そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

男はつらいよ45 寅次郎の青春

2007年01月10日 | コメディ

1992年 日本 101分
■2007.1.6 BS2
■監督 山田洋次
■出演
  渥美清(車寅次郎)  倍賞千恵子(さくら)
  風吹ジュン(蝶子-理髪師)  吉岡秀隆(満男)
  後藤久美子(及川泉)  永瀬正敏(蝶子の弟-竜)
  夏木マリ(泉の母-及川礼子) 

《story》
東京のCD店で働く泉を自宅に招く満男。翌日、泉は友人の結婚式のため、宮崎に飛ぶ。式のあと観光していると寅に出会う。寅は、床屋の蝶子と親しくなり、世話になっていた。寅と蝶子がいっしょにいたので、気をきかして去ろうとしている泉を引き留めようと走って寅が転び足にけがをする。救急車で運ばれ、泉がとらやに電話するが、満男が大怪我だと勘違いして、宮崎に飛ぶ。蝶子と寅、そして泉と満男。それぞれの恋の行方は・・・。

もどかしい恋は、もう過去のものなのかなあ
満男と泉のような恋は、今はあまりないのかな。あきらかに好きだとわかっているけど、それを言葉に出さないから、進展しない。偶然の機会や必然の理由がなければ会えない。お互いの気持ちはわかっているのに、もどかしい恋。今はきっとストレートなんだろうなあ。「好きだ、つきあおう」って始まるんだろうな。昔は気になる人がどこかにいたもんだけど、今は一瞬目がいってもそれまでで終わってしまう。恋いこがれることがなくなった。さみしいものだ。まあ。そんな恋をしたら、今の自分が壊れてしまうかもしれない、そんな不安がどこかにあってブレーキをかけているんだろう。

この映画は次第に満男が中心になってきたね
寅さんの動きが鈍くなってきたような気がする。第1回の寅さんから20年たってるから、寅さんも年だよね。孫がいてもおかしくないよね。それにおばちゃんもおいちゃんも、かなり老齢で以前よりほっそりしていて、活気がなくなってきた。午前様は、縁側のシーンだけになってしまった。博も中年太りだしね。若い満男が必然的に出てくるんだね。もし寅さんに変わって満男がその役割を果たすとなると、泉ちゃんと別れなければならない。今回はそんな場面なのかなと思った。満男のさまざまな恋失恋の話になっていくのだろうか。

 二学期制って必要なの
今、広島で話題になっている二学期制。だれもやりたくないのに、教育委員会だけがごり押ししている。メリットなんてない。夏休みと冬休みをけずって学習の時間にしようとしているのかも。10月が前期のおわりだから、夏休みは成績をもらって過ごす今までとちがってくる。学期の途中の長い休みという感じだ。だから、学習の場に変わっていくだろうな。冬休みだってそうだ。学期の途中の休みだ。中三なんて大変だ。前期の成績で内申が決まる。2学期がんばるるという今までのやり方では通用しなくなる。前期と後期の休みは3日~5日しかない。気持ちの切り替えができるだろうか。今までは長い休みがあって、気持ちを切り替えてスタートしてこれたのだけど。学校が自主的に二学期制を始めようとしているように見えるかもしえないけど、先生の多くはやりたいと思っていない。みんな仕方なくなのだ。よその県では、二学期制をやって、よくなかったから三学期制ももどしたところもあるという。失敗を見ずに取り入れる制度。広島だけでなく、日本はよくこんなことをするよね。変なの。


007/カジノ・ロワイヤル

2007年01月08日 | アクション

2006年 アメリカ/イギリス 144分
■原題「Casino Royale」
2007.1.5 TOHOシネマズ緑井
■監督 マーティン・キャンベル
■出演
  ダニエル・クレイグ(ジェームズ・ボンド)
  エヴァ・グリーン(ヴェスパー・リンド)
  マッツ・ミケルセン(ル・シッフル)
  ジュディ・デンチ(M)
  ジェフリー・ライト(フェリックス・レイター)
  ジャンカルロ・ジャンニーニ(マティス)
  サイモン・アブカリアン(アレックス・ディミトリオス)
  カテリーナ・ムリーノ(ソランジュ)
  イワナ・ミルセヴィッチ(ヴァレンカ)
  セバスチャン・フォーカン(モロカ)
  イェスパー・クリステンセン(ミスター・ホワイト)
  クラウディオ・サンタマリア   イザック・ド・バンコレ

