磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

ジャーナリストが危ない-表現の自由を脅かす高額《口封じ》訴訟-

2009年08月20日 | 読書日記など
『ジャーナリストが危ない
  -表現の自由を脅かす高額《口封じ》訴訟-』
    田島泰彦、MIC、出版労連・編/
      斎藤貴男、他・著/花伝社2008年

これにも、新自由主義の影響があったようです……。
裁判に負けても、圧力かけただけでも良いのでしょうかね?



「戦時的な言論統制」イラク陸自派兵。下「」引用。

「極めつけは、自衛隊に不都合のある情報は、防衛庁・自衛隊が報道することをOKしない、というルールまで作ったわけです。これは早い話「軍による検閲」という事態です。」

まともな報道はなかったですね……。
一番の被害者は自衛隊員では?

テレビ番組での一言に安倍首相秘書から訴訟」山田厚史(朝日新聞編集委員)。下「」引用。

「テレビ朝日の「サンデープロジェクト」、日興コーディアル証券の悪質な粉飾決算。上場廃止になるだろうと言われていたが、ならなかった。「このことをめぐって私だけでなくて、番組に参加したメンバーで話し合いました。そのなかで、政治とのつながりとか、検察のおかしなやり方など、いろんな話が出たなかで、私が「日興証券には安倍事務所に強い常務がおられて、その人が将来社長だなんていう噂がありますよ」という、全部で五秒、前後入れても三○秒ぐらいの発言をしたのですが、この一言をとりまして、放送後一週間以上たって質問書が送られてきました。いろんなやり取りがありまして、その一ヵ月後ほどに名誉棄損で訴える、ということをしてきました。」

しかし、なぜ安倍の秘書三人から訴えられ、ひとりあたり1100万円、合計3300万円なのだろうか?

和解したというが、山田側の全面勝訴という感じだったという。

それでも、これだけの労力をとらせたのだから、効果があったとでも思っているだろう……。

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整理回収機構(RCC)のやり過ぎ……。
例として、老舗旅館。下「」引用。

「ハゲタカのような回収」という記事を書いたという。「これに対して、整理回収機構は、朝日新聞の「人権と報道委員会」というところに提訴をしてきました。ちょうど安倍首相が私に名誉棄損を提訴したことを追っかけて、ほぼ平行しておこなわれております。」

RCCは中坊公平がつくった住専機構が源流。

キヤノン「フリーライターを訴えた経団連会長」斎藤貴男・著。下「」引用。

「-略-連載の最後にキヤノンの創業者だと一般に信じられている、御手洗毅さんについて触れたところ、訴えられたわけです。
 この人は現会長の御手洗冨士夫さんの叔父さんにあたる方で、もともと産婦人科のお医者さんです。-略-
 二つ目にはキヤノンに入り込んでくる前のことについてです。御手洗毅さんは、昭和一二年に「ジホスゲン」という毒ガスが、妊産婦に与える影響について実験をしました。-略-もう二○年ほど前に一部始終が明らかにされています。他ならぬキヤノンの五○周年の社史にチラッとですが出てくるのです。御手洗毅は毒ガスの研究で京都大学の博士号を取りました、という史実が載っていたので、その論文を探し出し、『週刊現代』一○月二○日号の記事で改めて公にしたわけです。
 そうしましたら、御手洗冨士夫さんとキヤノンは、私とその記事を載せた『週刊現代』、つまり版元・講談社に訴えてまいりまして、両者あわせて二億円を払え、と言ってきました。」

その論文を認めたのは731部隊の石井の京大での恩師たちだという。

別に731部隊を出そうが出すまいが、産婦人科で毒ガス研究していたというだけで、驚きでしょうね……。

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新自由主義者によってなされた高額訴訟……。下「」引用。

「そして今日本が経験している新自由主義、要するに多国籍企業の利益が絶対的な、唯一無二の価値観であり、政府とそれの擁護者である。それに逆らうやつは全部「テロリスト」であるという思想のもとに、導かれた高額訴訟の潮流なのかもしれない、と考えています。」







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外資系で働けますか-あなたを待ち受ける人生-

2009年08月20日 | 読書日記など
『外資系で働けますか-あなたを待ち受ける人生-』
   斎藤貴男・著/光文社2000年

外資系は日本よりも、エコノミック・アニマルというのには納得ですね。
--もしかしたら、アニマルでさえない、もっと奇妙な生き物のように思えるが……。



グローバリゼーションとは……。下「」引用。

「よくよく考えてみれば、グローバリゼーションとは、いわばアメリカの価値観に、外国人である私たちが自らを適応させることを強いられている状態に他ならず、マスコミや経済学者たちが喧伝するほどに自由な世界ではない。あまく順応できない者にとっては、かえって息苦しさを感じることもあるだろう。」

日本政府がした奇妙な契約。下「」引用。

「つまり、新生銀行にとて、そごうが倒産してくれたほうが都合がいい。国が一○○パーセント肩代わりしてくれるので、債権を回収する手間も省けるし、融資したお金も確実に戻ってくる。-略-」

ハイエナ外資と日本政府……。下「」引用。
「そこで旧長銀を買収したNLPを称して“屍肉をむさぼる”“ハイエナ外資”などと形容していた。そのくらいの表現は許されるはずだ。最も責められるべきは、一方的に不利な契約内容に合意してしまった日本政府であるにせよ、その無能につけ込んで、彼らは日本企業を積極的に倒産に追い込み、何の罪もない日本国民の血税を搾り取って利益を得ようというのである。」

