『ジャーナリストが危ない
-表現の自由を脅かす高額《口封じ》訴訟-』
田島泰彦、MIC、出版労連・編/
斎藤貴男、他・著/花伝社2008年
これにも、新自由主義の影響があったようです……。
裁判に負けても、圧力かけただけでも良いのでしょうかね?
「戦時的な言論統制」イラク陸自派兵。下「」引用。
「極めつけは、自衛隊に不都合のある情報は、防衛庁・自衛隊が報道することをOKしない、というルールまで作ったわけです。これは早い話「軍による検閲」という事態です。」
まともな報道はなかったですね……。
一番の被害者は自衛隊員では?
テレビ番組での一言に安倍首相秘書から訴訟」山田厚史(朝日新聞編集委員)。下「」引用。
「テレビ朝日の「サンデープロジェクト」、日興コーディアル証券の悪質な粉飾決算。上場廃止になるだろうと言われていたが、ならなかった。「このことをめぐって私だけでなくて、番組に参加したメンバーで話し合いました。そのなかで、政治とのつながりとか、検察のおかしなやり方など、いろんな話が出たなかで、私が「日興証券には安倍事務所に強い常務がおられて、その人が将来社長だなんていう噂がありますよ」という、全部で五秒、前後入れても三○秒ぐらいの発言をしたのですが、この一言をとりまして、放送後一週間以上たって質問書が送られてきました。いろんなやり取りがありまして、その一ヵ月後ほどに名誉棄損で訴える、ということをしてきました。」
しかし、なぜ安倍の秘書三人から訴えられ、ひとりあたり1100万円、合計3300万円なのだろうか?
和解したというが、山田側の全面勝訴という感じだったという。
それでも、これだけの労力をとらせたのだから、効果があったとでも思っているだろう……。
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整理回収機構(RCC)のやり過ぎ……。
例として、老舗旅館。下「」引用。
「ハゲタカのような回収」という記事を書いたという。「これに対して、整理回収機構は、朝日新聞の「人権と報道委員会」というところに提訴をしてきました。ちょうど安倍首相が私に名誉棄損を提訴したことを追っかけて、ほぼ平行しておこなわれております。」
RCCは中坊公平がつくった住専機構が源流。
キヤノン「フリーライターを訴えた経団連会長」斎藤貴男・著。下「」引用。
「-略-連載の最後にキヤノンの創業者だと一般に信じられている、御手洗毅さんについて触れたところ、訴えられたわけです。
この人は現会長の御手洗冨士夫さんの叔父さんにあたる方で、もともと産婦人科のお医者さんです。-略-
二つ目にはキヤノンに入り込んでくる前のことについてです。御手洗毅さんは、昭和一二年に「ジホスゲン」という毒ガスが、妊産婦に与える影響について実験をしました。-略-もう二○年ほど前に一部始終が明らかにされています。他ならぬキヤノンの五○周年の社史にチラッとですが出てくるのです。御手洗毅は毒ガスの研究で京都大学の博士号を取りました、という史実が載っていたので、その論文を探し出し、『週刊現代』一○月二○日号の記事で改めて公にしたわけです。
そうしましたら、御手洗冨士夫さんとキヤノンは、私とその記事を載せた『週刊現代』、つまり版元・講談社に訴えてまいりまして、両者あわせて二億円を払え、と言ってきました。」
その論文を認めたのは731部隊の石井の京大での恩師たちだという。
別に731部隊を出そうが出すまいが、産婦人科で毒ガス研究していたというだけで、驚きでしょうね……。
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新自由主義者によってなされた高額訴訟……。下「」引用。
「そして今日本が経験している新自由主義、要するに多国籍企業の利益が絶対的な、唯一無二の価値観であり、政府とそれの擁護者である。それに逆らうやつは全部「テロリスト」であるという思想のもとに、導かれた高額訴訟の潮流なのかもしれない、と考えています。」
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-表現の自由を脅かす高額《口封じ》訴訟-』
田島泰彦、MIC、出版労連・編/
斎藤貴男、他・著/花伝社2008年
これにも、新自由主義の影響があったようです……。
裁判に負けても、圧力かけただけでも良いのでしょうかね?