《story》

「最初の任務は、自分の愛を殺すこと」

2人の殺しが「00」への昇格条件。クリアーしたボンドの最初の任務は、テロリストの資金源の謎の男の正体を突き止めること。マダガスカルで爆弾男を追い込み射殺、彼が持っていた携帯に残された発信元のバハマ諸島に向かう。そこでも爆弾男の飛行機爆破を阻止する。そして、Mはついに謎の男がディミトリオスであることを突き止める。カジノで彼を破産させる使命を受ける。リンドとともにカジノに向かう。国家予算1500万ドルを賭けた一大イベントの幕が開く。

今までとちがうボンド
007って何度かテレビで見たことあるけど、積極的に見ようとは思わなかった。でも、これはちょっとちがった。まず、友だちに連れられて、いやいや見に行った息子がおもしろかったよと言ったことがきっかっけで、機会があったら見に行こうかなと思うようになった。レイトショーで空いている時間があった。見始めて、自分が座席に座っていることを忘れてしまうほど、中に入っていった。映画館だから・・かもしれないけど、次はどうなるのだろうという興奮があった。確かにおもしろい。今までとはちがうと思った。爆弾男を追いかけるシーンは、工事現場も飛行場も迫力があった。カジノのシーンもすんなりいくことなく、さまざまなアクシデントにわくわくしてしまう。愛を殺すこと、それは自分からではなかった。007となることは、必然的に自由な愛はなくなるという、悲しさがあった。現実的にはありえないことだけど、リアリティーがあり、かっこいいだけのボンドでなく、ワイルドな一途な新鮮なボンドを見ることができた。

頭がよくなければ007も務まらない
今はコンピュータ-が使えなければ何もできない時代だ。それはどんな職種も同じ。たとえスパイの世界でも、秘密諜報部の世界でも。どこでもコンピューターを使って、どこかのコンピューターに侵入できるくらいの腕前が必要だ。さらに経済についても知識がなくてはならない。歴史、文学、地理などさまざまな多くの知識が必要だ。もちろん運動神経も抜群でなくては務まらない。心の制御も必要になってくる。人の心理を見抜く力、自分の心の中を表に出さず、いつも冷静でいられる強い精神力。つまり、万能な人間でなければできないということだ。そう、スーパーマンなのだ。こんな人間が、世界の人々のために働いてくれていることが、何よりの救いだ。

公式サイト「007/カジノ・ロワイヤル」

 『うつくしいこども』石田衣良 【BOOK】
「弟は、なぜ殺したんだろう?」
『羊たちの沈黙』にあるような猟奇殺人。数年前に実際にあった酒鬼薔薇事件。確かに報道では見えない部分がある。マスコミは、まるで正義の使者のように、さまざな角度から報道する。見る側も、ある意味おもしろく興味をもって見る。私もその中の一人だ。原因はなにか。社会か、家庭か、学校か、地域か・・・・・。それらにも原因はあるだろう。でも、影響しあう人間の結ばれた端に、見えない何かがある。テレビの画面や雑誌などの一面だけで、物事をとらえてはいけない。鵜呑みにしてはいけないんだ。
加害者の家族の苦悩も、この本で改めて感じることができた。私たちは、黒い点があると、そのある場所すべてが汚れているように思ってしまう。殺人者がいる学校、地域、家族・・・。同じように思われたくない人もいる。多くはそうなのだろう。その中でも、逃げてはいけない、むしろその渦中の人を支えなければならない人がいる。冷静に考えれば、そうあるべきなんだとわかるんだけど、思われたくない人の中で、そうすることは大変なことなんだということがよくわかった。
ひどいのは、そう思われたくない人たちや、だれかに八つ当たりをしたいだけの人たちが、いやがらせをすることだ。まさにいじめだ。自分がやっていることが、どれだけひどいことなのかわからないのか。殺人よりましだ、なんて思っているのだろうか。自分が、この場所にいたとしたら、どんな冷静な考えで動けるだろうか。

ドゥーマ(吹き替え)

2007年01月07日 | ファンタジー/アドベンチャー


2005年 アメリカ 101分
■原題「Duma」
■2007.1.4 wowow
■監督 キャロル・バラード
■出演
  アレクサンダー・ミハルトス(ザン-白石涼子)
  キャンベル・スコット(ピーター-原康義)
  ホープ・デーヴィス(クリスティン-坪井木の実)
  イーモン・ウォーカー(リプクーナ-楠大典)
  ジェニファー・ステイン(グウェン-田村聖子)