ハイエナは他人の不幸を喜ぶ、「ホームラン」。下「」引用。

「新生銀行の外国人行員はたちは、融資先の倒産を「ホームラン」と称しているという。ここに彼らの本音があるんです」

NECも元は半分外資系。下「」引用。

「外国資本の出資が認められるようになったのは一九世紀末。アメリカの大手電機メーカー、ウエスタン・エレクトリックが五○%以上を出資して合弁会社が設立された。現在のNEC(日本電気)の前身で、日本市場への外資系市場の進出は、この頃から本格化していく。-略-」

“寄らば外資の陰”と学生が話していたという。

「ある日、突然の解雇通告」 下「」引用。

「--ある日、出勤してみると、自分のデスクのパソコンが作動しない。パスワードが使えなくなってしまっている。何事が起こったのかわからず当惑していると、上司に呼び出され、一方的に解雇を伝えられるのだという。」

「外資系は日本企業以上のエコノミック・アニマルだ」

「“ゴマスリ”の横行」 下「」引用。

「外資系は実力主義だから数字を上げていれば報われるなどというのは、せいぜい四十歳までですね。その後で管理職に昇格しようとすれば、嫌な言葉を使うなら、“ゴマスリ”をする必要があります。日本企業のようにベタベタした人間関係を伴うかどうかはともかく、組織である以上、プロのサラリーマンとして、上の意向を見抜いて自分の仕事に反映させるのは当たり前でしょう。」

「醜悪な“バナナ”たち」 下「」引用。

「外資系企業では、“バナナ”と呼ばれる人々が幅を利かせているという。つまり肌は黄色だが中身は白い。黄色人種なのに中身は白人モドキという意味で、本来の自分というものを持たず、外国人上司にへつらう植民地根性丸出しの根無し草といったニュアンスの蔑称として使われる場合が多い。
 こんな具合である。-略-」








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悪魔の小太陽-原爆投下にたずさわったアメリカ人技師の物語-

2009年08月20日 | 読書日記など
『悪魔の小太陽-原爆投下にたずさわったアメリカ人技師の物語-』
   岡本好古・著/原書房2009年

図書館の説明文。下「」引用。

「間もなく、ティベッツ大隊は、かの巨大な特殊爆弾を投下する-。キノコ雲の下を“見なかった”“見えなかった”“見ようとしなかった”米国の国家意思の頂点の人々と、末端の銃後で働く市民たちの姿を描く。」



■目 次■
第1章 一九四四年、晩秋  1
第2章 フェアモンテ研究所  28
第3章 地獄の立て杭  46
第4章 戦術は創造  67
第5章 超空要塞(スーパースカイ・フォートレス)B-29  96
第6章 巨大爆弾の懸架装置  116
第7章 迷宮の構図  136
第8章 原子爆弾  156
第9章 犠牲の選択  176
第10章 ポツダム宣言  196
第11章 テニアン発進基地  210
第12章 神なき日々  232
第13章 人為(じんい)と天為(てんい)  296
あとがき  323


どこまで小説なのか、事実なのか、理解できませんでした……。









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613 天使のメガネinヒロシマ その3 あいつがいると悪魔のメガネをかけてしまう

2009年08月20日 | ライト小説
あかねさんシリーズ002
男が女de女が男


九、タイム・ゼイ・ワラ・チェンジング……




613 天使のメガネinヒロシマ その3
あいつがいると悪魔のメガネをかけてしまう


『よっちゃんは、おじいさんにいいます。

「あのね、ケンカしているとき、たのしくなかったわよ」

「そうだろう、そうだろう……」

「たのしいのはね、なかよくしている時よ」

保育園のよっちゃんは、ブッシュさんや小泉さんより、ずっと人の心がわかっている……。

「そのとおりだね、そのとおり!」

おじいさんの顔には、しあわせなしわがよっています。

「よっちゃんもね、みつこちゃんもね、口げんかしていたけどね」

「そうだよね、悪魔のメガネをかけてしまったんだよね」

「そう……、でも……」

よっちゃんはだまりこみました。

「どうしたの?」

みつこちゃんがききました。

「あのね……」

おじいさんの顔をみて、また黙り込む……。

「いってごらんなさい!」

「悪魔のメガネかけない?」

「かけないよ!」

「さっきね、おじいさんも、悪魔のメガネをかけてんだよ、こわかったよ」

「こわかったわよねえ」

みつこちゃんとよっちゃんは、顔をみあわせて笑顔です。

「そうか……」

腕組みをするおじいさん。

そして、重々しく……。

「楽しいと、天使がちかくにいて、みんな幸せになるのかもなあー」

「はんたいもあるってこと! 悪魔のメガネをかけると、悪魔がみんなにメガネをかけるの……」

「それはあるかもしれない……。おじいちゃんの子どものころはそうだったなあー」

軍国主義という恐ろしいものをおじいさんは思い出していた。』

小一郎はSNSの文章を読んでうっとりしている……。

そして、目をつむる……。それから大きく見開いた。

「そうなんだよ! あいつがいると、むかつくんだよ! 悪魔のメガネをかけたくなるんだよ。いや、かけてしまうんだよ。かけたくもないのに……」

その茜がかいている童話だとは、小一郎は少しも思わなかった……。











閑話休題

新型インフルエンザが気になりますね。

免疫をあげるためにも、

ヨーグルトと、

つけもの、納豆、

味噌汁をとるようにしています。

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