磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

いいたかことのいっぱいあっと

2010年05月21日 | 読書日記など
『いいたかことのいっぱいあっと』
   江口保・著/クリエイティブ21 1998年

著者は、「ヒロシマ・ナガサキの修学旅行を手伝う会」を主宰しておられましたね。



著者が生まれたころ。下「」引用。

「私が生れたのは一九二八(昭和三)年、金融恐慌のあらしが吹き荒れていた頃で、造船の街である長崎も決して例外ではなかったと思われます。そんな中、八人兄弟の次男として、今思えば大変な大家族の中で私は育ちました。-略-」

進学先ないので助教に。下「」引用。

「-略-当時、各学校に募集がきており、まず書類選考があったので、その段階でだめだっのではないかと思います。
 助教になったのは、希望ではなく一方的な命令でした。-略-」

大学進学は理科系のみ。下「」引用。

「学校へ行ったのは、陸軍士官学校・海軍兵学校とか、予科練といった人が多かったのです。新しい就職先もなく、進学しない人は、そのまま軍需工場へ行くほかなかったのでした。大学進学は理科系のみに許されていたのでする」

助教で軍事教練担当、週に3回だったという。

「昭和二十年八月九日午前十一時二分「私には記憶がないのです」」

しかし、傷跡が……。下「」引用。

「私が原爆によって受けた傷は、鼻柱を砕いた左眼の横の傷と口の右側の数条の裂傷や胸へのやや中央部に約二十センチメートルの木切れが刺さったものの他に、右眼の下に小さな木片が刺さり、前歯が一本すっかり抜けてなくなり、顔面と上半身一帯に無数のガラス片が刺さっており、また左の上腕部と左脇腹とにつながる形で火傷を負っていました。その後、いろいろなデータを見ると、爆心八百メートルの所で、爆風をおよそ秒速二百メートル。熱線は一平方センチあたり一キログラム、熱はこの近くで八百度、八百度の中でなぜ木造であったのに校舎が燃えなかったのか不思議ですが、とにかく火はつかず、それが今日、私が生き残っている理由です。」

佐賀で療養、リヤカーで3キロの道を通院、髪が抜けたという。

「死んでしまいたい」 下「」引用。

「まだ十七歳の、本来ならば青春真っ盛りにある少年です。それが、「お化け」のような顔になり、何も知らない子供たちの笑い者になったのです。本当に、いやな思いをしました。「死んでしまいたい」とも考えました。しかし、実際、そんな勇気も気力もありませんでした。今にして思えば、あの頃の苦しみにもよく耐えたものだと思います。」

自宅から通える距離にある佐賀師範学校(現在の佐賀大学教育学部)に入学。

就職、そして同僚の教師と結婚。

「「これ以上、原爆に関して学ぶ必要はない」「こんなふうに考える人がいるから戦争が始まるんだ」」

「定年前に退職し、広島に単身赴任」1985年。
広島のアパートは2Dで、関係者が泊まる。下「」引用。

「以前、修学旅行でお世話になった旅館から夏用の夜具を二組、詩人の原民喜さんのご遺族から三組、といった具合にの、多くの方のご協力を得て、アパートの部屋は素泊まりには充分のり簡易宿泊所になりました。」

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ABCCについて、坂本文子さんから話をきいたという。下「」引用。

「私は、もともとABCCについては良い話は聞いていなかったので、他の病院に行くことを何度かお薦めしました。
 そのうち、広島大学の付属病院にかわられましたが、その時の診断ではガンということで、病状はかなり進んでいたようでした。
 私は病院にお見舞いに行きましたが、まもなく退院され、家で休んでおられるようになりました。-略-」

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ビデオ『広島に川は流れる』(広島国際会議場に保管)のナレーション。下「」引用。

「西ドイツの子どもたちが、修学旅行で一度はベルリンを訪れ、あの厚い壁や監視塔の前で平和や祖国について考える機会をもつように、日本の修学旅行生も必ず広島を訪れ、平和やヒューマニズムや人類の将来に目を向ける日が来ることを、私太田川は心から願い、望みます」
 そして、そうあるようなヒロシマであって欲しい、と私は切に願います。」

証言の「機械化」 下「」引用。

「-略-貴重な臨場感があふれる被爆体験やその後の体験を通してどのように生きてきたかという証言者の生き様が、話の一部になってしまっているような感じを受けることさえあるのです。
 そのために、だれの話を聞いてもみな、流れは同じ、という証言の画一化とでもいうべき現象がおこっています。証言の「機械化」ともいえるでしょう。-略-」

