磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

【映画】ムッちゃんの詩

2009年08月20日 | 読書日記など
日本映画専門チャンネル 2009年8月

【映画】ムッちゃんの詩
戦争は弱者を痛めつける……


本で読むのもいいが、景色などはやはり想像しにくい。

その点では、映画は映像なので、わかりやすい。

風光明媚なところに、りっぱな洞窟はあったんだなあーと思う。

--ムッちゃんも、戦争で空襲で家族が殺される前は、それなりに幸せだったのに……。

一人で遠くの親戚を頼って……。

つらかっただろうなあー。これはドキュメンタリー作品。

不安だったろうなあー。

そして、親戚には特攻の恋人が……。それに、つらい仕事が……。

--ムッちゃんを見つめる、小さな女の子がいる。

京都生れ。のちに、この物語をかいたのは、この女の子が大人になってからのこと……。

ムッちゃんはこの女の子のことをマコちゃんと呼んだという。

マコちゃんのお父さんは、風船爆弾をつくっていたという……。

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--戦争中なんだから、いろいろなことを国民はさせることになるんだよね。

戦争がなかったら、ムッちゃんもこんなひどい目にあわなかったとボクは思う……。

朝鮮人の役をしていた米倉の演技が、強く印象に残りました……。


ムッちゃん

ムッちゃんの詩-シナリオ-

ムッちゃんの詩

ムッちゃんに学ぶ「戦争と平和」



ムッちゃんの詩(1985) - goo 映画ムッちゃんの詩(1985) - goo 映画









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被曝治療83日間の記録-東海村臨界事故-

2009年08月20日 | 読書日記など
『被曝治療83日間の記録-東海村臨界事故-』
   NHK取材班・著/岩波書店2002年

東海村事故の作業員の治療をした東大病院の人たちからの取材によってつくられたNHKの番組。それを元にした本のようである。



事故が起きた当日、東京大学医学部教授・前川和彦は医局でテレビをみていたという。下「」引用。

「病院の医局に到着すると真っ先にテレビのスイッチを入れた。目に飛びこんできたのは、これまで見たことのない映像だった。活性炭入りフィルターが付いたガスマスクのような防護マスクで顔を覆い、白い放射線防護服で頭から足先まですっぽりと身を包んだ数人の医師と看護婦が、患者を乗せたストレッチャーを運んでいた。患者は体中、透明のビニールで包まれていた。
 患者の運び込まれた建物が、何度も訪れたことのある千葉県の放射線医学総合研究所(放医研)の入口だと気づくのに多少の時間がかかった。-略-」

1999年10月2日、東大病院へ大内氏か転送される。

最初、見た目はよかったという……。下「」引用。

「横たわった大内が声を発した。
「よろしくお願いします。」
 細川は、「あれ?」と思った。ふつうの会話できる状態だとは思っていなかった。被曝という言葉から、外見的にもかなりダメージを受けているだろうし、意識レベルも低いのではないかと想像していたのだ。しかし外見だけでは、一体どこが悪いのだろうとしか思えない。致死量といわれるほど高い線量の放射線を浴びたと聞いたのが、とても信じられなかった。
「ひょっとしたらよくなるんじゃないか。治療したら退院できる状態になるんじゃないかな。」
 そういう印象を持った。」

右手だけ少し赤くはれていたという。下「」引用。

「何ともないように見える大内の体のなかで、唯一右手だけが目をひいた。一日で一気に日焼けしたような赤さを帯びて、はれていてた。大内は被曝したとき、ウラン溶液を注ぐロウトを支えていた。臨界を起した沈殿槽にもっとも近かったのが、この右手だった。それでもこのとき、もっとも多くの放射線を浴びたと推定される右手は少し赤くはれているだけだった。」

しかし、時間がたつにつれて、変化していく……。それも、むごたらしいものに……。

染色体はなかった?……。下「」引用。

「一○月五日、被曝から六日目、無菌治療部の平井久丸のもとに、転院の翌日に採取した大内の骨髄細胞の顕微鏡写真が届けられた。
 そのなかの一枚を見た平井は目を疑った。
 写真には顕微鏡で拡大した骨髄細胞の染色体が移っているはずだった。しかし、写っていたのはばらばらに散らばった黒い物質だった。平井の見慣れた人間の染色体とはまったく様子が違っていた。」



死亡1999年12月21日午後11時21分。

猛省を願うと医師が……。下「」引用。

「大内が死亡した際の記者会見の最後に、前川はこう言った。
「原子力防災の施策のなかで、人命軽視がはなはだしい。現場の人間として、いらだちを感じている。責任ある立場のかたがたの猛省を促したい。」
 事故など起きるはずがない--。
 原子力神話という虚構のなかで、医療対策はかえりみられることなく、臨界事故が起きた。国の法律にも、防災基本計画にも、医者の視点、すなわち「命の視点」が決定的にの欠けていた。」

