そよかぜから-映画

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テラビシアにかける橋

2008年11月30日 | ファンタジー/アドベンチャー

2007年 アメリカ 95分
■原題「BRIDGE TO TERABITHIA」
■2008.11.24 DVD
■監督 ガボア・クスポ
■出演
   ジョシュ・ハッチャーソン(ジェス・アーロンズ)
   アンナソフィア・ロブ(レスリー・バーク)
   ズーイー・デシャネル(エドマンズ先生)
   ロバート・パトリック(ジャック・アーロンズ)
   ベイリー・マディソン(メイベル・アーロンズ)
   ケイト・バトラー(メリー・アーロンズ)
   デヴォン・ウッド(ブレンダ・アーロンズ)
   エマ・フェントン(エリー・アーロンズ)
   グレイス・ブラニガン(ジョイス・アーロンズ)
   レイサム・ゲインズ(ビル・バーク)

 《story》

「この橋を渡れば、またきみに会える」
「目を閉じて、心の扉を開いて」
「空想の王国(テラビシア)で、僕たちはかけがえのない時間を過ごした」


ある田舎町の11才の少年ジェスは、女の子の姉妹の中で、スニーカーも買ってもらえず、姉のお古を使わざるをえない生活だった。学校ではいじめられ、両親も自分をわかってくれず、慕ってついてくる妹も鬱陶しかった。ある日、隣に引っ越してきたレスリーに、かけっこで一等を奪われる。レスリーは、誰にも媚びることなく、自分の信念で行動していた。ジェフは、そんな彼女に惹かれていった。二人は、裏山の川にかかるロープで、その小川を超え、森深く入っていった。そこで、空想の王国を作りあげていた。灰色だったジェフの生活が、レスリーとともに明るくなっていった。休日、ジェフの絵画の才能を感じていた音楽教師に美術館に誘われ、レスリーのことを気にしながらもジェフは出かけていく。帰宅したジェフに、レスリーが小川に落ちて亡くなった知らせが届く。

 死で終わるのは・・・

確かにかけがえのない時間だと思う。ジェフの生活が一変した。きっとレスリーの生活もそうだと思う。ここに引っ越してくるまでのレスリーも、友達のいない仲間はずれの女の子。この森が二人を変えた。二人の波長があった。空想の世界は、ただそこにあるだけでなく、心地よい戦いを体験させてくれた。それは、今までの投げやりな自分との戦いでもあったのかもしれない。苦しい戦いではなく、レスリーとともに力を合わせるわくわくするような冒険だ。しかし、この二人で築いた空想の物語が、「死」で終わるのは何とも悲しい。ジェフにとっては、今までいつの間にか二人で身につけた成長を、今度は自分一人で試す時間。それは、妹との体験、守るべき人との空想の体験に変わっていった。ジェフにとっては、レスリーの死は乗り越えなければならない試練であり、新しい物語を作るスタートとなった。でも、レスリーにとっては、ただの死。それは悲しくつらいだけ。二人でもっとこの森で楽しく遊びたかったろうに。「死」はあくまでも「死」でしかなく、それが人生の苦難であれば、それはジェフだけに言えることで、レスリーにとっては人生の終わりに過ぎない。

 公式サイト「テラビシアにかける橋」

 「死」それは必ず身近にやってくるものである。ここ数年間はその影を感じない。感じてはいないけど、いつもそばにある。できれば見たくない。いつまでも影のままで、表には出てこないでほしい。東京にいる息子のことも心配だし、バイクに乗る息子のことも、妻や親や、さまざま人の死が目の前にこないでほしいと、いつも願っている。それらの死が来るのなら、それよりも自分の死が早くくればいいとさえ思っている。映画を見ていても、「死」の場面は敏感に感じてしまう。映画の中で、あの人はこのあと死ぬんだなとわかっていても、やっぱり涙が出てしまう。同じ場面を何度見ても同じ。これは年を取ったからなのかも。涙腺がゆるんでいるのだろう。できるだけ、たとえ映画の中でも簡単に人を殺さないでほしい。意味不明な考察になってしまった。


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