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Geforce GTX970 のレビュー

2014年11月03日 | デスクトップパソコン
ときどき

今日は車検を終え Newタイヤ(Metzeler M7RR)に履き替えた954RRで鈴鹿スカイラインに
行ってきましたが…途中で小雨が降りだし、あまりの寒さに耐えかねて速攻で帰還しました。
タイヤの皮むきができず残念でした orz …というわけで今回もPCネタになります。

メインPCですが、後2年はこれで戦える…と言いながら、ちまちまパーツを新調しています。
今回購入したのは、1ヶ月半前に発売されたNVIDIAのグラフィックスボード GTX970 です。
GPUに新アーキテクチャ(Maxwell)を採用した、ハイエンドに属する製品となります。

新型グラボの特徴は、ミドルクラスの消費電力でハイエンドクラスの性能を実現しているのが
大きなポイントとしてあげられます。リファレンスでは、上位モデルの GTX980 でTDP165w
下位モデルの GTX970 で TDP145w と、かなり省電力な品物となっています。

今回購入したグラボは msi製オリジナルファン搭載の「GTX970 GAMING 4G」です。

 

オーバークロックモデルなので、リファレンスモデルより消費電力は若干高いと思われますが
前世代のハイエンド製品 GTX780・GTX780Ti では TDP250w であったため、それと比べると
消費電力は、かなり抑えられていると考えられます。

肝心の性能は、製品比較サイトで確認した結果、以下の通りになる様です。

GTX980 > GTX780Ti > GTX970 > GTX780 > GTX770 > GTX760 > GTX660 > GTX750Ti

まずは購入したグラボをメインPCに搭載して ASIC値を確認してみると、スコアは72.2%でした。

 

標準値に近いハズレ品…こればかりは、おみくじの様な物なので仕方ありません。
分かってはいるのですが、前の GTX770 が 83.3%と高スコアだったので悔まれます。

気を取り直してベンチマークを使って GTX770 と GTX970 の性能を比較してみます。

まずは GTX970 の Windows エクスペリエンスインデックス値を確認。

 

各グラフィックスのスコアが 8.5 → 8.6 に 0.1ポイント向上しました。

次にお馴染みの「FF14:新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」を実行。

 

GTX770 のスコアが 11,981 だったので、2割以上の性能向上となります。
それでいて消費電力が低いせいか、オリジナルファンの性能が良いためなのか分かりませんが
ベンチ実行時、GPU温度が70℃を超える事はなく、ファンの回転数も50%以下に抑えられており
凄く静かな印象を受けました。

この時(標準)のGPUのクロック設定およびモニタリングの値は以下の通りです。

・デフォルトの設定値
 ・PowerLimit:100%
 ・GPU:1,114MHz - Boost 1,253MHz
 ・GRAM:3,506MHz

・実クロック
 ・GPU:1,329MHz 1.212v
 ・GRAM:7,012MHz


Maxwell搭載モデルは耐久性が、かなり高いとの噂を聞いていたので電圧は変えず、ネット情報
を参考にクロックアップを図り、ベンチを再度実行した結果、スコアが更に1割以上伸びました。



手動によるOC時のGPUのクロック設定およびモニタリングの値は以下の通りです。

・クロックアップ設定値
 ・PowerLimit:110%
 ・GPU:+175MHz
 ・GRAM:+500MHz


 

・実クロック
 ・GPU:1,504MHz 1.212v
 ・GRAM:8,002MHz


 

電圧を盛ってもいないのに、GPUのコアが1.5GHz、メモリが8GHzで動作しているのに驚きです。
ASIC値は低くても、定格電圧でここまで回れば十分過ぎます。まだ余裕はありそうですが…
いきなり壊したくないので止めて置きます。えぇチキンです (´・ω・`)ウーン

OC時のスコアは GTX780Ti を超え GTX980 と良い勝負です。とても良い買い物ができました。
しかも、ベンチマークやヘビーな 3Dゲームをやっていないとグラボのファンが回りません。
「GTX970 GAMING 4G」はGPU温度が60℃を超えないとファンが回らない仕様のようです。