《story》
南アフリカで両親と暮らすザン。 ある晩、国道の真ん中にうずくまっているチーターの赤ちゃんを見つける。一家は、その赤ちゃんを連れ帰り、ドゥーマと名付け育てる。ドゥーマはすくすくと成長し、父のピーターはザンに野生に戻すことを話す。そんなとき父のピーターが倒れ、死んでしまう。残された母とザンはドゥーマを連れて都会のヨハネブルグに移り住む。ドゥーマは施設に送るつもりだったが、家から抜け出し、ザンの学校に現れ、パニック状態になる。ザンは、ドゥーマを野生に帰すことを決意し、ドゥーマとともにサバンナを目指す。

子どもの目と大人の目
あの動物の子どもたちのかわいいこと。目は、動物の子も人間の子もみんな同じまん丸の無垢な感じがする。純粋っていうか、守ってあげたくなる目をしている。それがだんだん大きくなってくると、鋭い目に変わっていく。大人になってもあんなかわいい目をしていたら、獲物なんて捕らえられないし、競争の社会では生きていけない。それは野生の世界、自然の世界では、弱肉強食の世界だから仕方ない。むしろそうでなければ生態系は保てない。人間はどうなのだろうか。人間も自然の一部として、弱肉強食の中に入るべきなのだろうか。そうなると、人間はライオンに食べられたり、サメに食べられたりして当たり前ということになる。ウイルスで病気になって死ぬことが多いから、ある意味食物連鎖の中に組み込まれているのかもしれない。
しかし、人間どうしの弱肉強食についてはどうだろうか。これもあって当然なのだろうか。戦争をするのも必然なのだろうか。殺人、自殺も・・・。多くなりすぎた人口を減らす自然の作用と考えるべきだろうか。そう考えると、知能や心を持った動物として、あまりに情けない気がする。もっとみんなで生きる知恵を出せないものだろうか。子どもの目で考えていけないものだろうか。

動物を思う心
都会に連れて来られたドゥーマは、施設に送られる。動物園に行くか、運が良ければ野生に戻してもらえるかもしれない。でも、あんな騒ぎを起こしたドゥーマを世間は放ってはおかないだろう。殺されてしまうかも。それがわかったから、ザンは生まれた場所まで連れて行って野生に戻そうとしたんだと思う。その動物を思う心はすばらしい。でも、学校では友だちとうまくやっていけてなかったな。ドゥーマを野生にもどして帰ってきたザンは、一回り精神的に大きくなって、学校の友達とうまくやっていくようになるだろうか。サバンナで知り合った男とはうまく協力しあうことができた。自然の中で生きていく力は大きく成長したと思う。

 ペットのうんちなんとかして
よく散歩に出かけるんだけど、なんだか臭い。犬のうんちやおしっこのにおい。公園のベンチにすわったらにおってくる。辺りを見回してもそれらしき物体はないんだけどにおう。安らぎの公園にならない。最近犬を飼う人が多いよね。散歩していると、犬を連れて歩いている人をたくさん見かける。ふんを始末するものを持っているけど、みんながちゃんとやってるわけじゃない。歩いていると、どこかに犬のうんちが転がっている。乾燥のしぐあいで古さもわかる。私の家の前におしっこをさせる人もいる。となりの家の人は道路に消臭剤をまいていた。ドゥーマは、トイレに駆け込んでさせている場面があったけど、見えない部分で、世話をするには大変なことがあるんだと思う。かわいいだけでは動物とともに生活はできない。


蝋人形の館

2007年01月06日 | ホラー

2005年 アメリカ 114分
■原題「House of Wax」
■2007.1.4 wowow
■監督 ジャウム・コレット=セラ
■出演
  パリス・ヒルトン(ペイジ)
  エリシャ・カスバート(カーリー)
  ジャレッド・パダレッキ(ウェイド)
  チャド・マイケル・マーレイ(ニック)
  ブライアン・ヴァン・ホルト(ボー)
  ジョン・エイブラハムズ(ダルトン)

《story》

「誰にも言えない、人形の作り方」

カーリーとペイジはそれぞれ恋人を連れ、カーリーに双子の兄と友人とともに、フットボールの観戦をしようとスタジアムを目指していた。近道をしようと山道を進み、途中でキャンプをした。その近くで異臭がしたため、調べてみたら、死んだ動物たちの死骸が山のように積まれていた。そこを離れて出発しようとしたら、車のベルト切られていた。通りかかった動物の死骸を運搬している男のトラックに乗せてもらい、近くの町まで連れて行ってもらった。その町は不気味なほど静かで、町の外れに大きな蝋人形の館があった。教会からtだ1人、ガソリンスタンドの男が出てきた。ベルトは家にあると、カーリーらを家に連れて行くのだが・・・。

