そよかぜから-映画

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男はつらいよ44 寅次郎の告白

2006年12月27日 | コメディ


1991年 日本 104分
■2006.12.24 BS2
■監督 山田洋次
■出演
  渥美清(車寅次郎)  倍賞千恵子(さくら)
  後藤久美子(及川泉)  吉岡秀隆(満男)
  吉田日出子(聖子)   夏木マリ(及川礼子)

《story》
泉が、就職のために東京にやってくる。高校の音楽の先生の紹介だった。満男といっしょに会社を訪問するが、いい返事はもらえず、泉は名古屋に帰る。その後、泉は、母親の再婚に素直になれず、家出をする。向かった鳥取から、満男に手紙を出すが、心配になった満男は、鳥取に飛んでいく。泉は偶然寅に会う。鳥取砂丘で、泉と満男は再会する。そして、寅の古い知り合いの旅館に行く。その女将の聖子は、かつて寅が好きだった人で、寅をふり二枚目の板前と結婚したのだった。その夜、二人で酒を飲みながら、その主人が死んだこと、聖子が幸せではなかったことを知る。次の日、思いを残したまま寅は、泉や満男と鳥取を後にした。

ワンパターンなんだけど
きっと次はこうなるな、と先がわかるんだけど、それでも笑えるし、わくわくしてしまう楽しさがある。きっと寅から電話がかかるぞ、きっと寅が帰ってくるぞ、泉ちゃんがやってくるぞ、寅と出会うぞ、そんな見え見えのストーリーでも見たくなる、寅さんに会いたくなる、不思議な映画だなと思った。そう思うのは私だけでしょうか。ラストは青空にたこがあがる。とららに届く手紙。旅先で寅さんの明るい声。ああ、終わったなあってあったかい気持ちになる。そして、また見たくなる。

旅に出たいよ
旅は逃避・・・大学のユースホステルサークルで、そんな論議をしていたな。逃避だと言えば、旅に出ることがしんどくなる。追求なら、意欲を感じるし、希望や夢がある。旅には両方あるんだなあ。できれば、自然や歴史や文学などを求めて、でかけたい。そこで何かをつかみたい。けっこう、そう思えば思うほどでできないんだよ。そんなに気負わず歩き始めるほうがいいんだと思う。昔の寅さんは、逃避の旅だったような気がする。でも、最近は追求に変わってきている。あまり意識しないで、気負わないで、じっと見て、じっくり聞く。話したくなったら、話していいよ。それまで、楽しく飲もうか。