そよかぜから-映画

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あゝひめゆりの塔

2007年09月16日 | 人間/社会派ドラマ


1968年 日本 127分
■2007.9.15 BS2
■監督 舛田利雄
■出演   
   吉永小百合(与那嶺和子)
   和泉雅子(比嘉トミ)  浜田光夫(西里順一郎)
   遠山智英子(山城由美子)  
   乙羽信子(与那嶺ハツ)  浜川智子(渡嘉敷光子)
   高樹蓉子(新屋民子)  音無美紀子(山辺順子)
    笹森みち子(新垣勝江)  
   伊藤るり子(佐久川ヤス)
   柚木れい子(国吉菊枝)
   太田雅子(島袋ツル)  秋とも子(真栄田昌子)
   北島マヤ(仲宗根久子)  木川能子(外間珠代)
   後藤ルミ(当間陽子)  寺島君枝(安里幸子)  小池修一(与那嶺武)
   中村翫右衛門(野口貞信校長)  青木義朗(岡本栄一)
   二谷英明(昭喜名秀雄)  小高雄二(東風平恵祐)  小泉郁之助(中田文彦)
   鴨田喜由(奥間宗専)  小柴隆(宮平隆国)  八代康二(糸洲武市)
   森塚敏(加納浩司)  久遠利三(平良川四郎)  三条泰子(泊貞子)
   市村博(具志竪)  藤竜也(泉川)  長浜鉄平(田原)  和田浩治 (太田少尉)
   郷えい治(杉山中尉)  高品格(沢田軍曹)  東野英治郎(仲地国民学校校長)
    崔蘭郷(伊敷看護婦)  渡哲也(青年)  嵯峨善兵(大山少将)
   内藤武敏(青年の声)

 《story》

昭和18年(1943年)沖縄、師範女学校の和子たちは運動会を楽しんでいた。しかし、戦局は悪化、サイパン島が玉砕、B29戦闘機が飛来するようになった。子ども達の本土への疎開として対馬丸が出航したが、撃沈されてしまい、引率の和子の母も行方しれず。島には非常戦時体制が取られ、和子たちも臨時看護婦として、男子学生も鉄血勤皇隊として陸軍につくことになった。昭和20年、和子たちは証書のない寂しい卒業式を行った。間もなく、米軍が上陸。傷を負った兵士の治療は、薬品も包帯も底をつき、麻酔なしでの切断も行われた。米軍は攻撃に押しやられ、南に移動。戦闘機に撃ち殺されたり、がまに投げ込まれたガス弾にやられたり、次々に仲間は死んでいった。生き残った和子とその友人は、岸壁で手榴弾を使い自殺し果てた。

 だれもいなくなった
古い映画だし、吉永小百合主演ということもあってか、なんだか綺麗すぎる感じがした。沖縄の方言ではなく、東京の女子校のお嬢様言葉に違和感を感じる。それに、先生と生徒の絆、ほのぼのした恋愛感情、死んでいくもののはかなさ悲しみ、つらいなあさみしいなあと終わっていく。戦争の悲惨さは十分あるのに、まっすぐに感じることができないのは、こんなにさわやかだったんだろうかと疑問に思うから。
でも、吉永小百合さんはきれいだった。きっとこの人が出るのだからということが前提にあったのだと思う。反戦だけど美しさで覆わなければいけない映画。もっとどろどろとした人間のぶつかり合いがあってこそ、現実味がある。冒頭の青年の主張は何だったのだ。渡哲也の宣伝なのか。



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