星新一さんの最初の著作、『生命のふしぎ』(新潮社 少国民の科学8 昭和34年9月刊)には「号外」という折込が挿入されています。
それがこちら。
テレビ放送の未来が語られています。
その8ページ。配本が遅れたお詫びが載っています。
この「少国民の科学」シリーズ4巻目は、SF作家の矢野徹さんの『雷からテレビまで』。
その「号外」。
出版されたのは、ちょうど東京タワーが完成した年なんですね。隔世の感があります。
全集などに挟み込まれる「月報」(このシリーズで言えば「号外」ということになります)は、脱落してしまうことがとても多いのです。
挟み込んであるだけですから、読むときには邪魔になり取りだされてしまうこともあるので当然です。
手元にあるこのシリーズ9冊(最終巻は未完)のうち、この号外が入っていたのは2冊だけです。
星新一公式サイトに文章を書いた後で、抜けていた巻が揃いました。
個人全集を古本で買うときは、「月報揃い」となっているものを買うことをオススメします。
月報執筆者の全集等に収録されることはあっても、まとめて読むのは困難ですから。
こういったシリーズものの場合は? 時代背景などを知る必要がなければ、そう重要ではないかも。