磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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週刊金曜日 2011-11-18

2011年12月23日 | 読書日記など
『週刊金曜日 2011-11-18』
   平井康嗣・編/金曜日2011年

特集名 世界を病ませた新自由主義



「世界を病ませた 新自由主義」 下「」引用。

「私たちは現在、大きく時代が変わりつつあるのを目撃している。三十数年前、米英で始まった福祉削減と富裕者優遇税、規制緩和、民営化等を特徴とする新自由主義的経済政策が、破綻を遂げて断末魔に喘いでいるのだ。何度かのバブル崩壊と金融危機を経験した後には、社会的格差の絶望的な拡大と膨大な財政赤字、雇用不安、産業基盤の弱体化、そして社会の荒廃と貧困が残された。日本でも一時、「アングロサクソン経営」がもてはやされ、「サッチャー・レーガンの改革」がモデルであるかのような幻想が生まれた。その周回遅れの政策が小泉・竹中の「構造改革」だが、他国と同様に破綻に終わりながら、愚かにも民主党に野田内閣によって何の反省も克服する意識もないまま、引き継がれようとしている。今こそ世界は忌まわしき時代に別れを告げ、より公正で平等な、雇用の安定も実現する社会を目指し、資本主義に対処しうる新たな経済システムを見出さねばならない。」

新自由主義は資本主義でさえないとボクは考えます。そもそも理念がちがう。

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「数字が見抜く 理不尽ニッポン 今、億万長者が激増している!」武田知弘。下「」引用。

「「小泉・竹中の構造改革」によって貧困率世界上位に位置するいびつな国になった日本。元大蔵官僚が、極端な金持ちと貧乏人を生み出した。「貧富格差ニッポン」の実態を統計数字で明らかにする。」

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【一部のみ】

「億万長者が増えれば景気は悪くなる」 下「」引用。

「いわゆる「上げ潮派」と言われる人たちは、金持ちが全体の景気を引っ張り上げるみたいなことを言っている。しかし実際はそうなっていないのではないか。貧富の差は広がるばかりだ。
 これは、単純な理屈である。億万長者が増えれば「消費」が減るからである。金持ちというのは、お金に余裕があるので、収入のすべてを消費するわけではない。収入のごく一部を消費に回し、残りは貯蓄(投資も含む)する。
 一方、庶民はお金に余裕がないので、収入のほとんど消費に回される。ということは、庶民の収入が減り金持ちの収入が増えれば、消費が減り貯蓄が増えるということになる。」

「でたらめなデータで安全宣言 NHK「あさイチ」の「放射能食卓まるごと調査」」植田武智。下「」引用。

「一○月一七日放送のNHK「あさイチ」。一般家庭の一週間分の食事の放射能値を調べた。まさに時宜を得た内容だったが、その測定データに誤りがあったことが、筆者の調べでわかった。-略-
 測定を行なったのは、首都大学東京健康福祉学部放射線学科の福士政広教授の研究室。測定器としていちばん精密に測定できる「ゲルマニウム半導体検出器」を使って、通常の食品検査が二○分程度なのに対して二時間かけて測定した。-略-」

「あっさりと間違いを認めた福士教授」 下「」引用。

「そもそも、なぜ自分でも信頼性がないと認めるデータをテレビ局に渡していしまったのか? もし論文発表用のデータだったならば、必ず見直したに違いない。マスコミに情報を提供する専門家のモラルが問われるケースといえるだろう。」

NHKの制作の意図……。下「」引用。

「つまり、「食材産地にこだわる消費者の行動が、過剰な風評被害を起こしている」という結論に持っていきたいというNHK側の番組制作の意図が感じられるのだ。結論ありきのデータ偽造と揶揄されても仕方がないのではないか。」

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この原発震災でのNHKの番組には権威主義をそのまま垂れ流していることが多いように思える。豊かな資金があるのに、検証もしていない! 原子力ムラの一員、あるいは大本営といわれても仕方がないと思います。ジャーナリズムとしての基本を忘れるな!

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本当は村ごと……チェルノブイリも同様だった……。下「」引用。

「本当は村ごとみんな移住しなければならなかった
(略)ゴメリ州ヴェトカ地区スヴィスラチ村(略)/八九年あたりから村の子どもたちが病気になり始めました。鼻血を出す子どもが増えました。モスクワやミンスクから学者がやって来て検査をしたりしました。この村は本当なら全住民が引っ越さなければならないくらい汚染のひどい地域です。でも、「引っ越せる人は自分で引っ越してください」ということだったのです。(略)私たちは頼れる親戚もいないし、お金をありませんから、ずっとこの村に住むしかなかったのです。マクシムは甲状腺ガン、娘(八九年生まれ)は知的障がい者です。自分が死んだら一体どうやって生きていくのかと思うと不安です。次男(マクシムの弟・九八年生まれ)も甲状腺に問題があり、薬を飲んでいます。(略)」

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「シンポジウム「震災と向き合って(監督編)」 下「」引用。

「圧倒的な無力感のなかで」
「森(*達也) 福島の原発周辺に向かうときは、放射能の恐怖からか、人として壊れかけているぐらいの躁状態でした。あと、映像はあくまでもフレーム(枠)ですが、現地に立つと見渡す限り三六○度が破壊されています。夜は真っ暗だし、臭いと音も凄い。瓦礫ってずっと音を出しています。イラクなど戦場取材が多い綿井さんが「どんな空爆もここまで破壊できない」と話しました。自然に対する無力感を強く感じました。」









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