最終回文庫◇◇雑然と積み上げた本の山の中から面白そうなものが出てきた時に、それにまつわる話を書いていきます◇◇

※2011年9月以前の旧サイトで掲載した記事では、画像が表示されないものがあります。ご容赦ください。

私のコレクション 書票集 "EXLIBRIS POLONAIS"

2016年04月23日 | 書票 蔵書票





"EXLIBRIS POLONAIS"
MUSEUM PUBLICUM A NOMINE FAMILIAE PRZYPKOWSKI VOCATUM ANDREOVIA, MCMLXXXVI
本文は手漉き紙で、オリジナル作品18葉が貼り込んであります。
1984年発行。限定200部。

表紙。
     


版式の略号の説明と限定部数が表示されている部分。
     

版式の略号は国際蔵書票連盟(FISAE)で決められています。
C2 ……彫刻銅版
C3 ……エッチング
C4 ……ドライポイント
C5 ……アクアチント
C6 ……ソフトグランドエッチング
C7 ……メゾチント
X2 ……木口木版
X3 ……リノリウム版
X6 ……プラスティック凸版



貼り込んである作品の中から2点。
Wojciech Jakubowski作 制作年1981年。版式 C2(彫刻銅版)
     


Krzysztofa Lachtara作。版式 C3+C5(エッチング+アクアチント)
     



1986年12月、神保町の古書店で13,800円で購入したというメモが挟まっていました。



私のコレクション 書票集"NOTHING"

2016年04月21日 | 書票 蔵書票





"NOTHING OR THE BOOKPLATE" by EDWARD GORDON CRAIG , LONDON CHATTO & WINDUS 1925

表紙。シミが多いので修正してあります。
    

収録作品のリスト。
    


26点の収録作品の中から1点。解説は上のリストの69番にあります。
    

収録作品はすべて貼り込んであります。1925年の発行ですから、91年前に刊行されたものです。















私のコレクション 自作多色刷書票

2016年04月12日 | 書票 蔵書票






これまで、手元にある書票集を紹介してきましたが、なんだかよくわからないものばかりでした(^_^;)

ここで自作の書票を……。
どんな経緯でこのカタログに載っているのか……。記憶がありません(^_^;) 
自分で応募するわけはないので、国内のコンテストに出品すると自動的にエントリーされたのかもしれません。

「なんだかよくわからない」路線は継続ということで、ご容赦ください。

     



礼状が挟んでありました。

     



プリントゴッコを使っての多色刷りにハマっていた時期に作った自票が掲載されています。

               

版式は「孔版(Mimeography)」なので、国際蔵書票連盟(FISAE)の認定版式略記号では「S2」と表示されます。

自分で印刷する年賀状ということで一世を風靡したプリントゴッコですが、ワープロ、パソコンの普及で姿を消してしまったのは残念です。









私のコレクション 書票集"Exlibriskunsten i Litauen"

2016年04月10日 | 書票 蔵書票





"Exlibriskunsten i Litauen"  1974年限定120部。前に紹介した3冊と同じ版元からの出版です。
何人かの作家の作品が収められています。


表紙。
     


奥付。
     


収録されている5点の版画から、Antanas Kmillauskas作。凹凸がある作品。

     


挟み込まれたメモによると、1990年4月の古書展で入手。
目黒区の古書店が出品したもので、購入価格は8000円。















私のコレクション  書票集"MICHEL JAMAR"

2016年04月08日 | 書票 蔵書票





MICHEL JAMAR PAUL PFISTER 1975年限定300部 

表紙。
     


奥付。
     


12点収録されている作品から1点。
     


中には票主名のないものもあります。

これも通信販売の大阪の古書店から1984年10月に購入したもので、価格は12000円というメモが挟んであります。
今だったら買わないだろうなぁ……。







私のコレクション 書票集"Bohumil Kratky 14 Exlibris"

2016年04月06日 | 書票 蔵書票








作者ボフミル・クラートキー(と読むのでしょうか)は、チェコ生まれの作家のようです。
作家の詳細については、まったく知識がありません(^_^;) 

Bohumil Kratky 14 Exlibris 1976年 限定200部

台紙に14店の作品が貼り込まれています。本の形をした厚表紙のタトウに収められています。無綴じ。ノンブルはありません。8ページの解説書が付いています。

解説書の表題。
     


解説書の奥付部分。
     


収録作品の中で一番大きい(用紙サイズ21×10.5㎝)作品。
     


収録作品からすると、ギリシャ神話を題材にしているようです。


この本も1984年10月に目録販売をしていた大阪の古書店から購入したもので、価格は15000円だったということが挟んであったメモからわかりました。オリジナル版画が収められている蔵書票集を、作家が誰であれ買っていた時期に入手した1冊。
これも今だったら買わないだろうなぁ……。









