「許すこと」の意味

2010年12月18日 | 言葉 -


 弱者は、人を許すことができない。

 許すことは、強さの裏返しである。


                        <by マハトマ・ガンジー>


  


「もう何年もボーナスが出ていないですよ」と嘆いていた「熟男の仕事関係の人」。
正社員でありながら、現実は厳しいのだろう~と、慮っていたら・・・・
社長の自宅ですべてが決まっているようで、息子の会社の資金の使い方について
愚痴や不満をもらしていた。
「モチ代も出してもらえないので、正月がこせなくて・・・(笑)」
そう嘆いていた人に、スーパーの店頭に、お供え餅が出回っていたので、
その会社の人:二人に(もちろん自腹で)プレゼントをした。
モチを飾るときに使う紙に、わからないように小さな文字を書いて・・・・
「モチ代がなくても、心が豊かであれば、年は気持ちよく超すことができます。
 お互いに、幸せな日々をすごしましょう。来年もどうぞよろしくお願いします」
大爆笑となり、私のブラックジョークも大うけに受けてくださり、何よりだった。
こういうことも、嫌味にとられない人たちだと思ったので、心ばかりの気配りだったが、
そのまま受け取っていただいて良かったと、(ひそかに)思っている。

私としては、単なる冗談ではなく、「元気を出してね」という意味合いが強かった。



しかし、弊社も、その会社もそうだが・・・・
会社の資産や資金は、会社のメンバー全員のものであり、会社経営者だけが、
自由に使える権利を擁するというのも、間違った話である。

会社の私物化は、家族経営会社には ありがちなことではあるが・・・
せめて数万円のモチ代ぐらいはボーナスに出してあげてほしいものである。
変な仕事に出資したり、御曹司のわがままで「大赤字」を だすぐらいであれば・・・。

なんとなく、身につまされる話だったので、ついモチをプレゼントしてしまった。

モチにかけて、「モチベーションは、いかがですか?」という問いかけに、
「そんなもの全くないですよ、モチベーションなんか(笑)」と答えられた。
これもまた、ビジネスマンとしては切ない現実だ。
もし、本当であれば・・・・仕事や、日々の生活状態に影響を与える事実である。



しかし、彼らも、私たちも、「立場」というものがあり・・・

思ったことも言えず、行動にも起こせないのが、特に長い年数の間、所属している
正社員に言えることかもしれない。
彼らには、気楽な立場の私とは違う“何か”が存在するようにも感じたし・・・
会社に対する「割り切り」や「あきらめに近い感情」を感じ取ってしまったのも
事実である。

足元を見つめる作業と、天秤にかけて判断することと・・・・
何よりも「許すこと」。
でなければ、ストレスがたまってしまって、どうしようもなくなってしまうだろう。

人それぞれに、最善の方法を選択して、自分の対処方法を考えていくしかない。

今年も、家族全員で、穏やかに年を越すことを一番に考えた場合は・・・・・。




明日も、私は・・・より前向きに生きるために、いつくか「許していくこと」に
挑戦しながら、仕事をしなければいけない。

日曜日だが、大切な仕事がひかえている。

「許せるもの」なら、「許すこと」も大切で、自分の中で 一つの線を引けばよい。
そうすることで、自分も周囲も・・・楽になっていくのであれば・・・・・ 実は ・・・
こういう作業も、自分の精神状態の保持のため(あるいは現場を円滑にするため)
必要なことの要素に成り得るときがある。

私が、穏やかに・・・・この年を越すためには・・・・。