ついつい見てしまうホラー映画
パターンとしてはおなじみという感じがする。遊びに出かける若者たち。見知らぬ場所、異様な雰囲気、一人殺され、二人殺され、次第におぞましいその姿が明らかに。主人公たちは襲われながらも難を逃れ、その悪魔を倒すのだ。でも、なかなか死なない。死んだと思ったら、また起きあがって襲ってくる。何度か繰り返して、やっと平和が訪れるのだが、実はまだ生き残っている悪魔が・・・続く。で終わる。それでも、見てしまう。ホラー映画も、映画ならではのもので、本を読むより、作り上げた映像に見せられる。あり得ない、普通見ることができない惨殺のシーンは映画が作り出した物。でも、きちんとしたストーリーがないとおもしろくない。因縁めいたものがあって、悪魔にも秘められた過去があって、それでも自分を止められない怖さ、悲しさなども入り込むとと映画の中に入っていける。その点、日本のホラー映画はそこら当たりを重視しているから見応えがある。懲りすぎると訳が分からなくなって難解になってしまうけど。

公式サイト「蝋人形の館」

THE 有頂天ホテル

2007年01月05日 | コメディ


2005年 日本 136分 
2006.1.22 TOHOシネマズ緑井 with r
 2007.1.3 TV 
■監督 三谷幸喜
■出演 
  役所広司(副支配人(宿泊部長)-新堂平吉) 
  松たか子(客室係-竹本ハナ ) 
  佐藤浩市(国会議員-武藤田勝利) 
  香取慎吾(ベルボーイ-只野憲二) 
  篠原涼子(コールガール-ヨーコ) 
  戸田恵子(アシスタントマネージャー-矢部登紀子)
  原田美枝子(新堂の元妻-堀田由美) 
  YOU(シンガー-桜チェリー)  
  津川雅彦(会社社長-板東健治) 
  西田敏行(大物演歌歌手-徳川膳武) 
  オダギリジョー(筆耕係-右近) 堀内敬子(客室係-野間睦子) 
  伊東四朗(総支配人)

《story》

「最悪の大晦日に起こった、最高の奇跡」

大晦日のホテルアバンティー、新年の準備で大忙し。でも、やってくる客は訳ありの客ばかり。ホテルの従業員もお客も、ハッピーな新年が迎えられるのか。数々の珍騒動が、リズミカルに繰り広げられていく。ほのぼのとした気分で、HAPPY NEW YEAR!

「今年のうちに、心の中にある悩みをすっきりさせたい」

「1年の終わりに、何かひとつくらい、いいことをしたい」

「みんながそんな思いを抱く大晦日。 ホテルの威信がかかったカウントダウンパーティーまであと2時間。 ホテルアバンティーで働くホテルマンとそこへやってくる{訳あり} の宿泊者たち、みんなそんな一夜限りの偶然の出来事に 遭遇することをまだ知らない。」


この日は、本当は「男たちの大和」を見に行ったのに。22日は「夫婦で2000円」の日だから、二人で見たかったのは「男たちの大和」実は元旦の日も満員で見られなかったのです。・・・しかし、予定の時間にいつもの映画館に行ってみれば、もうすでにいっぱいでした。仕方なく「THE 有頂天ホテル」に変更。約1時間30分待って、映画館に入りました。まあ、この映画もおもしろそうだなと思っていたので、そんなにいやではありませんでした。次第にホテルの中に入り込んでいっている自分を感じました。映画館の会場からもいっぱい笑い声がおこりました。「ジョーズ」以来の、会場との一体感。リズミカルで楽しく見ることができました。オダギリジョーの変わった役もいいし、それぞれの役者の演技がうまくその人にかみあっている。新撰組を思わせるセリフもキラリ。竹本ハナ(松たか子)さんや睦子(堀内敬子)さん、筆耕係の右近(オダギリジョー)さんが良かったです。

