そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

フライ,ダディ,フライ

2006年09月18日 | 人間/社会派ドラマ

2005年 日本 122分
■2006.9.18 wowow
■監督 成島出
■出演 岡田准一(パク・スンシン) 堤真一(鈴木一) 須藤元気(石原勇輔) 星井七瀬(鈴木遥) 塩見三省(平沢章吾) 松尾敏伸(南方) 愛華みれ(鈴木夕子)

《story》

「大切なものをとりもどす、最高の夏休み」

鈴木は、娘と妻と笑顔あふれる家庭を築いていた。しかし、ある日、その娘が暴力をふるわれ傷つけられた。娘はおびえ、家庭はひびが入った。鈴木は、包丁を持って、娘に暴力をふるった石原の高校に押し掛ける。しかし、鈴木が行った高校は隣の高校だった。出くわしたパクに包丁を奪われやられてしまった。事情を聞いたパクたちは、鈴木の対戦の手伝いをすることにした。鈴木のけんかの猛特訓がはじまる。相手の石原はインターハイまでいったボクシングの名選手。果たして勝てるのだろうか。

◎権力に立ち向かう物語はスカッとする。お金で解決しようと渡されたお金をたたきつけ、堂々と正義の鉄拳をふるう。冷静に戦い、打ちのめしたら終わる。でも、あの後、大物代議士が動いて、また権力にものを言わせ、家族の上にのしかかってくるのだろうな。いわゆるいじめだよね。日本は政治家が堂々と弱い物いじめする社会。自殺者は多く、国の失敗のとばっちりを受け苦しむ人多数、権力のもとにルール無視の行いがまかり通る。子どもに誇れない社会。それでいて教育改革だと、物言わせぬ人間づくりに励む。だからこそ、しっかり鍛えて飛びたいよね。

公式サイト「フライ,ダディ,フライ」

レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語

2006年09月18日 | ファンタジー/アドベンチャー


2004年 アメリカ 109分
■原題「Lemony Snicket's A Series of Unfortunate Events」
○アカデミー賞 / 第77回(2005年)メイクアップ賞
■2006.9.18 wowow
■監督 ブラッド・シルバーリング
■出演 ジム・キャリー(オラフ伯爵) メリル・ストリープ(ジョセフィーンおばさん) エミリー・ブラウニング(ヴァイオレット・ボードレール) リーアム・エイケン(クラウス・ボードレール) カラ・ホフマン(サニー・ボードレール) シェルビー・ホフマン(サニー・ボードレール) ジュード・ロウ(レモニー・スニケット)

《story》

「どんな不幸もふっとばせ、知恵と勇気の三姉弟妹」

長女のバイオレットは14才で発明の天才、長男のクラウスは家にある本をすべて読み、暗記していた。次女のサニーは2才で何でも噛むくせがあった。裕福な家庭で不自由なく暮らしていた。しかし、ある日家が火事になって消滅。両親も死んでしまった。そこからが不幸の始まりだった。三姉弟妹は遠縁にあたるオラフ伯爵の元に引き取られることになった。オラフ伯爵は3人を殺して遺産を取ろうと企てていた。気づいた3人は逃げ出すのだが、役者のオラフ伯爵は変装しながらも、次の引取先まで追いかけてくるのだった。三姉弟妹の不幸はどん底に達しようとしていた。

◎家を焼かれ、両親を殺され、命をねらわれる三姉弟妹は、確かに不幸かもしれない。でも、見方を変えてみたら、けっこう恵まれている。まずは遺産がある。それぞれに特技がある。窮地から必ず抜け出している。だとすると幸運の持ち主だ。題名ほど、不幸を感じない。悲壮感はない。何をやってもうまくいかず、だれからも愛されず、孤独に生きている人と比べたら、こんな幸せなことはないよ。うらやましいくらいだ。

三姉弟妹の不幸の元ははっきりしている。オラフ伯爵さえいなくなれば、三姉弟妹は安心して暮らせる。考え方を変えれば、オラフ伯爵がいたから、三姉弟妹の結束が強まったとも言えるかもしれない。それにしても、遠縁の親戚は特異な人ばかりだな。まあ、この三姉弟妹もその仲間入りできるだけのものを持ってるからね。

公式サイト「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」