ネサフやオフィス業務だけでは、ケース側面の20cmファンだけで冷却が間に合い、GPU温度が
40℃を超えません。さすがにベンチを走らせるとファンが回転しますが、低回転(40%程)で
動作するため、ケースファンの音に紛れて殆ど気になりません。何て出来た子なんでしょう♪

GTX770の時より、グラフィックスの性能が2割向上し消費電力が80w近く減り、静かになりました。
Maxwell搭載のグラボは人気商品で円安が進行している今、徐々に値上がりして来ているので
購入を検討されている方は、なるべく早く手に入れた方が色々な意味で幸せになれると思います。

追記:2015.1.27

先日ミドルスペックの製品として、Geforce GTX960 が発売されました。
お値段は3万円程で性能は GTX980 > GTX970 > GTX770 > GTX960 > GTX760 となるようです。

GTX970 コスパ最高 !! と言いたいところですが、2chなどで不具合報告が多数上がっています。
カードベンダーによる不具合では無く、GTX970 チップ自体の仕様上による問題の様です。

不具合内容を確認すると GTX970 はフルスペック版の GTX980 からユニットを削り過ぎた影響で
ビデオメモリへのアクセスに割り当てる内部クロスバーのリソースが少なくなっているため
3.5GB以上のビデオメモリを使用すると極端にパフォーマンスが低下するとの事です。
グラボに搭載しているビデオメモリが 4GBなので、残り0.5GBのメモリを有効に使えないようです。

どの道、グラボのビデオメモリ 4GB を使い切ったらスワップが起こり、メインメモリを使うため
速度低下が起こります。それが少し早まった(ビデオメモリ使用量が 4GB を超えたらではなく
3.5GB超えたら遅くなる)と考えれば問題ないのかも…

GTX970 と GTX960 との性能差はかなりあるので、この不具合を問題視しなければ、負け惜しみ
ではなく、GTX970 コスパ・ワッパ共に最高 !! と言っていいと思います。


追記:2015.1.29

前言撤回します。GTX970 のビデオメモリに関する不具合はスペックを偽った仕様のようです。
以下のサイトに英語表記の記事ですが全容が示されています。

http://www.pcper.com/reviews/Graphics-Cards/NVIDIA-Discloses-Full-Memory-Structure-and-Limitations-GTX-970

GTX970 はフルスペック版の GTX980 から GPU の演算ユニットを 16SM→13SM に減しクロックを
引き下げ差別化を図っているだけで、ビデオメモリ周りの仕様は同じのはずだったのですが…
実際には有効な ROPs数と L2 Cache容量が以下のように減っているとの事です。
 ・ROPs 64 → 56
 ・L2 Cache 2048KB → 1792KB
L2 Cashe とメモリコントローラはセットになっており 8基中1基が減っているのでビデオメモリ
0.5GB分の接続が特殊になり速度低下を招いているようです。
さすがにこれは製品の仕様を意図的に誤魔化ていたと言わざるを得ないでしょう。

この問題でネットでは GTX970 に関するスレッドは炎上しショップでは GTX970 の販売を見合わせ
たり、中古での買い取り価格が暴落し「じゃんぱら」や「TSUKUMO」では買取を拒否しています。

ここまで話が広がると、NVIDIA は GTX970 を購入したユーザーに対し、何等かお詫びをしないと
事は収まらないでしょう。景品表示法に抵触すると訴えられても仕方がないですから…
私も当事者なので、今後の NVIDIA の動向について注意深く見守って行きたいと思います。

追記:2015.1.31

NVIDIA、GeForce GTX 970のスペックを下方修正

レビューを行なう記者向けに製品発表時に配布された「レビューワーズガイド」に記載された
スペック表が誤っていた…NVIDIAはこれだけで終わらせるつもりですね。
さすがにこの対応はユーザーをバカにしているとしか思えません。正直ガッカリです。

追記:2016.12.6

現在はASUS製のGeforce1070を使用しています。
よければ、そちらのレビューもご覧ください。以下がそのリンクになります。

GTX970ユーザーが GTX1070を買って幸せになれるのか!?

MSI GTX 970 GAMING 4G グラフィックスボード GTX 970 GAMING 4G
← 私の使用している Geforce GTX970 です
  3.5GB 問題を気にしないのなら Amazon で…
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