そよかぜから-映画

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人生は、奇跡の詩

2007年01月16日 | ラブロマンス/青春


2005年 イタリア 114分
■原題「La Tigre e la neve」
2007.1.13  シネツイン2
■監督 ロベルト・ベニーニ
■出演
   ロベルト・ベニーニ(アッティリオ・デ・ジョバンニ)
   ニコレッタ・ブラスキ(ヴィットリア)
   ジャン・レノ(フアド)
   トム・ウェイツ(トム・ウェイツ)
   エミリア・フォックス(ナンシー)
   ジャンフランコ・ヴァレット(アッティリオの弁護士)

《story》

「心が君に届くまで、僕は愛を送り続ける」

2003年、イラク戦争が起こる少し前のローマ。アッティリオは詩人で、大学でも詩の講義を行っていた。アッティリオは、毎晩愛する彼女と結婚する夢を見るのだった。現実でも彼女と結婚し、二人の娘がいたのだが、彼の浮気で、彼女とは別居中だったのだ。彼は、何度も彼女に再び愛の告白をするのだが受け入れてもらえなかった。ある日、彼女がイラクでけがをして入院しているという連絡を受ける。イラクとアメリカとの戦争が始まったのだ。イラク行きの飛行機はすべて欠航。アッティリオは彼女を助けるために、赤十字のボランティアに入り込み、バクダッドを目指すのだった。彼女は脳水腫で意識不明。薬品がなく、このままでは死を待つだけだった。アッティリオは必死で薬品を探し回るのだった。果たして彼女を助けることができるのだろうか。

この人の愛の表現
「ライフ・イズ・ビューティフル」のときと同じように、よくしゃべる。ときどき、ちょっとだまっていて・・・と思うときもあるけど、この人の独特の愛の表現だと思う。そして心に残る。しゃべるチャップリンのような感じで、ほのぼとした愛情が伝わってくる。思いはストレートで心の中がにじみ出てきて、甘えた雰囲気を漂わす。まさにチャップリンみたいだ。あのステテコのような出で立ちで、結婚式をあげるシーン、たくさんの医療品持って、バイクで走るシーン、それにラストの、ペンダントを見て、「私を助けてくれた人はあなただったの」と分かるシーンは「街の灯」そのものだ。ただ、イラク戦争という現実を背景にしているが、どこか無理があるような気がする。

あんなに一途に愛せること
それはうらやましい限りだ。浮気も、ヴィットリアをもっと愛するための通過点だったのかもしれない。ほんとに大切な人だと思ったら命がけだ。異国の地でも、たとえそれが危険な戦場でも助けに行きたくなる、守りたくなる。そう思うことができて、疑うことなく本気で行動できることが、どんなに幸せなことか。どうしても、自分がかわいくなるし、そこまで勇気が出ない。願っていても、一線を越えられない。その自己矛盾の渦の中から、永遠に抜け出せないでいるのだ。まっすぐ見れないし、まっすぐ見ていても横が気になる。そばを可愛い女性が通れば目が向く。でも、その人を愛すことは、まずない。「一途に愛する」それができたら、人生を最高のものに変えることができるだろう。

公式サイト「人生は、奇跡の詩」

 何も覚えていない、覚えられない
昔から頭が悪くていろいろ困っている。まず、登場人物の名前が覚えられない。洋画だと顔が覚えられない。正確な台詞や、背景となる町の名や、店などの名前が覚えられない。おもしろかった映画も、1年たてばかなり内容を忘れている。昔見た映画は、初めて見るような感覚だ。ところどころ見たような感じしか残っていない。題名を見ても、思い出せない。私は病気なんだろうか。いつもぼーっとしている。昨年、脳ドックを受けたが、異常はなかった。覚えられない、はっきりとした言葉で記憶に残らないと言うことは、語れないということなのだ。会話に入れない。自分も見ていて、感動したのに、「感動した」と言えても、ただそれだけで終わってしまう。この記憶障害は、わたしの生活すべてに影響している。私が、微かに記憶しているのは、霞のような雰囲気であり、言葉に表せない香りのようなものだけ。悲しくなってくる。せめてできる範囲で記憶を残したいと思って始めたこのブログが1年たちました。