大阪龍馬会

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龍馬の原点 森尾さんが生家模型制作 県立記念館

2009-06-28 05:00:00 | 展示会・イベント
 県立坂本龍馬記念館(高知市浦戸)に、龍馬の生家をイメージした10分の1模型が展示されている。調査した歴史研究家らが復元した案を元に、鉄道ジオラマの世界では知る人ぞ知る高知市の森尾朋弘さん(81)が1年がかりで制作し、館に寄贈した。目線の高さを合わせると、龍馬が住んだとされる離れ座敷、庭にあった築山などがのぞき込め、下級武士の郷士として比較的豊かだった坂本家の暮らしぶりが想像できる。

 目を見張るのは、細かさ。約100枚ある瓦は、粘土から一枚一枚手づくりした。畳は、量販店で見つけた夏用の枕に使われたイグサを利用。柱や梁(はり)などの部材は、木をクギを使わず組み合わせ、本物の古民家のようだ。自他共に認める「凝り性」の森尾さんならではの出来。

 高知市上町にあった生家は明治以降、所有者が転々としたものの、1945年の高知空襲までは現存したという。間取りは、「土佐史談会」の内川清輔さん(80)(高知市)らが2001年、明治期の登記簿や土地台帳などを元に広さを割り出し、かつて住んでいた人らに聞き取りして、復元した。

 母屋、離れ座敷、水回りと、建物は大きく3棟。武家の特徴である式台付きの玄関、ボタンの花が描かれた板戸など、当時としては余裕のある暮らしだったことがしのべる。700平方メートルの敷地に計100平方メートルの建面積がある計算で、模型は南北2・3メートル、東西1・3メートル。

 もちろん、人気者の龍馬ゆえ、たとえ「イメージ」でも異論があるというが、前田由紀枝・同館主任は「龍馬は、坂本家の豊かさ、懐の深さをベースにして、自由に羽ばたいた。龍馬の原点をたどる一助にしてほしい」という。

 制作費は森尾さんの自腹。同館が制作を依頼したが、森尾さんは「作ること自体が楽しいから」と費用の受け取りを固辞した。「多くの人に見てもらえて、こんなにうれしいことはない」と森尾さん。

 展示は同館2階。


6/25 読売新聞


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