  2007.1.4 TV

自分の気持ちに素直に生きよう
ハナさんが武藤田議員(元夫)に言った言葉、それには同感だ。夢を追いかけよう。素直に生きよう。がまんなんてしないで、やりたいことをしっかりやろう。言う奴には言わせとけ。そんなのこと気にしないで、自分の思いに自信を持って、大きく前に踏み出すのだ。うん、その通り、力がわいてきた。しかし、とりようによってはわがまま放題やれともとれる。悪いことはかくして、したいことをすればいい。そうともとれる。あの武藤田が、実際に暴露したらおもしろのに。みんなで大喝采。そのあと政治家として、本当にやっていけなくなるの。それはお互いに見て見ぬ振りをする暗黙のルールを破るから。いいんじゃないの。そんな政治家がいても。思うようにごまかす政治家が多い世の中で、真実を言うぞと決心した政治家はえらいと思ったんだけど。このときばかりは、「よく決心した。思いっきり話してこい」と激励してやってもいい場面だと思ったんだけど。

巡り巡って人と人とがつながっていくところがおもしろい
あのカッパのマスコットが巡って最後は元に戻っていった。いろんな人がいろんな人と関わり、お互いにハッピーになった。人の世はそうあることが理想なんだろうなあ。今は、関わり合えばあうほど、人との関係はこじれていく。被害者が、いつ間にか加害者に非難される。万引きをした子の親が、万引きさせる店が悪いと訴える。世の中まともなつながりがなくなって、みんな誰かに怒っている。だれも自分の非を受け入れないから、ますますエスカレートして、解決見通しがたたなくなっていく。

THE 有頂天ホテル 公式サイト


トム・ソーヤーの大冒険(吹き替え)

2007年01月04日 | ファンタジー/アドベンチャー


1995年 アメリカ 93分
■原題「Tom and Huck」
■2007.1.3 wowow
■監督 ピーター・ヒューイット
■出演
  ジョナサン・テイラー・トーマス
    (トム・ソーヤー-中崎達也)
  ブラッド・レンフロ
    (ハックルベリー・フィン(ハック)-広田雅宣)
  エリック・シュウェイグ
    (インジャン・ジョー-大友龍三郎)
  マイケル・マクシェイン(マフ・ポッター-島香裕)

《story》
トムは、叔母に育てられているわんぱくな少年。ある日、旅から帰ってきた身よりのない少年ハックと出会う。二人が夜に墓地を通りかかったとき、殺人を目撃する。ならず者のジョーが医師を殺害して宝の地図を奪ったのだった。次の日、ジョーは医師を殺害した別の男になすりつけ、宝探しに行くのだった。トムとハックを後をつけるのだが、見つかってしまい、殺人について話すと殺すと脅かされるのだった。無実の罪で縛り首になろうとしている男を、トムとハックは見捨てるのか。

トムソーヤの冒険という題は知っているけど
「トムソーヤ」って有名だよね。だれもが知っているし、図書館に行けば児童書には必ずある。でも、中身は知らないんだ。冒険っていうから、アドベンチャーかと思ったらそうではなかった。殺人者の後を追うだけだった。目撃したことを、命をかけて話すかどうか、そこに真の勇気がためされたのだった。あのままだまっていたら、きっと一生後悔しているだろう。優しい心を持っているだけに、見殺しにした自分を責めてしまうだろう。分厚い聖書がトムの命を救った。最後の、洞窟で追い込まれてしまうところで、もし犯人をナイフで殺すようなことがあったらどうしようと思ってしまった。たとえ正義のために、真実を話しても、悪人を殺してすっきりするはずはない。後味が悪い。自分で穴の中に落ちていったから、まだ救われるけど。でも、ジョーにも心のどこかにきっと優しさがあるはず。殺さなくても・・・・と、いつもの思考パターンだ。

 自分が死んだら
ある人が借りていた家を出ていった。お金がなくて住めなくなったのだ。荷物はもういらないと言って置いていった。家の中に入ってみると、生活していたあとを語るように物が散乱していた。お皿、調味料、ポット、コーヒー・・・はがき、ノート、卒業証書まで・・・服もたくさんあった。何かをメモしたようなファイル、期限が切れた保険証、印鑑もあった。ここで生活していたときは、すべてがその人の物で、大事に引き出しにしまってあったはず。でも、今はただのゴミなのだ。もし私が死んだらどうなのだろうか。この部屋にあるものはすべてゴミになるのだろうな。どれをとっても、だれかが手にとって懐かしんでくれる物はない。私が撮った写真も、この書き物も、仕事で作ったすべてのものが、みんなただのゴミ。自分は、今までこの世にいなかったかのように燃えてなくなってしまう。自分の存在を示すものがすべてなくなる。影の薄い私は人の心の中にはいない。なんだか悲しくなってきた。でも、みんなそうなんだろうな。図書館に残る伝記の人じゃあるまいし、私は生きていた痕跡も何も残らない。だからこそ、今をしっかり楽しく生きなければね。