加害責任をもとめられた語り部。下「」引用。

「被害者の痛みを心に刻みつけることが、戦争への憎しみ、加害に対する怒りの原点となると、私は確信しています。
 それは、加害・被害の間に、人間の痛み・優しさというもの介在させることであると思います。」

「教師のみなさん、業者まかせでなくもっと勉強をして下さい」







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さまよえる英霊たち-国のみたま、家のほとけ-

2010年05月21日 | 読書日記など
『さまよえる英霊たち-国のみたま、家のほとけ-』
   田中丸勝彦・著/重信幸彦、福間裕爾・編/柏書房2002年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「祀られる戦歿者をめぐる声なき声のフォークロア
在野の民俗学者執念の遺作
-永遠の「顕彰と賛美」が無縁ボトケを生む-」
「雲山万里をかけめぐり、
敵を破つたをぢさんが、
今日は無言で帰られた
み国の使命にぼくたちも、
やがて働く日が来たら、
をぢさん、
あなたが手本です
--文部省唱歌『無言のがいせん』より」



「祖霊神学」……。下「」引用。

「そして彼が、英霊という近代に問うことによって対峙しようとしていたもう一つの近代が、柳田國男以来、この国の民俗学が構築してきた「祖霊神学」であった。
 民俗学の「祖霊神学」(祖霊信仰論)のなかでは、まず死者の霊は、年忌明けまでは死者にの対する「記憶」がまつわる、個性を持った霊としてあり続ける。-略-逆に言えば、死者が祖霊となるためには、子孫を残し、家を永続させなければならなかった。祖霊となること、家が永続することこそが、この国の人々が求めてきた幸福であるととらえれたのである。-略-」

戦死……。下「」引用。

「「家」の永続をになってきた若い人々が戦死者となることで、祖霊神学が描き出した「家永続の願い」閉ざされる。-略-その論理のなかでは、戦死者たちは祖霊-氏神の列から疎外され、無縁/御霊の性格を帯びざるをえないことになる。ところが実際には、戦死者たちは「英霊」と名づけられ、国家の英雄に回収されていく政治の対象になった。英霊祭祀は、そうした政治の軋みが、もっとも具体的に見える場であり、祖霊神学が十分に語りえなかった霊魂観・死生観の近代がそこに刻まれている。」

「英霊」を幕末の水戸藩藤田東湖が使っているが、この段階では死者の霊に対する敬意の方が強いという。

公的に使用されたのは……。下「」引用。

「戦歿者を意味する語として、「英霊」が公的に使われたのは、『靖国神社誌』の序文にみられるのが最初であろう。そこで陸軍大臣寺内正毅は、
  朝廷特建靖国之祀以祀其英霊
と記し、海軍大臣斎藤實は、
  国家に偉勲ある英霊の為めに神社を建て祭祀を挙げ其功を称へ其徳を仰ぐは我邦古来の美風なり
と述べている。-略-」

宗教性のある「英霊」。下「」引用。

「このように、人々が「英霊」の呼称に特別なこだわりをみせたことは、この語に多様な意味を感じているほかにほかならない。
 「英霊」ということばには、宗教性があるとした判決がある。昭和六三年一○年一四日、「箕面市遺族会補助金違憲訴訟」で原告は敗訴したが、その判決文に-略-これによれば国家神道のもとでは、「英霊」は宗教性をおびたことばであったと、認めている。明治末年段階では軍部や報道の擁護にすぎなかった「英霊」は、昭和に至って、宗教的な語と解されるようになっていたのであ。-略-」

日清戦争の頃は「英霊」といっても、町長などは、場末の貧乏人の子の葬式にという感じだったという……。

崇高な死の形式をとる……。下「」引用。

「肉親の死が、犬死にや無駄死にであったはずがない。崇高な理想のための、意味のある死であったと信じるためにも、公葬や顕彰は必要なことであった。ついにはこの「英霊」ということばがひとり歩きを始め、美談の主役にもなる。-略-」

柳田國男『先祖の話』より。下「」引用。

「ともかくも嘆き悲しむ人がまた逝き去ってしまうと、程なく家なしになって、よその外棚を覗きまわるうような状態にしておくことは、人を安らかにあの世に赴かしめる途ではなく、しかも戦後の人心の動揺を、慰撫するの趣旨にも反するかと思う。
 柳田の主張は、家の永続と、国のために散った若者の霊を無縁仏の列に連ねておくわけにはいかない、というところにあった。」

「役立つ死」 下「」引用。

「戦場で手柄を立てた動物は、鳩が一番多く、ついで犬と馬がつづく、第四期国定国語教科書『小学国語読本 巻九』「ぼくの仔馬」の二歳馬北斗はサトウハチロー作詞『めんこい仔馬』として広く国民に歌われ、昭和一六年には、東宝映画『馬』の主題歌ともなった。-略-」




