■2008年 アメリカ 142分
■原題「CHANGELING」
■2009.3.1 TOHOシネマズ緑井
■監督 クリント・イーストウッド
■出演
アンジェリーナ・ジョリー(クリスティン・コリンズ)
ジョン・マルコヴィッチ(グスタヴ・ブリーグレブ牧師)
ジェフリー・ドノヴァン(J・J・ジョーンズ警部)
コルム・フィオール
(ジェームズ・E・デイヴィス警察本部長)
ジェイソン・バトラー・ハーナー
(ゴードン・ノースコット)
エイミー・ライアン(キャロル・デクスター)
マイケル・ケリー(レスター・ヤバラ刑事)
ピーター・ゲレッティ
《story》
「どれだけ祈れば、あの子は帰ってくるの---。」
「ある日突然消えた息子。5か月後に帰ってきた彼は別人だった。
1928年、ロサンゼルス。魂で泣く本当にあった物語。」
クリスティン・コリンズは、9才の息子ウォルターとロサンゼルス郊外で暮らしていた。クリスティンは、電話交換手の仕事をしていた。ある日、休日の仕事を頼まれ、息子のウォルターを家において出かける。仕事を終えて帰宅したが、ウォルターが家にいない。警察に捜索願を出すが、ウォルターは見つからない。5ヶ月後、息子が見つかったと連絡を受ける。駅で出会った子どもは息子ではなかった。しかし、新聞には、親子の再会として掲載される。警部に、息子ではないと告げるが、取り合ってくれない。追い込まれていくクリスティンに手を差し伸べたのは、警察の横暴な権力に立ち向かっている牧師だった。クリスティンは、自分の子どもがわからなくなった精神異常の患者として病院に送られる。牧師の協力で病院から解放される。その後、農場から多数の子どもの死体が発見され、ウォルターも関係している可能性が出てきた。早く幕を引きたい警察。息子は生きていると信じるクリスティン。数年後、新たな真実が・・・。
権力に立ち向かう
権力をかざす者に対して怒りを覚える。真実が覆い隠され、偽りが現実のものとして事実と化していく。だれか一人の人間の思うように世の中が動いていく。腹が立って仕方ない。でも、別な味方をすれば、そんな権力のない弱い人間の戯言なのかもしれない。苦しみや悲しみを背負ったまま埋もれていく人々を救いたい。そうでなければ、力のない弱い人間の妬み。
何が真実か見極める力が必要だ。映画だから、それがよく見えるようにしてあるが、現実の中では、わからない。精神に異常をきたした母だと言われたら、そう見える。自分の目も耳も感覚も当てにはならない。だれかが大声で「そうだ」と叫べば「そうだ」と思う。ちがうと言えば、ちがうと思う。権力に立ち向かう以前に、自分を信じる力、行動力が、道を切り開く。立ち向かうのではなく、自分の道を切り開くのだ。
公式サイト「チェンジリング」
自信を持つこと。堂々と前を向いて歩くこと。壊れるかもしれない、落ちるかもしれないと、怯えながら前には進めない。若い頃の、何の怖いものもない行動力。失敗してもすぐに立ち直れるずぶとさが必要だ。失敗してもいい。おどおど進むより、堂々と元気良く歩こう。無理して走る必要はない。でも、壊れる心配は無用。ただ、準備は必要だ。