「戦時的な言論統制」イラク陸自派兵。下「」引用。
「極めつけは、自衛隊に不都合のある情報は、防衛庁・自衛隊が報道することをOKしない、というルールまで作ったわけです。これは早い話「軍による検閲」という事態です。」
まともな報道はなかったですね……。
一番の被害者は自衛隊員では?
テレビ番組での一言に安倍首相秘書から訴訟」山田厚史(朝日新聞編集委員)。下「」引用。
「テレビ朝日の「サンデープロジェクト」、日興コーディアル証券の悪質な粉飾決算。上場廃止になるだろうと言われていたが、ならなかった。「このことをめぐって私だけでなくて、番組に参加したメンバーで話し合いました。そのなかで、政治とのつながりとか、検察のおかしなやり方など、いろんな話が出たなかで、私が「日興証券には安倍事務所に強い常務がおられて、その人が将来社長だなんていう噂がありますよ」という、全部で五秒、前後入れても三○秒ぐらいの発言をしたのですが、この一言をとりまして、放送後一週間以上たって質問書が送られてきました。いろんなやり取りがありまして、その一ヵ月後ほどに名誉棄損で訴える、ということをしてきました。」
しかし、なぜ安倍の秘書三人から訴えられ、ひとりあたり1100万円、合計3300万円なのだろうか?
和解したというが、山田側の全面勝訴という感じだったという。
それでも、これだけの労力をとらせたのだから、効果があったとでも思っているだろう……。
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整理回収機構(RCC)のやり過ぎ……。
例として、老舗旅館。下「」引用。
「ハゲタカのような回収」という記事を書いたという。「これに対して、整理回収機構は、朝日新聞の「人権と報道委員会」というところに提訴をしてきました。ちょうど安倍首相が私に名誉棄損を提訴したことを追っかけて、ほぼ平行しておこなわれております。」
RCCは中坊公平がつくった住専機構が源流。
キヤノン「フリーライターを訴えた経団連会長」斎藤貴男・著。下「」引用。
「-略-連載の最後にキヤノンの創業者だと一般に信じられている、御手洗毅さんについて触れたところ、訴えられたわけです。
この人は現会長の御手洗冨士夫さんの叔父さんにあたる方で、もともと産婦人科のお医者さんです。-略-
二つ目にはキヤノンに入り込んでくる前のことについてです。御手洗毅さんは、昭和一二年に「ジホスゲン」という毒ガスが、妊産婦に与える影響について実験をしました。-略-もう二○年ほど前に一部始終が明らかにされています。他ならぬキヤノンの五○周年の社史にチラッとですが出てくるのです。御手洗毅は毒ガスの研究で京都大学の博士号を取りました、という史実が載っていたので、その論文を探し出し、『週刊現代』一○月二○日号の記事で改めて公にしたわけです。
そうしましたら、御手洗冨士夫さんとキヤノンは、私とその記事を載せた『週刊現代』、つまり版元・講談社に訴えてまいりまして、両者あわせて二億円を払え、と言ってきました。」
その論文を認めたのは731部隊の石井の京大での恩師たちだという。
別に731部隊を出そうが出すまいが、産婦人科で毒ガス研究していたというだけで、驚きでしょうね……。
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新自由主義者によってなされた高額訴訟……。下「」引用。
「そして今日本が経験している新自由主義、要するに多国籍企業の利益が絶対的な、唯一無二の価値観であり、政府とそれの擁護者である。それに逆らうやつは全部「テロリスト」であるという思想のもとに、導かれた高額訴訟の潮流なのかもしれない、と考えています。」
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