そよかぜから-映画

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男はつらいよ43 寅次郎の休日

2006年12月24日 | コメディ

1990年 日本 106分
■2006.12.17 BS2
■監督 山田洋次
■出演
  渥美清(寅次郎)  倍賞千恵子(さくら)  
  後藤久美子(満男の恋人-及川 泉)
  夏木マリ(泉の母-及川礼子)
  寺尾聰(泉の父-及川一男)
  吉岡秀隆(満男)
  宮崎美子(幸枝・及川一男の愛人)

《story》
大学生になった満男。名古屋から、泉が父親を訪ねてやってきた。満男と泉は会社を訪ねるが、泉の父は会社を辞めて、九州の日田に行ったことがわかった。新幹線に乗る直前、あきらめきれない泉は日田に向かうことを満男に打ち明ける。満男は泉が心配で新幹線に飛び乗る。
泉を心配してとらやを訪ねた母の礼子は、そこで寅と会い、二人で夜行列車にに乗り、満男たちを追いかける。泉は、日田で父に会うが、女性と暮らしていている幸せそうな父を見て、その場から去る。そこで、寅たちと出会い、4人で宿に泊まる。まるで家族尾のような楽しい一夜を過ごす。次の日、泉と礼子は朝早く宿を出る。

まるで家族のような一夜
それも楽しい雰囲気にできる人が必要だね。それが寅さんだ。今回は、満男と満男のガールフレンドの泉と母の礼子だった。寅さんは、だれとでも家族のように酒を飲む。初めての家でも、家族のように慕われ、もてなしを受ける。日田の旅館で家族のようにとあらためて思ったのは、満男の目から見て、そうだったのだと思う。寅さんがそんな場を作ってくれたと言ってもいい。楽しく酒が飲めて、おもしろい話ができて、みんなを満足させられる寅さんはすばらしい。自分がどう思われているかなんて、ねちねち考えない。自分も楽しみ、まわりの人に気を配ってるんだ。それが自然なあったかい雰囲気をつくるんだと思う。酒が飲めたら少しはちがうのかな。

日田の町、葛飾の参道
行ってみたいなあ。映画のロケ地を歩いてみたい。一人旅かな。後ろ髪をひかれるような思いで、一大決心をして家を出ないといけないなあ。お金はないから、車で寝泊まりしながら、のんびり歩いて映画の雰囲気に浸りたいなあ。
日田の町は行ったことがある。と言っても通り過ぎただけだけど、渓谷の温泉街は少し歩いた。宿の中に、大分と福岡の県境があるところも見たことがある。カメラの位置ってよくよく考えてあるんだろうなあ。人の視線だけでなく、高い位置からの背景や何かを一緒に入れる撮り方などで、風景が生きて見える。行ったら、きっと何気ない所なのかもしれない。
葛飾の帝釈天や参道も歩いてみたい。江戸川も見てみたい。映画の中の様子とあまり変わらないうちに行ってみたい。家族はみんな反対するだろうなあ。いつも一人で見ている寅さんです。だれも興味ないみたい。歩けるうちに一人でも行ってみたいなあ。

懐かしい夜行列車
寝台車に乗ったのは30年以上も前だ。家族で旅行に行ったときに乗った。箱根に行った。富士山を見た。まだ、あまり自動車に乗ったことがなかった時代。旅行と言えば、船や汽車だった。流れる風景をじっと見ていた。見ているだけで楽しかった。今は、どこに行くにも自動車。飲みに行くときくらいかな。バスや電車に乗るのは。新幹線や飛行機、列車なんて、何年かに一度あるかないか。荷物を考えたら、自動車が便利だ。重い荷物を持って移動するなんてしんどい。でも、夜行列車はもう一度乗りたい。乗って、窓の外の流れる風景をじっと見ていたい。ひとりで、きっとあきることなく見続けているかも。あのもの悲しい雰囲気が私には似合っているのかもしれない。