空閑昇(空閑少佐)」のことも書かれてありました。







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【絵本】ともだちいっぱい

2010年05月21日 | 読書日記など
『ともだちいっぱい おはなしスキップ リュックのりゅう坊 1』
   工藤直子・作/長新太・絵/文渓堂2005年

字のいっぱいの絵本ですね……。



表紙のみどりのが、りゅう坊です。

旅行をしていますよ。

ちいさくって、たんぽぽのわたげにぶらさがって、とんでいますよ。

ちいさくって、たんぽぽのわたげのタネを枕にしてねます……。










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【絵本】ともだちからともだちへ

2010年05月21日 | 読書日記など
『ともだちからともだちへ』
   アンソニー・フランス(作)/
     ティファニー・ビーク(絵)/
       木坂涼(訳)/理論社2003年

原書名 From me to you



表紙のひだりは、クマネズミのようですね。

みぎは、カヤネズミ。

まんなかは、カエル。

コウモリくんも出てきますよ。

--ともだちができて、たのしい生活になるのは、いいですね。







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886 天使のメガネinヒロシマ その256 日本は組織犯罪優遇国家か?

2010年05月21日 | ライト小説
あかねさんシリーズ002
男が女de女が男


九、タイム・ゼイ・ワラ・チェンジング……




886 天使のメガネinヒロシマ その256
維新オリンピック構想 その69
日本は組織犯罪優遇国家か?


先輩から聞いたんだけど……。

マスコミとまったく逆のことを話していた……。

国土交通大臣は、JRの族議員だという……。

たしかに、JRは金をもっているなあ。リニア新幹線を走らせるなんて豪語しているのだから……。

そうだとしたら、族議員がいてもおかしくないだろうなあー。

--高速道路無料化なんて、国土交通大臣は、最初からする気がなかったから、前財務大臣の時から決めていたというんだよ。予算が決まればやることは決まる……。

四国の橋の値段もさげるどこか、上げるように支持したのも、国土交通大臣だっていうんだよ。

そんなことしたら、JRが儲からないからだというんだよ。

たしかに、フェリーは儲からなくなるけど、一度は四国の橋ができたのでなくなったというのに、橋の値段が高いので、フェリーが復活したという。

やれやれ、どこで切るかで、話の意味がかわっちゃうよね。

新会社も儲かる部分だけを残して、借金を国民に背負わせた。

もうかるサービスエリアや、駐車場で何百億円ももうかる新会社。

それは、天下り先となり、国土交通大臣は、新道路族のドンとなるそうだ……。

まったく、マスコミとはちがうでしょう?

ネットでも書かれているそうだよ。

--学力が落ちているから、留学もできない……っていうのはどうかな?

そんな単純なこたえでいいのかな?

お金がなくって、アルバイトばっかりで、学校にも行けない学生もいる……。

学力が落ちているにも、いろいろあると思うんだけどなあー。

学生数がへっても、大学の数はかわっていないという……。

それで、留学をする必要もないんだって?

--いろいろな要素があるんだろうなあー。

学力が低下したって、教師だけのせいでもなさそうだよね。

生徒だけのせいでもなさそうだよね。

意外に一番おおきいのは、政治だったりして……。

その可能性は高いよね。

--ここまでの共産主義なのに、中国を共産主義だから駄目だってさ……。

あきれたものだよね。

一流企業と政府……。官僚、一流企業……。

彼らが儲かるようにばかり考えている……。

被害者は、利益追求なんてしていないたから、お金もないから、政治屋は考えない。

もちろん、数少ないだろうけど、考えている、まともな政治家もいることだろう……。

--でも、金、金、金の政治屋たちが利権を握っている……。

それを掴んではなさない……。

外圧なんていっているけど、道路族たちは、アメリカのゼネコンをいれなかった……。

日本の道路はアメリカの2~3倍だという。

それだけ、キックバックされていることだろう……。

--政治屋たちのお財布が一番!

もちろん、「国民の生活が一番!」なんていうのは、選挙の時だけ!

腐敗政治家にそんなこと期待しても無理だろうなあー。

--韓国が発表したのは、武器が北朝鮮製だったからという。

それなら、ビンラディンもフセインも多くのテロリストもアメリカの仲間だろうなあー。







【資料など】




NPT意見対立が顕在化
(中国新聞) - goo ニュース


原子力空母の航行禁止訴訟、住民らの訴え棄却
横浜地裁(朝日新聞) - goo ニュース


核信奉国家の素顔 現実主義に根ざした
“信念”(産経新聞) - goo ニュース


「もんじゅ」で異常警報、一時的に作動
(読売新聞) - goo ニュース











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