最終回文庫◇◇雑然と積み上げた本の山の中から面白そうなものが出てきた時に、それにまつわる話を書いていきます◇◇

※2011年9月以前の旧サイトで掲載した記事では、画像が表示されないものがあります。ご容赦ください。

私のコレクション 星製薬関連資料 ホシ外用せき薬 釜伏丹

2014年10月28日 | 





星製薬が販売していた薬の中から、「ホシ外用せき薬 釜伏丹」



ホシ外用せき薬 釜伏丹 袋(オモテ)。




ホシ外用せき薬 釜伏丹 袋(ウラ)。




ホシ外用せき薬 釜伏丹 袋と中袋。中袋には黒い粉が入っていました。




ホシ外用せき薬 釜伏丹 効能書き。




ホシ外用せき薬 釜伏丹 貼用ノ注意。




黒い粉を食塩水で練り、足の土踏まずに貼りつけるという湿布薬。

こちらは星製薬が製造していたものではなく、発売元になっていたものです。




【追記】
「釜伏丹」で検索したところ、一般社団法人 北多摩薬剤師会のHP、「おくすり博物館」の中に
「昔はこんな薬もありました 4 ~変な外用薬~ 」として、この釜伏丹が取り上げられていました。

 ご興味のある方はご覧ください。
 → http://www.tpa-kitatama.jp/museum/museum_11.html








私のコレクション 星製薬関連資料 ホシ嬰児胎毒下し

2014年10月27日 | 





星製薬が販売していた薬の中から「ホシ嬰児胎毒下し」


ホシ嬰児胎毒下し 袋(オモテ)




中には袋が2つ入っていました。




ホシ嬰児胎毒下し 袋(ウラ)と中袋、付属品。




中袋のうち、白い袋にはガーゼで出来ている「乳頭」が入っていて、水に溶かした薬を染ませ、
嬰児にちゅうちゅうと吸わせるようになっています。








私のコレクション 星製薬関連資料 ホシ胃腸薬

2014年10月21日 | 





星製薬でいちばん有名なのが、ホシ胃腸薬。

古いもので未開封で中には薬が入っていますが、当然のことながら有効期限切れです。




側面。



ハングル文字が見えます。




現在の星製薬のノベルティーの貯金箱と一緒に。




定価金50銭とあるので、カタログで調べれば、およその年代がわかると思います。
















私のコレクション 星製薬関連資料 星製薬製品カタログ

2014年10月05日 | 





星製薬の事業は多岐に亘っていたようですが、一番著名なのはホシ胃腸薬に代表される医薬品です。
この惹句が「百万円でも」というチラシ、宣伝文句を現代文にすると、こんなふうに謳っています。

「君の強健なその胃の腑を百万円出すから僕に売ってくれ給え……と言われたところで、こればっかりは出来ない相談。けれどもここに良法あり、金20銭を投じてホシ胃腸薬を求め常に服用試みられよ。いかなる胃腸の患いもすぐに直って、百万円でも買えない強健な胃腸にたちまちなれる」



今の時代では、誇大広告で公正取引委員会から勧告を受けそうですね。


その裏面には製品一覧が載っています。


資本金が1千万円とあるので、大正8年から大正10年6月までの間のチラシということが分かります。


下のチラシでは資本金が2千万円となっているので、大正10年7月から大正12年8月の間のチラシだということが分かります。





「生命の延長 ― ホシの製品 ―」と題した小冊子は、一般消費者向けのもののようで、
その中に資本金の推移表があったので、上記のチラシの発行時期がわかりました。

その冊子の表紙。発行時期は大正12年9月以降ということになります。




資本金の推移は以下のようになっていました。
明治40年 400円
明治41年 5千円
明治43年 2万5千円
明治44年11月 50万円
大正6年12月 100万円
大正7年10月 500万円
大正8年11月 1000万円
大正10年7月 2000万円
大正12年9月 5000万円

その裏表紙。




冊子の右上にハトメの穴があるために、ページがうまく開けません。
紐を通して、いつでも手に取れるような所に吊り下げておいてほしいということだったのでしょう。

この冊子と同じ頃に発行されたと思われる「星の組織と其事業」という冊子は「星製薬株式会社の本領」に始まり、事業内容を解説しているので、これはどうやら販売代理店の研修で使われたもののようです。

その表紙。




裏表紙。




この冊子は開きが良いので、製品一覧のページを紹介します。








製品が薬だけではなく、化粧品、食品など多岐に亘っていて、協力関係を結んだところの製品を含めると、総合商社のようです。


デザインが目を惹く日本酒のラベルも紹介しておきます。






















私のコレクション 星製薬関連資料 ちらし類

2014年10月02日 | 





そもそもは星新一さんの著書『人民は弱し官吏は強し』や『明治・父・アメリカ』などで、父親の星一氏のことを知ったからでした。
星一氏が創業した星製薬の関連資料を、目につくたびに(財布と相談しながら)集めてきました。
その数はまだまだ多くはありませんが、広告宣伝のための「ちらし」やポスターのデザインは、今見ても目を引く新鮮さがあります。

今回は「ちらし」をご覧ください。大きさは27センチ×19.5センチほどがほとんどで、A4判よりひと回り小さいサイズです。
細長いホシアンチツベルケンのものは50センチ×25センチほどです。

ホシアンチツベルケン。





ホシオペラ。



ホシチオール。





ホシチヤーコール。



ホシヘデキユーア。



ホシ胃腸薬。



ホシ化粧石鹸。



ホシ感冒錠。



ホシ實母湯。



ホシ小児専門薬。


いろいろな薬の他に石鹸まで出していたのかと思われるかもしれませんが、化粧品も出していました。

これは23センチ×31センチとひと回り大きく、月1回発行していた新聞「社報」104号の付録です。


星製薬が扱っていた製品の種類はもっといろいろあり、現代のドラッグストアが扱う、食品を含めた商品が揃っているのには驚かされます。次は星製薬のカタログを紹介します。