放射能は安全などという学者たちのでたらめも、影響しているだろう……。

放射線医学総合研究所(放医研)といえば、超能力を研究もしているという本(『カルト資本主義-オカルトが支配する日本の企業社会-』)がありましたね。

この本の元の番組は、NHKのオンデマンドで視聴可能のようですよ。








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新自由主義-その歴史的展開と現在-

2009年08月20日 | 読書日記など
『新自由主義-その歴史的展開と現在-
  A brief history of neoliberalism』
   デヴィッド・ハーヴェイ(著)/渡辺治(監訳)/
     森田成也、木下ちがや、大屋定晴、
       中村好孝(訳)/作品社2007年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「いかにして世界は、再編されているのか?
21世紀世界を支配するに至った新自由主義の30年の政治経済的過程とその構造的メカニズムを世界的権威が初めて明らかにする
渡辺治〈日本における新自由主義の展開〉収裁」



以前から流布されていた少数意見=新自由主義。下「」引用。

「ボルガー、レーガン、サッチャー、とう小平。彼らはみな、かなり以前から流布されていた少数意見をあえて採用し、それを(延々と続く闘争を避けることはできなかったとはいえ)多数派へと押し上げた。」

チリやアルゼンチンは暴力をともなったが……。下「」引用。

「新自由主義化はどのようにして、そして誰によって実現されたのだろうか? 一九七○年代のチリやアルゼンチンのように、それが急激かつ残酷、着実に進んだ国については容易に考えられる。伝統的な上層階級とアメリカ政府に後押しされた軍事クーデターの発生、それに続いて、彼らの権力を脅かしていた労働運動の都市の社会運動の内部で形成されたあらゆる紐帯に対する猛烈な弾圧がそれだ。だが、一九七九年以後の、通例サッチャーやレーガンに帰せられる新自由主義革命は、民主主義的な手段によって達成されなければならなかった。」

福祉をサッチャーから守った英国? 下「」引用。

「しかしながら、福祉国家が解体されてしまったかというと必ずしもそうではなかった。教育、医療、社会サービス、大学、国家官僚、司法の分野に手をつけるのは困難であることがわかった。」

IMFとアメリカ……。下「」引用。

「さらに、IMFを無視して資本取引規制を設けた国--マレーシア--の方が急速に回復した。同様に韓国も、工業・金融分野の再編に関するIMFの勧告を拒絶してから、急速な経済回復を果たした。IMFとアメリカ財務省が新自由主義化を主張しつづける理由は、一見したところ謎である。これについて被害者の側では陰謀論的な回答をする者がますます増えている。」

スウェーデンでも、新自由主義をとりいれた……。下「」引用。

「新自由主義への本格的転換が始まったのは、一九九一年に保守党政権が成立してからのことであるが、こうした方向性はすでに、経済停滞からの活路を見出すようますます強く迫られていた社会民主党の手で部分的には準備された。-略-今や理念を見失ったのは、右翼より左翼であった。-略-」

だけど、限定されたスウェーデン。下「」引用。

「スウェーデン市民は、いまだ自国の福祉制度に強い愛着を抱いていた。不平等は確かに広がったが、アメリカやイギリスでみられるほどではなかった。貧困水準は低いままだし、社会的給付の水準は高く維持されていた。スウェーデンの事態は「限定された新自由主義化」と呼びうるものであり、同国における種々の社会的指標がおおむね高い水準に維持されていることはその表われである。」

中国のとう小平のことも書かれてあったが、あまり理解できなかった……。

だが、日本よりひどい格差社会というもある。

アメリカ……。下「」引用。

「さらに、自らの無謀な経済政策を一要因としてグローバルな金融危機が起こった暁には、アメリカ政府は自国民に福祉を提供するいかなる義務もかなぐり捨て、社会的騒乱を鎮圧しグローバルな規律を強要するために必要となる軍事力と警察力だけは増強し続けるようになるだろう。」

ブッシュのままだと、そうだったろう……。
はたして、オバマは……。








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index 新自由主義・関連

2009年08月20日 | TOP【もくじ】
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新自由主義-その歴史的展開と現在-

資本主義はなぜ自壊したのか-「日本」再生への提言-

【原発と新自由主義】

ヒロシマ・ナガサキからフクシマへ-「核」時代を考える-

【労働と新自由主義】

〈研修生〉という名の奴隷労働-外国人労働者問題とこれからの日本-

【貧困とマスコミと新自由主義】

貧困報道-新自由主義の実像をあばく-

【マスコミと新自由主義】

ジャーナリストが危ない-表現の自由を脅かす高額《口封じ》訴訟-

【「新自由主義と大学」大内裕和】

2012-2-24

【本質】

いったい、この国はどうなってしまったのか! 続

いったい、この国はどうなってしまったのか!

【世界を病ませた 新自由主義】

2011-11-18

【新自由主義と子どもたち……】

2011-6

【新自由主義の日本】

フクシマを歩いて-ディアスポラの眼から-

■新自由主義者■

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↓三島由紀夫は新自由主義者ではない。石原慎太郎が新自由主義者……。

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【ナベツネ&竹中】

だまされることの責任

【橋下徹?】

2012-3-23

□世界各国で猛威をふるう□

コスタリカの歴史-コスタリカ高校歴史教科書-

■テレビ■

ペルー原住民虐殺




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2009年08月20日 | TOP【もくじ】
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政府は必ず嘘をつく-アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること-



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ノルウェー女性幹部“義務化” 人材は国の資源!


■英国■

チャーチル イギリス現代史と一人の人物

【キューバ】

岩波新書 青版401 キューバ-一つの革命の解剖-

■全体主義■

全体主義の起原 1 2 3

■病理■

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