磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

ちくま新書187  長崎聞役(ききやく)日記-----幕末の情報戦争

2007年04月13日 | 読書日記など
『ちくま新書187
 長崎聞役(ききやく)日記--幕末の情報戦争』
          山本博文・著/筑摩書房1999年

長崎は華やかな地でもありますね。
今の長崎をつくった、その歴史……。



目次
第1章 長崎聞役の華麗な寄合
第2章 平戸藩長崎聞役の日記
第3章 長崎聞役と海外情報
第4章 ロシアとの交渉と聞役の動き
第5章 江戸・長崎情報戦争

表紙にはこう書かれてあります。下「」引用。

「-江戸留守役が、日本の中心地江戸において、幕府や他藩との折衝にあたる藩国家の「外交官」であるとすれば、長崎聞役は、日本唯一の国際都市長崎における「外交官」であった。聞役の官舎である蔵屋敷は、貿易品の調達や長崎奉行からの連絡の取り次ぎにあたったが、長崎に置かれた諜報機関としての性格を色濃く持っていた。」



どうも、日本軍も料亭で仕事をされたり、どうも日本のお偉いさんの歴史は料亭好きですね。

料亭でないと仕事ができないようにする……。

まあ、お酒が入って、まともな仕事はできないとボクは思います。

それも公の仕事を、お酒を飲んで決める……。

飲酒運転も危険ですが、お国の仕事をお酒を飲んでするのも、やめてもらいたいと思います……。

判断が鈍るというものです……。

国際都市長崎が生まれ、そこに幕府が「長崎海軍伝習所」をたてますね。

武士のこと、学ぶ姿勢というのもできていなかったようです。

「切り捨て御免」というのは、仕事の面でも出ているのかなあ? とふと思いました。

「長崎における米兵とのトラブル」というのがありました。

そういえば、アメリカは黒船で開国をせまりましたね……。

昔から強引な国ですね……。












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立原えりか 詩のアルバム5 ヒロシマの空

2007年04月13日 | 読書日記など
『立原えりか 詩のアルバム5 ヒロシマの空』
     立原えりか・編/牧野鈴子・絵/太平出版社1984年

詩画集です。絵はメルヘンチックなものといっていいかと思います。メランコリックな感じを受けました……。



もくじ

記録  向井孝 8
死  峠三吉 16
失楽園  柳井秀 26
ヒロシマの空  林幸子 30
短歌二首  近藤芳美 46
兄の死『曖光(あいこう)二十年』から  石田明 48
慟哭(どうこく)  大平数子 54
失ったものに  大平数子 56
風  大平数子 58
灼(や)けた眼(め)  島田勇 60
挨拶(あいさつ) 原爆の写真によせて  石垣りん 66
血  徳納晃一 72
観光バス  藤井ゆり 76
姉ちゃん  池田博彰 80
 編者あとがき  立花えりか 82


編者のあとがきにこんなことが書かれています。
「あなたの心には、重すぎると思うからです。よまなければよかったと思う人もいるでしょう。」

原爆関連としては、きちんと書かれていないし、表現されていないものですが、こんな感想がでるようですね。

いつもの立原えりかさんの作風と比べてみれば、やはりそう思えますが……。

世の中はもっともっとむごい……。
きれいごとをいって、陰ではひどいことをする人達……。
強くなっていただきたい……。
それに立ち向かっている本当に美しい人たちがいます。


本当の友は困った時の友……。


ジョン・レノンやクイーンのフレディー・マーキュリーには、このやさしさが強く感じられました。











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004 ホームレスと自由な生活

2007年04月13日 | ライト小説
総理がコジキでコジキがソーリィー

一章、アイムソリー




004 ホームレスと自由な生活


そのときの人たちとの交流も沙也加はもっている。

でも、沙也加の正体を知っているのは理事長と理事くらいだ。
若い人たちは、まさかと思っている。


ボランティアでホームレスの人たちに、炊き出しをするというのである。その手伝いを沙也加はするのである。

日本は今、不況の真っ盛りで、先も見えないひどい状態である。こんなふうになったのも、政治が悪いからよといっても、自分の父親が総理となれば、そんなことも言えず、何とかそんな人たちの力になれないかと思うのであった。

資本主義者にはモラルが大切なのである。祖父ゆずりの考えである。

ホームレス、家のない人たち。ただ家のない人ではなく、食事にもことかくのである。これがまるで、自由な人たちでうらやましいなんて、そんなひどいことを言う人がいるなら会ってみたい。

いや、今あってきたのである。そんなことを言うのは、実の父である総理なのである。

自由な生活をしている気ままな人たちなんて言うのである。むかつく! の一言である。社会の現状も知らない間抜けな政治家である。

いや、嘘つきである。嘘つきというのが子どもぽいというなら、詭弁である!

沙也加は、そう思いながら、ホームレスに食事を振る舞っている。

それを受け取り、道端にすわって、食事をとるホームレスが話す。

「総理が話したのを知っているかい。ホームレスって、自由な人たちでうらやましいってさあー。俺たちはそんなつもりないんだがなあー」

「こんな自由なんていらないよなあー。まったく食事にもことかく不自由な生活なのに、何が自由だよ。俺たちの現状を知らなさすぎるよ」

「総理はホームレスなんて、働かない、ひどい人たちだっていっていたなー」

「働きたくとも、働く場所がないのになあー」

「国民には勤労の義務があるっていってたぞ」

「勤労の義務かあー。勤労したいなあー」
と、老人の八木さんが昔を懐古しながらいう。

「勤労の後の一杯はいいもんなあー」
「そう、湯上がりの一杯がたまらないなあー」
「冷えたビールに、枝豆、たまらないなあー」

そんな在り来たりの生活が、まるで王者の風格ある生活のように感じるのが、ホームレスである。

「畳の上の生活、また戻れるものなら、戻りたいなあー」

しかし、食事を手にいれるだけでも大変な生活をしている……。


沙也加にとっては、ボランティアというよりも、

父の罪のつぐないという感じであった……。








閑話休題

このライト小説の時代は2~3年前。

そんな感じでしようか?

架空の世界ですから、

別に今でもいいのかもしれませんが……。


ホームレスの数は、東京では、

少なくなったといいます。













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