神様からひと言

2007年01月04日 | その他


2006年 日本 dorama w
■2007.1.2 wowow
■監督 古厩智之
■出演
  伊藤淳史(佐倉凉平)  原沙知絵(宍戸 由里)
  田山涼成(本間 吾郎) 豊原功補(光沢) 野村宏伸(玉川 政彰)
  犬塚弘(老番頭) 陣内孝則(篠崎 薫)

《story》
恋人にふられ、大手の代理広告店をやめ、食品会社「珠川食品」に転職。しかし、商品のネームイング会議でトラブルを起こし、お客様相談窓口係に左遷。ここにいる人たちは変わり者ばかり。仕事に意欲は感じないが、いざ苦情の電話がかかってくると、その力を発揮するのだった。そこに、社長秘書の宍戸が左遷させられてきた。そして、新発売の商品のクレームが殺到する。その裏には会社の存続を左右する重大なことが隠されていた。涼平は、神様のひと言を信じて、ひとりで立ち向かうのだが・・。

苦情係なんてのもあるんだ
商品のパッケージの裏側によく書いてあるよね。昨年末、アンチウイルスソフトを買ってインストールしたら、ウインドウズが終了しなくなった。さっそく電話をかけたけど、だめで、結局そのまま。メールがきて商品払い戻しできるって。それだけなんだろうね。この珠川食品の苦情係は、家に出向いて、お詫びして、粗品まで置いていく。まあ大変だ。いろんな人がいるから、あることないこと、嘘を言う人もいるだろう。ただ、何となく電話をかける人もいるのだろう。全部相手をしなければいけないのだ。かける側から見ると、電話がなかなかつながらないんだ。20分待ちとか、ずっと話し中だったり、いらいらするんだ。受ける側は大忙しなんだろうなあ。ひとつ終わったらまた次に、次から次にかかってくる。けっこう大切な係かもしれないね。

短気になったらだめ
常に低姿勢、カッとくることでもグッとがまん。そりゃあお客の勘違いもあるかもしれないけど、そうだとしてもお客を立てる。話を聞きながらも、相手に伝えたいことを感じさせるテクニック。今の世の中必要なことだ。特に怒りっぽい世の中だから、怒らすと泥沼に入っていく可能性もある。ストーカーみたいにしつこく嫌がらせを受けるかもしれない。頭を下げることが癪だと思ったらだめ。受け入れながらも、壁を作らないで先に進む道をしっかり確保することなんだ。怒ったらだめだって、つくづく感じる。でも、権力がある人の横暴には黙っていてはダメ。涼平のように、みんなのことを考え、冷静に怒るべきことを怒る。そうありたいものだ。


奇談 キダン

2007年01月04日 | ホラー

2005年 日本 89分
■2007.1.1 wowow
■監督 小松隆志
■出演
  阿部寛(稗田礼二郎)
  藤澤恵麻(佐伯里美)
  ちすん(静江)
  柳ユーレイ(中原巡査)
  神戸浩(重太)
  菅原大吉(加納英臣)

《story》

「奇跡が始まる」

民俗学を専攻している大学院生の佐伯里美は、最近変な夢を見るようになった。大きな穴と手をふる少年だった。里見は、7才の夏親戚に預けられ、そのときの記憶がなく、夢を何か関係があるのではないかと調査を始める。里見が預けられた村は、隠れキリシタンの里と言われていた渡戸村だった。その村の奥に「はなれ」と言われる、村人が触れたがらない村があることも知った。さっそく里見は調査に出かけるのだった。そこで、考古学の調査に来ていた稗田礼二郎に出会う。ともに調べていくうち、磔の刑に処せられたような殺人事件、そして18年前にともに行方不明になった新吉が子どもの姿のまま現れた。次第に、里見は記憶を取り戻していくのだった。

題材はおもしろいけど
でも三流映画だと思った。「隠れキリシタン」を題材にしているのはよかった。最初は、どうな秘密が隠されているのかワクワクした。神隠しが関連していたり、江戸時代に神隠しになった少女が戻って成長していたり、そこまでは何かが待っていそうで期待に胸がふくらんだ。そして「はなれ」の存在も興味を引き立てた。しかし、結局、しずえや里見はどこに行っていて、何を見て体験してきたのかよくわからないし、新吉もどうしてもどってきたのだろう。さらに「はなれ」がこんなに近くにあるなんて、7才くらいの知能で、どうやって共同生活してきたのか、なぜこのような磔をおこなったのか、何か無理矢理結びつけているようで、違和感があった。最後のシーンもよくわからなかった。あの穴は何。聖書を読まないとわからないんだろうか。

