磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

岩波ブックレットNo.740 世界金融危機

2009年08月16日 | 読書日記など
『岩波ブックレットNo.740 世界金融危機』
   金子勝、アンドリュー・デウィット・著/岩波書店2008年

この分野では、時代の流れは速いように感じます。



「影の銀行システム」があるという……。下「」引用。

「ところが、「影の銀行システム」と呼ばれる所以(ゆえん)は、証券という本来信用創造のないものを、しかも長短の金利差を利用してぐるぐると膨らませていくことが可能な仕組みを作った点にある。一種の「錬金術」と言ってよい。これが、日本において「貯蓄から投資へ」「金融立国」というスローガンで唱道された「市場型間接金融」と呼ばれるものの実体なのである。」

逆回転……。下「」引用。

「しかし、バブル崩壊のように滅多に起きないリスクが起きた場合、いっせいに値崩れを起してしまう。そして、伝染が逆回転が始まってしまう。もともと人為的に組成した金融商品であり、価格づけの根拠自体が怪しいので、証券そのものが売れなくなれば、一体、損失自体がいくらなのかも確定できなくなってしまうのである。-略-」

今は逆回転は止まったけど、バブルはバブル?

リスクを語ろうとしない。下「」引用。

「市場原理主義者は、「自己責任」で「リスクをとれ」と強調するが、誰もリスクを語ろうとしない。結局、バブルが崩壊するまで、楽観論をたれ流してバブルをひどくする。バブル長引けば長引くほど、崩壊を大きくする。バブルが崩壊した後でさえ、大丈夫と繰り返すだけだ。それがバブル崩壊後の対応を決定的に遅らせ、被害を拡大する。それでも、経済論壇を含めて日本の無責任な言論界は、彼等の責任を追及しないで何度も再登場させる。政治家、経営者、官僚、学者、メディアなど、責任をとりたくない「リーダーたち」が、彼らを待望しているからだろう。」

「小泉「構造改革」の大罪」 下「」引用。

「-略-特徴づければ、それは一九八○年代に失敗したレーガンやサッチャーの新自由主義政策の無内容なコピーであり、崩壊の危機に直面した自民党のイデオロギーむき出しの政治キャンペーンであった。バブル処理に失敗した無責任体制によって日本の経済と社会が閉塞した状況に陥ったが、ゆえに、それがあたかも脱出口であるかのごときに「演出」された。-略-」

竹中カルト経済。下「」引用。

「竹中平蔵を筆頭に、「規制緩和がまだ足りない」とか「改革が中途半端に終わった」という。経済が成長すれば、規制緩和のおかげ、経済が停滞すれば規制緩和がたりない--まるで呪文のようだ。宝くじに当たれば信心のおかげ、交通事故に遭えば信心が足りないと言っているのと同じである。」

赤字を増やした小泉・竹中路線。下「」引用。

「小泉・竹中路線は、「増税なき財政再建」の名のもとに、「小さな政府」どころか、五○○兆円台だった財政赤字を八○○兆円台の巨額に膨らませてしまった。レーガンと同じ失敗を繰り返した。-略-」

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岩波ジュニア新書150 ぼくたちの軍隊-武装した日本を考える-

2009年08月16日 | 読書日記など
『岩波ジュニア新書150
  ぼくたちの軍隊-武装した日本を考える-』
    前田哲男・著/岩波書店1988年

この本はまだ冷戦時代のことが書かれてあります。
時代背景からいって当然ですね。



対潜哨戒……。下「」引用。

「戦略原潜が隠れようとするなら、相手はそれを見つけようとする。P3Cなどの対潜哨戒機は、見かけは普通の飛行機のようだが、中身は強力なレーダーなどのハイテクでぎっしりで、値段もものすごく高い。」

米原潜当て逃げ事件。下「」引用。

「--ジョージ・ワシントンの艦橋部分の前端が当たり、日昇丸の機関室のほぼ左舷湾曲部(さげんわんきょくぶ)を破った。同潜水艦は日昇丸に二回衝突し、七~八秒間その船体をこすり、削った。」

区分。下「」引用。

「戦略核兵器--全面核戦争→地球規模
戦域核兵器--限定核戦争→「中東」、「極東」規模
戦術核兵器--局地核戦争→「どこでも規模」」

1度はじまれば、全面核戦争になるだろうと予測する人たちがいる……。

「勇ましい奴は信じるな」 下「」引用。

「C3I基地が核攻撃されたら、まわりにいる人々はみんな死ぬ。そのことを国民に教えない日本の政治家を、君はひどいと思わないか。もちろん、国土を守るためにはそういう危険をしょいこむことも必要だ、という考え方もあるが、それなら堂々とそう言ったらいい。情報を与えないのはいけない。
 また、よく自民党の政治家などが「国家百年の大計を考え」原発を推進しろと言い、一方でソ連の脅威にそなえろと言ったりする。しかし、日本のような狭くて人口の密集した国に原子力発電所をたくさん造ったら、もう戦争なんてできないのだ。原子炉にミサイルが撃ちこまれたらどんな大惨事が起きるか、ちょっと考えてもわかる。
 「国を守れ」と勇ましく言っている人が多いような気がする。自分なりの正義はあっても、人が死ぬことへの想像力が、欠けているのではないか。「甘ったれたことを言うな、ソ連が攻めてきたらどうする」と彼らは言うかも知れないが、じゃあどうするか、それは君たちが考えてほしい。」

