そよかぜから-映画

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タワーリング・インフェルノ

2008年12月20日 | ファンタジー/アドベンチャー


1974年 アメリカ 165分
■原題 THE TOWERING INFERNO
■2008.12.13 BS2
■監督 ジョン・ギラーミン  アーウィン・アレン
■出演
   スティーヴ・マックィーン
    (マイケル・オハラハン消防隊長)
   ポール・ニューマン(ダグ・ロバーツ)
   ウィリアム・ホールデン(ジェームズ・ダンカン)
   フェイ・ダナウェイ(スーザン・フランクリン)
   フレッド・アステア(ハーリー・クレイボーン)
    O・J・シンプソン(ハリー・ジャーニガン保安主任)
   リチャード・チェンバレン(ロジャー・シモンズ)
   スーザン・ブレイクリー(パティ・シモンズ)
   ロバート・ヴォーン(ゲイリー・パーカー上院議員)
   ロバート・ワグナー(ダン・ビグロー広報部長)
   ジェニファー・ジョーンズ(リソレッティ・ミューラー)
   スーザン・フラナリー(ローリー)  シーラ・マシューズ(ポーラ・ラムゼイ)
   ノーマン・バートン(ウィル・ギディングズ工事主任)
   ジャック・コリンズ(ラムゼイ市長)  ドン・ゴードン(カピイ)
   フェルトン・ペリー(スコット)  グレゴリー・シエラ(カルロス)
   ダブニー・コールマン(消防署長)

 《story》

「脱出できるか、救出なるか、今世紀最大のスペクタル・アドベンチャー」

サンフランシスコに138階建ての超高層ビルが誕生した。そのグラス・タワーのお披露目の日、81階の倉庫から配線板のヒューズから発火。ロバーツの設計通りに行われていなかったのだ。社長のダンカンの予算を押さえる方針に、義理の息子のロジャーが規格を落とした部品を指示していた。135階では、著名人が集められ、盛大なパーティーが行われようとしていた。社長のダンカンに、式の中止を申し入れたが拒否。火災はしだいに広がり、消防隊に連絡。社長が避難を指示したときは、すでにエレベーターでの避難は困難になっていた。隣のビルとワイヤーで連結し、一人ずつの救出が始められた。女子どもの避難が終わり、男の番になったとき、ロジャーたちが我先にと群がり、ワイヤーが切れた。火は135階に達しようとしていた。最後の手段は、138階にある水のタンクの爆破だ。ロバーツと消防隊長のオハラハンが、爆薬を仕掛ける。人々は自分の体を水に流されないように結びつける。爆発とともに大量の水が押し出される。多くの犠牲者を出しながらも、火の勢いは収まった。

 懐かしい映画だ

あのときは、未来を思わせる事故という想定だった。だから全てが新鮮に見えた。スティーブ・マックイーンやポール・ニューマンという豪華な顔ぶれが話題をさらった。しかし、時代の流れを感じざるをえない。今ならきっとあり得ない事故だろう。手を抜くなら、もっとちがったところだ。避難経路や避難の仕方についても、より安全な方法が確立していなければ、こんな建造物は許可されないだろう。あんなヘリコプターを使った救出もありえない。ワイヤーでの方法も、最後の水のタンクの爆破もありえない。たとえタンクを爆破したとしても、それほどの水は流れ出ないと思う。だから、完全に火が消えることはない。壮大なスケールのアドベンチャーであったのに、今では影が薄れてしまった。懐かしい音楽と、俳優だけが光っている。でも、人のことを大切に考えない人は、嘘をつきごまかし、いざというとき自分だけが助かろうとする。人のためにがんばろうとする人たちの、なんと輝かしいことか。

 今もそうだけど、子どものころからわがままだったなと思う。このタワーリング・インフェルノの音楽が入ったレコードを、がんで買ってもらった。たくさんの映画音楽が入った2枚組アルバムだ。ステレオセット、自転車、カメラ、バイクなど、ほしいものはとことんねだった。手に入れるまでしつこく言い続けた。だから我慢できない贅沢な人間になってしまった。あのレコードは今でもある。レコードをかける器機はないけど、大事に保管してある。けっこう買ったものは大事に使ってきた。白黒写真現像セットの道具も、ガリ版刷り印刷道具も大事に保管してある。つまらないパンフレットまで集めていた。欲しい物を手に入れたいと思うと同時に、けっこう手に入れたものは大事に使ってきたと思う。いつかあのレコードを引っ張り出して聴いてみたい。



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