夢と言えば初夢
富江のようなカラーでリアルな夢を見る人がいるという。私は、白黒でぼやけた夢だ。この間見た初夢は、家族で体育館のような場所にいた。何かを見に来たようだった。そこで、2人の子どもがお年玉をもらった。2人で21000円だそうだ。2人はその分け方でけんかして大泣きをしていた。そこで、こう提案した。分けるのではなく、みんなのためになるものを買ったらどうか、と。うん、なかなかいい提案だと自分で思った。が、家族の者はこの意見を受け容れないだろうと思った。そのあとどういうわけか、医務室のようなところに運ばれ注射をされた。今年はお金に関わるトラブルがある。そして、自分の意見は受け容れられない。そのことで精神的に悩み、病気になり治療を受ける。そんな夢だったのかと解釈した。今年もしんどい年になるのかな。

エラゴン 遺志を継ぐ者

2007年01月03日 | ファンタジー/アドベンチャー

2006年 アメリカ 104分
■原題「ERAGON」
2007.1.1 TOHOシネマズ緑井 with r/y/h/t
■監督 シュテフェン・ファンマイアー
■出演
  エド・スペリーアス(エラゴン)
  ジェレミー・アイアンズ(ブロム)
  シエンナ・ギロリー(アーリア)
  ロバート・カーライル(ダーザ)
  ジャイモン・フンスー(アジハド)
  ジョン・マルコヴィッチ(ガルバトリックス王)
  ギャレット・ヘドランド(マータグ)
  ゲイリー・ルイス(フロスガー)
  ジョス・ストーン(アンジェラ)
  クリストファー・イーガン(カトリーナ)
  タムシン・エガートン(カトリーナ)   キャロライン・チケジー(ナスアダ)

《story》

「運命は、一人の少年とドラゴンを選んだ・・・」
「少年はドラゴンに命を与えた。ドラゴンは少年に未来を与えた」

帝国アラゲイシアは、かつてエルフ、ドワーフが人間と共存する平和な土地だった。しかし、ガルバトリックス王の悪政のため、混乱の世にあった。17才の少年エラゴンは、ある日、森の中で青い石を見つける。その石はドラゴンの卵で、エラゴンはドラゴンライダーとして選ばれたのだった。そのため、叔父は殺され、王の手先からねらわれることとなった。エラゴンは、語り部ブロムとともに、反乱軍の砦であるヴァーデンに向かうのだった。

娯楽として見たら引き込まれる
「ロード・オブ・ザ・リング」や「ナルニア物語」など、架空の世界で、混乱の世を沈める勇者。似たような設定だなと思った。ゲームの世界のような感じもある。家族みんなで見るならいいんじゃないかな。この終わり方はまだ続くということらしい。10代の青年が書いた作品がヒットしたみたいだ。エルフとは何か、ドワーフとは何か。調べてみたら、ちがう種族だって。それらが共存できていた平和な時代をとりもどすために、勇者が現れ戦うんだ。現代がそれだけ不安定なのかを物語っているのかもしれない。そして戦うことが大前提なのだ。悪がいる。映画の中は、だれが悪なのかはっきりしている。現実はそうじゃない。混沌としている。悪だと思っていた者が実は優しさを見せたり、正義だと思っていた者がひどいことを平気でしたり、誰かを犠牲にする。スパッと悪と正義と区別できたらどんなに楽か。映画のようにゴールが見えて、勇者はみんなの期待を背負って旅立つのだ。

国王の兵隊は国民では
冒頭で、兵士たちが若者を軍隊に入れるために集めているシーンがあった。あの若者たちは、いつかエラゴンたちと戦うのだろうか。「娯楽としてみるなら・・」とは、そんなこと考えないで見るなら、ということ。でも、死んでいく者は多くは命令で仕方なく戦っているのだと思う。特に国王の軍隊は、脅されて動いているだけに、下々の者は心がないロボットのように戦っているか、仕方なく戦っているにちがいない。それに、それぞれの兵士には家族があって、心配しながら帰りを待っているとしたら、正義のためとはいえ、彼ら兵士を殺せますか。
反乱軍は、またちょっとちがう。無理矢理集められたのではなく、自分の意志で集まったのだ。心があるだけに意欲も大きく、戦い方も冷静さがある。
どちらも同じ国の同じ人間だとしたら、悲しいよね。操っている者をバサッとやったら終わりなんだけど、そこまでいくのに多くの犠牲がいる。エラゴンはその犠牲の下に戦っているんだ。

