ここで紹介したことがある絵本画家の甲斐信枝さんが、11月30日にお亡くなりになりました。享年93歳でした。ご冥福をお祈りします。
2016年11月23日にNHKで放映された「足元の小宇宙」が、追悼番組で再放送されるといいですが。
DVDになっています。
ここで紹介したことがある絵本画家の甲斐信枝さんが、11月30日にお亡くなりになりました。享年93歳でした。ご冥福をお祈りします。
2016年11月23日にNHKで放映された「足元の小宇宙」が、追悼番組で再放送されるといいですが。
DVDになっています。
赤江瀑が、本名の長谷川敬の名前で発表していた詩が収録されている本です。
『詩世紀詩集1955年版』 昭和30年8月15日/詩世紀の會発行/あかね書房発売/定価350円 本書は「300部限定版」とあります。この本は前に紹介しましたが、移転する前の記事で画像が表示されないので、表紙と奥付ページを載せます。
https://blog.goo.ne.jp/saisyukai-bunko/e/56c2b539658ab110cf623de7acba7100
それが、全く同じ装幀で定価が700円の「特製本」と奥付表記したものがこちらです。
その奥付。
特製本の定価が加わっているだけで、他は全く同じです。
(「特製本には箱があった」という情報もありますが、未確認です)
「詩世紀」56号(昭和30年9月1日発行)39ページに、編輯兼発行人の服部嘉香氏が書いた「閃光録」に、『詩世紀詩集1955年版』発行時の顛末が書かれています。発売が「あかね書房」になった訳などが書かれていますが、書誌的な詳しいことには触れられていません。
新潮文庫『つぎはぎプラネット』(2013年9月刊)所収の作品「未来都市」
その初出は「四年生の学習」(学習研究社 昭和36年1月号付録「世年始のお正月図書館」)でした。
表紙
目次
掲載ページ冒頭部分
奥付
未収録作品を1冊の文庫本にまとめてから、もう10年が経つんですね。
放送台本というものが「最終稿」になるまでに、どのくらい書き直されるのか分かりませんが、前回紹介した星新一原作「宇宙船シリカ」の初回放送分の台本(わら半紙にガリ版印刷されたもの。ここでは「オリジナル台本」と呼びます)には、別のバージョンがありました。
星新一公式HPの「ホシヅル図書館」のデータを改訂増補するのに資料を探していたら、
ここでの過去記事、「星新一の大コレクター 巨星落つ」でお伝えした、2019年2月に亡くなった、大先輩の星新一コレクターから送っていただいたコピーが出てきました。30回分放送までのコピーで、初回放送分を両方比べると、その表紙からして違っています。記載された事柄から判断して、後から印刷されたものだということが分かります(ここでは「コピー台本」と呼びます)。
ウィキペディアで「宇宙船シリカ」を調べると、年度別の「放送リスト」が出てきます。放送開始の1960年度を見ると、1回目のタイトルは「宇宙基地」、2回目が「不思議な金属」になっています。
オリジナル台本の表紙には「宇宙船シリカ」とあるだけで、初回放送分のタイトルの記載はなく、コピー台本の表紙には「№1 不思議な金属」となっています。
台本に記載されたスケジュールも、オリジナル台本(左)では「7月25日第一稿上り(印刷)」から始まりますが、コピー台本(右)は「8月18日22:30~25:30 セリフ録音 人形と音合わせ」から始まっています。
このことで、放送台本には「最終稿」にたどりつくまでに、いくつかの段階があることが分かります。
しかし、ここで疑問が———。
どちらの台本も2回目の放送分が抜けているのです。
ここからは推理にすぎませんが、コピー台本が印刷されたあと、「最終稿」の台本に至るまでの検討を重ねていく過程で出された、「導入部が唐突なので、宇宙船シリカが置かれている状況説明を初回に入れた方がいいのでは?」という意見に従い、「宇宙基地」を初回放送にして、当初予定していた1回目放送予定の「不思議な金属」を2回目に回したので、どちらの台本も2回目の放送分が抜けている——この推理は的外れではない気がします。
昭和35(1960)年にNHKテレビで放送された、竹田一座による人形劇「宇宙船シリカ」(原作=星新一)の、記念すべき初回放送の台本です。
わら半紙にガリ版印刷なので、変色している箇所もあります。
テーマソングの歌詞は台本に印刷してありますが、打ち合わせで手が入ったのか、台本を手書きで書き直してあります。
「宇宙船シリカ」は1960年9月5日~1962年3月27日までの全227回放送されましたが、映像で残っているのは第123回の「イクチオザウルスの最後」(1961年3月17日放送)1本だけ。それでも、台本はすべて残っているそうです。(「ウィキペディア」による)
赤江瀑氏の生前に刊行された著作(単独著作、アンソロジー、エッセイ等が収録された本)は全部集めたと思っていましたが、こんな本がまだ抜けていました。
『ふるさと伝説の旅(全13巻のうちの第10巻) 中国 風土記の国』小学館 昭和58年10月30日発行
この中で、山口県 「琵琶の音にむせぶ亡霊――耳なし芳一」を執筆しています。
表紙。
その目次部分。
カレル・チャペックが飼っていた愛犬ダーシェンカをモデルに、その成長を記録しています。
文/絵/写真 全部をチャペックが担当し、1933年に発表されました。
本書はベルリンの BRUNO CASSIRER VERLAG から1935年に出版されたドイツ語版の初版。
布装なので経年の汚れが目立ちます。
数日前に愛犬を亡くした身には、なんとも言えない思いがあります。
「弥生坂をのぼると 落田洋子装画本にあえる」展 会期終了
(企画/川地素崇氏)
日本推理作家協会賞全集(双葉文庫)初期の56巻のうち55巻に使われている表紙(版画)を担当(装丁は菊池信義氏)した落田洋子氏の装画本と、ご主人の落田謙一氏、従兄弟の金子國義氏の装画本をあわせて展示し、会期終了後に販売。
会場:弥⽣坂 緑の本棚 ⽂京区弥⽣町2-17-2野津第2ビル1F ☎︎03-3868-3254
会期:2023年5月28日(日)〜6月11日 (日) 休み/月曜、木曜
時間:13:00-19:00(日曜は18:00)
※時間変更があるので、事前にご確認ください。
星製薬の創業者、星一著『活動原理』大正15年3月1日 學而會/発行
企業理念など、星一の経営哲学をひとつにまとめた一書。
こちらは「ホシのクスリ」の効能を解説したものに、星製薬の製品カタログを付したもの。
発行/星製薬株式会社 昭和9年5月1日発行の第三版
『悪魔のいる天国』 発行/ワルシャワ大学出版/2021年12月。新書版サイズ。
『悪魔のいる天国』に収録されている作品の中から「夢の都市」「愛の通信」「合理主義者」「殺人者さま」「情熱」「契約者」「となりの家庭」「薄暗い星で」「肩の上の秘書」「シンデレラ」「サーカスの旅」の11編を収録。翻訳:ワルシャワ大学応用言語学研究所の学生。