の道薬 カタログによると「逆上、眩暈、産前、産後の諸症に良し」

     



  次の記事に続きます。