インターネット予約
最近便利になったよね。去年、「男たちの大和」を見ようと出かけて行ったら、すでに満席だった。しかたなく「あらしのよるに」に変更。1月1日はファーストデーだから、多いんだ。今年はそうならないように「インターネット予約」をした。昨年はやり方がよくわからなかったのだ。ちゃんとファーストデーの1人1000円で見られるし、席も確保できる。ただ席は選べない。自動的に決まってしまう。中学生が1人いるから、割引券を使ったら800円になるんだけど、万が一のことを考えたら、この予約は安心だ。メンズデーも1000円でOK。2日前から自宅のパソコンでできるんだかた、うれしいね。

うさぎの毛アレルギーかも
うさぎの世話をした後は、どうも息苦しい。鼻炎も起きやすい。体がかゆくなる。3回連続だから、たぶんまちがいないだろう。今までこんなことなかったのに。うさぎだけとは限らないかも。もしかしたら「動物の毛」みんな当てはまるかも。動物好きなのになあ。
うさぎって穴を掘るんだ。深い穴を掘っていて、エサも土もぐれだった。いつも埋めてしまう。寒いからか、それとも本能か。

公式サイト「エラゴン 遺志を継ぐ者」

チャ・テヒョンのハッピー☆クリスマス

2007年01月02日 | コメディ

2003年 韓国 110分
■原題「Happy Ero Christmas」
■2006.12.30 wowow
■監督 イ・ゴンドン
■出演
  チャ・テヒョン(ソン・ビョンギ)
  キム・ソナ(ホ・ミンギョン)
  パク・ヨンギュ(パン・ソクト)
  ホン・ギョンイン(ノ・ドンチュル)
  キム・ジヨン(パク・ヒャンスク)
  イ・チョンア(イ・ヘミン)

《story》
ユソンの温泉街にはヤクザがいた。ビョンギが少年のとき、熱い湯船の中に、ヤクザの親分が投げ入れた。その悔しさから、ビョンギは警察官になった。ある時、あこがれのボーリング場のミギョンが、ふられて酔っぱらっていて、パトカーに乗せたことから、ミギョンへの思いは一気に強まった。ある時ミギョンは、屋上からつばをはいたら、ヤクザの親分に当たってしまった。親分は、幸運の印だと思い、ミギョンにアタックを始める。ビョンギは、ヤクザの親分を逮捕することに執念を燃やしていた。さて、この三角関係はどうなることやら。

キム・ソナがやせていた
「私の名前はキム・サムスン」に出ていた韓国の女優だけど、このドラマに出るために太ったんだと聞いた。確かに、この映画ではそんなに太っていない。コメディとしての彼女の演じ方は同じだった。役者というのはすごい努力家だと思った。「敬愛なるベートーヴェン」の主人公エド・ハリスは、ピアノや指揮を猛勉強したようだ。「フラダンス」の蒼井優は、フラダンスを猛練習したとか。その役になりきるためには、そんな技術も身につけないと、見る側はすぐについてくる。ごまかしているな、ってわかってしまうとおもしろくなくなる。本気で成りきって演じようとしている俳優はすごいし、見ていてよく伝わってくる。

韓国はキリスト教って多いんだ
「恋する神父」や「Happy Together」などもそうだったなあ。教会が出てくる。けっこうキリスト教を信じる人は多いらしい。元々儒教が基底にあるみたい。でも、仏教はどうなんだろう。中国から朝鮮半島を経て日本に伝わってきたと習った。どちらかというと韓国は仏教というイメージが強いんだけど。
私もキリスト教がいいなあと思っていた。でも、あの十字架に掛けられているキリストを見ると、つらくてもがまんしなさいと言われているようで、もっとつらくなる。神社に行けば、「○○誕生おめでとうございます」なんて、だれを神様あつかいしているのかといやになる。仏教は死んだ人を仏として敬うんだよね。墓参りすることは、仏教への道。初詣は、神様への道。クリスマスはキリスト誕生を祝うのかな。なんか私はわがままなのかもしれない。でも、心を解放してほしい。何かにすがりたい。でも、裏切られそうで、従わなければ罰をあてるぞと脅されそうで、踏み込めない。下ばかり見て、時折天を仰いで、私の神はどこにいるんだと探している。