私のコレクション 書票集"Oswin Volkamer"

2016年04月04日 | 書票 蔵書票





作家の詳細について、まったく知識がありません(^_^;) 
そんな本(書票集)の紹介がしばらく続きますが、ご容赦ください。

Oswin Volkamer 1974年限定200部。版元はリトアニアにあるようです。


表紙。
     



表題紙の対向ページに書票があるので、見開きでスキャンしました。作者の自画像でしょうか。
見開きにするとA4判より少し大きくなるので、書票側の左側がトリミングされています。

     


奥付。
     



この本は1984年10月に目録販売をしていた大阪の古書店から購入したもので、価格は15000円だったということが挟んであったメモからわかりました。
う~ん、今だったら買わないだろうなぁ……。


次に紹介するものも、プリンターズマークから判断すると同じ版元から発行されたものです。


 【著者についての情報をいただいたので、追記します 2016/04/09】

Oswin Volkamer(オスウィン ヴオルカマー):(1930- ?)ドイツ人で、1960年から1997年までに240点の蔵書票を作成したそうです。









私のコレクション 『杉沢修・大野隆司蔵書票集』№1

2016年04月02日 | 書票 蔵書票





『杉沢修・大野隆司蔵書票集』№1 1992年7月23日発行 限定30部

票主名がまだ入っていない蔵書票(書票)を3点ずつ作成し、票主を希望する人を募るという形の書票集。

表紙。
     


杉沢修作の一例。スミ版刷の対向ページに色を載せた刷が貼り込んであります。

     

     


大野隆司作の一例。

     

     


奥付。
     


表紙、裏表紙は杉沢修作、奥付は大野隆司作の版画が貼り込んであり、作品3点それぞれがスミ版刷と色を載せたものがあるので、合計9枚の版画が貼り込まれています。無綴じ、ノンブルはありません。





私のコレクション "GERMAN BOOK-PLATES"

2016年03月31日 | 書票 蔵書票





GERMAN BOOK-PLATES
An Illustrated Handbook of German & Austrian Exlibris By Karl Emich Count zu Leininger-Westerburg
前に紹介した"ENGLISH BOOK-PLATES"や"FRENCH BOOK-PLATES"と同じシリーズです。


表紙はかなり傷んでいます。
     


発行年は「MDCCCC」が1900年なので、この本の表示「MDCCCCI」は、1901年ということになるのでしょうか。
普通は1901年だったら「MCMI」と表示されるようですが。


表題紙。
     


表題紙と対向するページには書票がありますが、間に薄紙があるので、書票がよくご覧いただけません。
そこには(判読できない)達筆な書き込みと、書票への(あまり上手とは言えない)手彩色が施されていますが、画像は省略します。



前見返し紙の次のページ。
     


紹介されている書票の中から、ちょっと不気味なのをひとつ。
     

私のコレクション "BOOK-PLATES"

2016年03月27日 | 書票 蔵書票





"BOOK-PLATES"by W.J.HARDY 

発行年が「MDCCCXCVII」となっているので、1897年ですね。
ということは……119年も前の本ということになります。
その割に型崩れもせず、しっかりしています。


表紙

     


なぜか同じタイトルのものがもう1冊あります(^_^;)

     

表紙以外はまったく同じ内容のようですが、後の方は表紙右下にプリンターズマークが入っているので、これが元々の表紙なのかもしれません。


表題紙の裏ページには First Edition published 1893 as Vol.Ⅱ.of‘Books about Books’とあります。『本に関する本』Vol.Ⅱとして1893年に初版を刊行したものをリメイクして’BOOK-PLATES’とタイトルを変えて出版したもののようです。表紙のデザインが違うものが存在する理由はわかりません(^_^;)


表題紙。
     



目次。
     

      

     


収録されている書票の中から1点だけ紹介します。

     



















私のコレクション "ENGLISH BOOK-PLATES"

2016年03月26日 | 書票 蔵書票





ENGLISH BOOK-PLATES
An illustrated handbook for Students of Ex-Libris by Egerton Castle M.A.,F.S.A.

     

1000部の限定出版で、そのうち935部が普及版で、65部が Jananese Vellum(三椏を原料として作られる「局紙」)に印刷されています。もちろんこの本は普及版です。

右ページの一番下、緑の○で囲ったところが発行年の表記です。発行年がローマ数字で表記してありますが……Mdcccxcij. ??