「自衛艦旗」 下「」引用。

「'45年の敗戦まで使われていた、旧大日本帝国海軍旗(旭日旗)と基本的に同一である。「旗ぐらい」と思うかも知れないが、それで戦争中の苦しみを思い出されるアジアの人々は多いだろう。」

三菱重工……。下「」引用。

「三菱重工は、受注に向けて五四○億円の設備投資(生産を可能にするための費用)を名古屋航空機製作所に投入、最強の設計チームも組んで、FSX開発にさいして日本側中核企業の座をかち得た。」






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index さねとうあきら(創作民話・再話)など

2009年08月16日 | TOP【もくじ】
index さねとうあきら
創作民話・再話など


【絵本】

かっぱのめだま

げんさんと 100がっぱ

かっぱのてがみ

こそだてゆうれい

おもんほおずき

きんたろう

信太の狐

創作民話絵本5 しなずのお六

島-創作民話-

さんにんたろうのばけものたいじ

たこやはちべえりゅうぐうたび

カラー版・創作えばなし8 なたねおりひめ

なまはげ正月

ふえふきかんのん

八つくびのおろち

もくべえのうなぎのぼり

四谷怪談〔鶴屋南北原作〕

ほうちょかけたか

べんざぶろうぎつね

六べえだぬき

どろんこぼっこ

ゆきこんこん物語

おいてけぼり

おにのここづな

【童話】

地べたっこさま

おこんじょうるり

鬼んべわらし

福餅天狗餅-創作民話の夜ばなし-

【紙芝居】

ももたろう

くまになったピアナ こわいこわーいおはなし

戦争・平和関連の民話は↓に含まれています。

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学図の新しい創作シリーズ やったぜゴロスケ・ホーマー

2009年08月16日 | 読書日記など
『学図の新しい創作シリーズ やったぜゴロスケ・ホーマー』
   さねとうあきら・著/学校図書1982年

現代を舞台にした作品です。
野球少年の話です。



男の子は男らしく……。

そんな感じがする読みもの……。

今じゃ、セクハラという人がいるかもしれない……。

今は、男の子らしくより、自分らしくですね。

ハトがでてくるが、ハトもハトらしく生きねばならないようだ。

ハトとサッカー……。

ハトがいたずらをして、ハットトリック!

でも、この読みものは、サッカーではなく、野球でした……。










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どうわの本棚 ゆきこんこん物語

2009年08月16日 | 読書日記など
『どうわの本棚 ゆきこんこん物語』
   さねとうあきら・作/井上洋介・絵/理論社1979年

どうも、わからない……。
自分の作品をそんなに素晴らしいと吹聴したがる人たちのことが……。



この本の三つのおはなし
 ゆきんこ十二郎  9
 おにひめさま  37
 ベッカンコおに  68


表紙の裏にこう書かれてあります。下「」引用。

「ともすると、見たところカラフルな豪華な絵本めいた本が、低学年向きの本の主流になりがちです。こどもは、あっというまに読み終えて、つぎの本をもとめます。こうして、与えられることに馴れ、努力することなく目移りすることに馴れると、本は、たんなるオモチャとなり、ぜいたくな消耗品となるでしょう。けれど、一~二年生の読書は《一生の読書生活》の第一歩であり、自分の努力によって何かを発見するよろこびにめざめる《貴重な鍵》ではないでしょうか? ちょっと苦労して読み、大いに主題と格闘し、「ああ、おもしろかった!」と、自分の努力の成果に快感をおぼえるように--そう考えて、活字を追い、文章に心おどらせる。《読みごたえ》を重視し、内容豊かな本をそろえてみました。」

何でも、ボクは適材適所だと思います。

絵本は大人にでも、特に入院している人にプレゼントすれば喜ばれます。

さねとうさんの作品はどうか? ボクにはわかりませんが……。

やはり、体力がなくなった時には、絵本はいいですね。

絵本は文章をたくさんのせては、絵本とはいわれないそうです。

--絵本を出してもいる著者が、絵本をそんなに悪くいわなくてもいいのにと思います。

読みごたえというのも、どこを基準にしていうものなのか?

さっぱり、ボクには理解できないことでした……。






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