■1992年 日本 101分
■2007.1.6 BS2
■監督 山田洋次
■出演
渥美清(車寅次郎) 倍賞千恵子(さくら)
風吹ジュン(蝶子-理髪師) 吉岡秀隆(満男)
後藤久美子(及川泉) 永瀬正敏(蝶子の弟-竜)
夏木マリ(泉の母-及川礼子)
《story》
東京のCD店で働く泉を自宅に招く満男。翌日、泉は友人の結婚式のため、宮崎に飛ぶ。式のあと観光していると寅に出会う。寅は、床屋の蝶子と親しくなり、世話になっていた。寅と蝶子がいっしょにいたので、気をきかして去ろうとしている泉を引き留めようと走って寅が転び足にけがをする。救急車で運ばれ、泉がとらやに電話するが、満男が大怪我だと勘違いして、宮崎に飛ぶ。蝶子と寅、そして泉と満男。それぞれの恋の行方は・・・。
もどかしい恋は、もう過去のものなのかなあ
満男と泉のような恋は、今はあまりないのかな。あきらかに好きだとわかっているけど、それを言葉に出さないから、進展しない。偶然の機会や必然の理由がなければ会えない。お互いの気持ちはわかっているのに、もどかしい恋。今はきっとストレートなんだろうなあ。「好きだ、つきあおう」って始まるんだろうな。昔は気になる人がどこかにいたもんだけど、今は一瞬目がいってもそれまでで終わってしまう。恋いこがれることがなくなった。さみしいものだ。まあ。そんな恋をしたら、今の自分が壊れてしまうかもしれない、そんな不安がどこかにあってブレーキをかけているんだろう。
この映画は次第に満男が中心になってきたね
寅さんの動きが鈍くなってきたような気がする。第1回の寅さんから20年たってるから、寅さんも年だよね。孫がいてもおかしくないよね。それにおばちゃんもおいちゃんも、かなり老齢で以前よりほっそりしていて、活気がなくなってきた。午前様は、縁側のシーンだけになってしまった。博も中年太りだしね。若い満男が必然的に出てくるんだね。もし寅さんに変わって満男がその役割を果たすとなると、泉ちゃんと別れなければならない。今回はそんな場面なのかなと思った。満男のさまざまな恋失恋の話になっていくのだろうか。
二学期制って必要なの
今、広島で話題になっている二学期制。だれもやりたくないのに、教育委員会だけがごり押ししている。メリットなんてない。夏休みと冬休みをけずって学習の時間にしようとしているのかも。10月が前期のおわりだから、夏休みは成績をもらって過ごす今までとちがってくる。学期の途中の長い休みという感じだ。だから、学習の場に変わっていくだろうな。冬休みだってそうだ。学期の途中の休みだ。中三なんて大変だ。前期の成績で内申が決まる。2学期がんばるるという今までのやり方では通用しなくなる。前期と後期の休みは3日~5日しかない。気持ちの切り替えができるだろうか。今までは長い休みがあって、気持ちを切り替えてスタートしてこれたのだけど。学校が自主的に二学期制を始めようとしているように見えるかもしえないけど、先生の多くはやりたいと思っていない。みんな仕方なくなのだ。よその県では、二学期制をやって、よくなかったから三学期制ももどしたところもあるという。失敗を見ずに取り入れる制度。広島だけでなく、日本はよくこんなことをするよね。変なの。