「Mdccc」は1000+500+300で1800、「x」は10 なので10、その次に100を表わす「c」が来るのはヘンだと思ったのですが、100から10を引いて90ということになるのでしょうか。1の位は「i」なので、「j」は間違いなのでは?と思いましたが、このタイトルで検索して出てきた画像を見ると、発行年が「Mdcccxciij. 」になっていたので、最後に来る「i」は「j」と表記されるのかもしれません。

この本が紹介されているサイトは↓で、全部のページが見られます。
http://publicdomainreview.org/collections/english-book-plates-ancient-and-modern-1893/


ローマ数字表記の読み方が合っているとすると、「Mdcccxcij. 」は1892年ということになり、検索で出てきた本は1893年ということになるのかなぁ……。
検索で出てきた本のローマ数字の下には、鉛筆で1893年と書き込んであります。


2冊を比較すると装幀は同じようですが、表題紙の対向ページの書票が違いますし、構成も若干変わっています。

所蔵の本は、表紙側のミゾがほとんど切れかかっていて、かろうじて裏表紙側は切れていないので、半分取れかかった背が保たれています。
自分で直せばいいやと思って状態をあまり気にせずに手に入れたのですが、製本し直す気力が失せてしまった今、このままにしておくほかはありません(^_^;)

このシリーズ、他にドイツ篇とフランス篇の2冊を所蔵していますが、どちらも状態は同じように良くありません。


この本に収録されている書票の中から、私が好きな Walter Crane の2作品を紹介します。

     


     



もし私がこの時代に生きていたら、書票作成を依頼していたかもしれません。












私のコレクション 英国書票協会会報 

2016年03月22日 | 書票 蔵書票




The JOURNAL OF THE Ex-Libris Society (LONDON)

ネットオークションで入手したものがほとんどです。
一番古いのが1896年vol.6です。

   

紋章型の書票がほとんどで、中綴じ(糸かがり)で天が袋になっているので、カットしないと読めません。

   


1900年vol.10です。

   

表紙のデザインが変わらないので、面白味が乏しいですね。



持っている中で一番新しいのが、この1904年vol.14
新しいと言っても112年も前のものですから、劣化が激しく、スキャンするとガラス面に紙粉が残ります。

   


2ページ目と3ページ目の間に薄紙が挟んであり、2ページには網点が無い印刷方法で刷られた書票が紹介されています。

   

糸かがりで中綴じ、天が袋になっているのでカットしないと読めないというのは、1896年と変わりません。

ネットオークションで数冊ずつまとめて入手しているので、保存状態もばらばらで、何冊かダブリがあります。


この英国書票協会についての知識は皆無なので、中身の全部をご覧になりたいという要望にはお応えできますが、組織についてのお問い合わせや質問などは、ご容赦ください(^_^;)











私のコレクション 坂本一敏さんの書票 その2

2016年03月21日 | 書票 蔵書票





前記事に続き、坂本一敏さんからいただいた書票の数々です。

サイズがちょっと大きいものから紹介します。


エッチング 作者:原島典子 制作年:1984年


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エッチング 作者:桐村茜 制作年:不明


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エッチング 作者:篠原佳尾 制作年:不明


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エッチング 作者:宮下登喜雄 制作年:不明

エッチング 作者:宮下登喜雄 制作年:不明

エッチング 作者:宮下登喜雄 制作年:不明


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エッチング 作者:小林ドンゲ 制作年:不明

エッチング 作者:小林ドンゲ 制作年:不明


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以下はサイズが小さいもので、実際のサイズ通りにはなっていません。
見た目の大きさとはかなり異なるものもあります。




技法不明 作者:左合恒夫 制作年:1996年


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作者:横田稔 制作年:不明


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孔版 作者:川田喜一郎 制作年:不明


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木口木版? 作者:野島愛子 制作年:1993年










私のコレクション 坂本一敏さんの書票 

2016年03月19日 | 書票 蔵書票






このところ本の話題から外れた記事が多かったので、書票(蔵書票)の紹介をします。


日本書票協会の会長も務めた坂本一敏さんからいただいた書票の数々です。
切手のコレクションをファイルするアルバムに入れてあるので、作家別に分類してある訳ではありません。

























書票の裏に作者名と制作年をメモしてあるものが多いのですが、何も書かれていないものもあるので、調べずに並べます。

作品のサイズが大きいもの、アルバムに収めきれなかったものを次の記事で紹介します。