七夕(たなばた、しちせき)
中国、台湾、日本、韓国、ベトナムなどにおける節供。五節句の一つにも数えられる。旧暦では7月7日の夜。
日本では旧暦7月15日前に行うことがおおい。
古くは「七夕」を棚機・棚幡(たなばた)と表記した。
七夕とはお盆行事の一環でもあり、精霊棚とその幡を安置するのが7日の夕方であることから7日の夕で「七夕」と書いて「たなばた」と発音するようになった。
中国での行事であったが奈良時代に日本に伝わり、もとからあった日本の棚機津女(たなばたつめ)の伝説と合わさって生まれた言葉である。
そのほか、牽牛織女の二星がそれぞれ耕作・蚕織をつかさどるため、それらにちなんだ種物(たなつもの)機物(はたつもの)という語が「たなばた」の由来とする江戸期の文献もある。
午前1時頃には天頂付近に主要な星が上り、天の川、牽牛星、織女星の三つが最も見頃になる時間帯でもある。全国的には、短冊に願い事を書き葉竹に飾ることが一般的に行われている。
他方、商店街などのイベントとしての「七夕まつり」は、昼間に華麗な七夕飾りを通りに並べ、観光客や買い物客を呼び込む装置として利用されている。
夜間の風習や神事などを余り重視しないことが多い。
短冊を記入させて笹飾りにつけるような催し事に終始。
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