■2005年 フランス/アメリカ 103分
■原題「Danny the Dog(Unleashed)」
■2006.9.2 wowow
■監督 ルイ・レテリエ
■出演 ジェット・リー(ダニー) モーガン・フリーマン(サム) ボブ・ホスキンス(バート) ケリー・コンドン(ヴィクトリア) ディラン・ブラウン
《story》
5才のときに誘拐され、戦うことをだけを教えられ、犬のように育てられたダニー。ダニーの首につけられた首輪が外されたとき、「殺れ」という主人の言葉とともに、ダニーは相手を冷酷にたたきのめす。ある時、そんなダニーの脳裏にピアノの旋律がよぎる。偶然出会った盲目のピアノ調教師からピアノの演奏を教えてもらい、その旋律はますますはっきりとよみがえっていった。そして、ダニーがけがをしたとき、ピアノ調教師のサムと姪のヴィクトリアが暖かく介抱し、ダニーの心の中でやさしさと過去が大きくはっきりと姿を現してくる。今こそ、過去にけりをつけなければならない。
◎普通のアクションとはちがう悲しいストーリーがあった。私はあまりアクションは好きではない。でも、こうして物語がしっかりしてくると、アクションが生きてくる。ちがったものに見えてくる。憎しみだけでなく、悲しみと優しさと、そしてピアノの旋律が織りなすアクションという、ちがった味がにじみ出てくる。
それも、その優しさをあふれ出して悲しみを包む人間、サムとの出会いがあったからこそ、織りなすことができたものだ。最後の、ヴィクトリアのピアノ演奏が、優しさが悲しみを乗り越え、奏でることができたメロディそのものなのだと思う。
公式サイト「ダニー・ザ・ドッグ」